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3・仲裁とか面倒で嫌だな

 前話の聖拳の名前をカイザールからアローダンに変更しました。作者の設定の見間違いでした。すいません。







 オーグスの言ってる不吉な事ってなんだろうな。


 気のせいだといいなあ。

 僕と嫁さんと愛娘、それにオークメイドのトンコちゃん、つまりは一家総出で麓の村までやってきた。

 森の異変の真偽を確かめる為にね。


 クロスは「目立ちたくない」と言って来なかった。

 いいな〜、僕も引き篭もりたい。


「それでどうなのオーグス、何か掴めたの?」


「はい、ヴィア様。森よりも更に南のエフード王国の国境付近の砂漠地帯で何かの予兆があるみたいです」


「何かって何よ?」


「そこまでは掴めていませんが、魔素溜まりが出来ているようです」


「魔素溜まりか、というと何かが生まれる、若しくは復活する予兆かな。・・・まあ、予想通りって事ね」


「復活って事だとやっぱりあいつらの中の誰かなの?ヴィアさん」


「西の大陸に近いところだから、ルシフルの関係者じゃないかな。まだ復活を遂げてない、あたしの元上司の方達にしたらルシフル復活の地に近すぎるわ」


「方達?、いつもはあいつらって言ってるのに、ヴィアさんもやっぱ元上司は怖いの?」


「尊敬してんのよ、あのお二方は他の二人とは違うのよ。どっちにしてもあんたの仕事が増えるって事なんだから、しゃんとしなさいよ」


「だよね〜。嫌だな〜」


「ママこわい? こわいのやだよ、ママ」


「マリンは心配しなくて大丈夫だよ。パパがやっつけちゃうから」

「マリンはトンコと遊んでなさい」


「うん。トンコちゃん行こ!」


「はい。マリン様」


 僕の天使ちゃんがトンコちゃんを連れてオークの子供達の輪の中に入っていく。

 他の子供達と比べても、ぶっちぎりで一番可愛いなあ、うちの天使ちゃんは。


「それでですね、その影響で森に争いが起こってます。その中でも数が多くて力の弱い種族がランスロード様の庇護を求めてきてます」


 え〜、面倒くさいな〜。

 僕は途端に顔を顰める。顔に出ちゃうんだよね、僕。


「助けてやりなさいよ、あんた。どうせ暇してるんだから」


「でもさあ、数多いんでしょ。名付けとか面倒くさいし」

「庇護を求めてるのって、誰?」


「コボルト、ゴブリン、リザードマン達です。森中から集まってきているので、大量にいますね」


「リザードマンってそんなに弱かったっけ?」


「特別に弱いというわけではないですが、森で大きな争いを起こしてるのが、ギガースとオーガなんで」


 ギガースとオーガか、あいつらは森では上位種族だもんな。リザードマンでも太刀打ち出来ないか。


「んでさあ、数ってどんだけいるの?」


「今迄に集まってきているのが、ゴブリン8000体、コボルト1万2000体、リザードマン3000体ですが、まだ増えそうですね」


「嫌だ。断わる」


「そう言わないでくださいよ。それとこの村以外の同族達も、この機会に正式にランスロード様の庇護下に入りたいと言ってきていて」


「同族ってオークでしょ?」


「ですよ」


「何体?」


「5000体です」


「帰ってもらいなさい!」


「頼みますよ〜」


「絶対に、い・や・だ〜」


「あんたが今迄サボってたのが悪いんでしょ。やってやんなさいよ!」

「名付けはあたしも手伝ってあげるから」


「大体さあ、元凶になっちゃってるギガースとオーガはどうすんのさ?」


「それもランスロード様に仲裁していただけると助かるんですが」


「面倒事ばっかりじゃんか〜」


「オーグスがやんなよ。勝てるでしょ」


「勝てますけど、奴らを納得させられるかは自信ないですよ、一応ワシもオークなんで、奴らよりは下位種族ですから」


「オークキングでしょうが」


「見た目は変わらないんですよ」



「あんたがやりなさい!」


「だけどさあ、ヴィアさん」


「やりなさい!」


 僕の嫁さんは厳しいなあ・・・



 【作者からのお願いです】


 読者様からの反応を何よりの励みとしています。

 ポイント評価、ブクマ登録、感想、レビュー、誤字報告を頂けますと、創作意欲のより一層の向上に繋がります。

 お手数だとは思いますが、何卒宜しくお願いします。




 連載中の[不幸続きで転生5回目・・・]です。

 この小説とリンクする作品となります。

 ↓

 https://ncode.syosetu.com/n7763fx/



 互いに独立した自己完結する作品に仕上げる予定です。

 こちらもよろしくお願いします。


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