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第十三話 スキル必殺! とどめの一発!

 全力疾走し、花畑の真ん中まで来た。

奴は動きが遅く、まだまだ遠くのほうにいた。

 俺はチャンスだと思い、一気に距離を詰めてドライバーで攻撃した……だが、これが誤算だった。

 奴は持っていた棍棒でドライバーを弾き、俺は丸腰状態になってしまった。

その上で、奴は足の裏を思いっきり俺の顔面目掛けて飛ばしてきた。

 俺はすぐさま体操選手のようにバク転で避けた、ノリでやったがまさかできるとは思わなかった。


「なにか……なにかないか?」


 頭の中が真っ白になる、先ほどまでは武器を使って無双できたが、ステゴロとなると圧倒的に不利だ。


「クソ! この鍵! 何とかなれ!」


 とっさに鍵を最初の位置に回転させた。


『スキル必殺!』

「うおぉ!?」


 腕輪からまたもや奇怪な音声が鳴った。

ゴブリンは棍棒を構えてこちらに走ってくる……!?

やばい!

 俺は今一度、鍵を回した。


『鍵スキル! 凄すぎフィニッシュ!』


 音声と共に、俺の両足に力が漲った。

奴の棍棒が横から飛んでくる。

 俺は咄嗟に飛び上がり、それを避けた。

奴は何が起こったのか分からず、辺りを見回していた。


「いっけえええええ!」


 俺はコマのように体を回転させ、奴の顔面目掛けて両足キックをお見舞いした。

恐らく、端から見たら、巨大なドリルがゴブリンの顔目掛けて飛んできたかのように見えていたであろう。

気が付くと、俺は地面に着地していた。

 後ろのほうを目にやると、ゴブリンは顔の原型が無く、奴の周りには、この美しい花畑には合わない緋色の湖が出来上がっていた。

 それを見た俺は少々顔を顰めた、自分でやったのだが、気分が悪くなる。

スプラッター映画やゾンビ映画が好きな人はこの程度は普通に見れるのだろうか?

謎の偏見を考えつつ、俺は一度、神殿に戻ることにした。


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