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4・聞き分けの悪いこは嫌だな

 またなんか、アイツらの仲間が復活するみたいななんですよ。嫌だな〜。

 おかげで森も荒れちゃってるみたいです。迷惑な話しですよね。


 あっ、今日は節分じゃないか! マリンちゃんとゴブリンを相手に豆まきする約束だったのに!


 アイツら復活したら一発殴ってやるかなぁ



(2月3日投稿)

 結局、ギガースとオーガの仲裁には僕が行く事になった。


 その間に嫁さんとオーグスで、庇護を求めている魔物達の事はまとめておいてくれるって言ってた。


 出掛けにマリンちゃんが「パパ、がんばってね。マリンよい子でまってるからね」って、小さな両手を握りしめて、胸の前でグッとしてくれた。


 何なんだこの娘は? 神か! 神なのか!


 可愛い過ぎるぞマリンちゃん。

 言う事も仕種もパーフェクツ! 正に完璧超人! 悪魔超人も裸足で逃げ出すぞ!


 嫌だあぁぁ、離れたくないぃぃ。


 帰ってもいいかな俺? でもこれで帰ったら、絶対に嫁さんにドヤされるよね。


 仕方ないので行くけど、《思念伝達》で毎日欠かさずマリンちゃんとお話しないとね。



 そんな訳でと、僕と仲裁に向かう事になったメンバーは、オークを代表してブーザンと彼の部下の10体のハイオーク。

 それと各種族の代表者1体とその部下を5体づつ。


 先ずはゴブリン。

 付けた名前はゴブルザーク。

 進化して、魔族ゴブリンチャンピオンになった。


 次にコボルト。

 付けた名前はコボルトーベン

 進化先は、魔族マスターワーウルフとなった。


 最後にリザードマン

 付けた名はリザードフスキー

 魔族リザードハイフォークへと進化した。


 ギガースとオーガの争いの激戦地となっている場所はコボルトーベンの住んでいた場所の近くらしく、今はコボルトーベンの案内で進んでいる。


「それで、お前の元の集落ってまだ先なのか、コベン」


「いえ、もうすぐそこっすよランスロード様」


 自分で付けた名前だけど、僕は略してコベンと呼んでいる。

 だって長くない、コボルトーベンって


 その場のノリで付けちゃってるからね、名前なんて。面倒くさいし。


 ヴィアさん達、残りの奴らの名前考えておいてくれるかな?

 マリンちゃんが「わたしがつけてあげる〜」って張り切ってたけどね。

 可愛い事言うなあ〜、僕の天使ちゃんは。


 コベンと同じ様にゴブルザークはゴザーク、リザードフスキーはリスキーと呼ぶことにした。

 簡単な方がいいよね。覚えやすいしね。



「ここなんすが、ランスロード様」


 コベンに案内された場所に立ち、ゆっくりと周りを見回す。


「あ〜、大分破壊されちゃってるねえ」


 確かに集落のあった形跡はあるけど見る影もないなあ。


!!


 その時に数体の魔物の気配を感じた。


「アイツらかな?」


 森の奥に斥候らしき5体のギガースがいる。

 ギガースはデカイので斥候には向かねえなぁ、丸見えじゃんか。


「俺がやりましょうか?」


「いや、僕がやるよブーザン。今回の仲裁はなるべく僕がやる事にするから」


 じゃないと又、嫁さんに怒られる。


 嫁さんに「コツコツやってかないから苦労するのよ」と念を押されてきたからなあ。

 僕もそれはそうだと思うんだけど、やりたくはないんだよな。


「ちょっと行ってくるから此処で待ってて」


 僕はブーザン達を置いて、ギガースの元に向かう。


「あのさあ、君たらのボスのとこに案内してくれないかなぁ?」


「なんだ〜、オーガ達の仲間かテメエ」


 あっという間に5人のギガースが僕を取り囲んだ。デカイくせに意外と早いのね。


「いやさあ、ボスに取り次いでくれるだけでいいんだけど」


「はあ? 何様だあテメエ」


 凄んできた部下らしき一体を制して、一際デカイ隊長らしき一体が、歪んだ笑みを浮かべながら僕の前に立った。


「ひははは、ボスの前には引き摺り出してやるから安心しなよ」


 案内はしてくれんのね。でも痛いのは嫌だな。


 どう見ても聞く耳を持ってないな〜。面倒くさいな〜。

 僕は密かに両手の爪を伸ばした。


「てめえらやっちまえ!ボコボコにしてアジトまで連れて行くぞ!」


「「「「へい!」」」」



・・・・・・



「すいませんでした。勘弁してください」


 ボコボコにされたギガース5体が全員土下座で謝っている。

 やっぱり鈍ってるなあ、2分もかかっちゃったよ。


「じゃあ案内してくれる? 喧嘩しに行くわけじゃないから安心していいよ」


「本当に?」


「ああ。君たちのボス次第だけど、倒すのを前提に会いに行くわけじゃないよ」


「・・・わかりました。ご案内します」


 聞き分けの良い子達で良かった。


「みんな〜、案内してくれるって」


 ゾロゾロと今回の遠征メンバーが、僕の元に集まってくる。

 ブーザン達オーク以外のメンバーが、なんか驚いた顔しているけど、何かあったのかな?


 今話からバトルが続いていきます。

 バトル描写はかなり頑張って書いたんで、楽しんでいただけると嬉しいです。


 出来ればそのバトル描写についての感想をいただきたいです。是非とも客観的な意見を聞いてみたいので、良かった点と、ここがイマイチという批判的な意見など、幅広い感想をお待ちしています。




☆ 




 【作者からのお願いです】


 読者様からの反応を何よりの励みとしています。

 ポイント評価、ブクマ登録、感想、レビュー、誤字報告を頂けますと、創作意欲のより一層の向上に繋がります。

 お手数だとは思いますが、何卒宜しくお願いします。




 連載中の[不幸続きで転生5回目・・・]です。

 この小説とリンクする作品となります。

 ↓

 https://ncode.syosetu.com/n7763fx/



 互いに独立した自己完結する作品に仕上げる予定です。

 こちらもよろしくお願いします。


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