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第百五十二話 めちゃくちゃ辛い! 本格的!

「さ、できたよー!」


 叔父さんがそう言って、居間へ料理を持ってきた。

 警官戦隊ポリレンジャーVS泥棒戦隊コソドレンジャー……通称ポリコソの再生を止め、俺たちは席に着いた。


「いただきます!」

「いただきます」

「いただきまーす!」


 感謝の合掌をし、食事をいただく。

 あの眼鏡の先生も言っていたが、ダンジョンに潜っていると、命の大切さを痛感できる。

 俺たちの為に犠牲になってくれている動物や植物たちに感謝していただこう。


「今日は麻婆豆腐だよ! 本格的に作ったんだぁ~」

「ま、麻婆豆腐か……」

「どうした? 昇」

「いや……」


 叔父さんの麻婆豆腐は、冗談抜きで「本格的」なのである。

 どういう意味なのかというと……。


「辛っ! 叔父さん! もうちょっと自重してよ!」

「あ、ごめん……ちょっと気合入っちゃって……」


 めちゃくちゃ辛いのである。

 俺はカレーの辛口くらいならいけるのだが、それ以上に辛い物はマジで無理なのである。

 ……とは言っても、叔父さんがせっかく作ってくれたので、盛った分はいただこう。


「んん! 卓郎さん! これめちゃくちゃ美味しいです!」

「お、そうかい? 良かったぁ~」

「お前……めちゃくちゃ辛いのによく食えるな……」

「私はこのくらい辛い方が好きだ」

「あ、そう……」


 どうやらシェダルは辛い物が好きらしい。

 今もニコニコしながら激辛麻婆豆腐を食べている。


「辛さをこだわる為に、豆板醤も良い物を使ってるんだよ~、そんでもって紹興酒は入れない、これが本格的なんだよ~」

「なるほど、参考にさせていただきます!」

「いや、これに関しては参考にしてなくていいよ……」


 シェダルはこれを実際に作るつもりなのであろうか?

 そう考えると怖い……。

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