表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/49

お題『みどり』

 下校途中のあぜ道。

 空から1匹のカエルが落ちてきた。

 きれいなエメラルドグリーンの色をしていたから。

 思わず、見とれてしまう。

 モーメント。

 意を決したように。

 カエルは話し始めた。

「こんにちは、お嬢さん」

 あんぐりと、私の口が開く——。


 本当に驚いたけれど。

 彼は悪い魔法にかけられた王子さまらしい。

 元の姿に戻りたそうにしていた。


 ……もったいない!

 せっかく、きれいな色のカエルなのに!


 そう思った私は、真剣に。

 人間として生きることの大変さを説くことにした。

「人並みの生活を送るためには働かないといけないし、王子さまなんて職業はないよ?」


 最終的に、彼は納得してくれたようだ。

 ゲコゲコ鳴きながら、草むらのなかに消えていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ