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始め

 初投稿です,誤字…・感想・脱字報告・改善点お願いします!

 追記:見切り発車と練習作品であったためアイディアが思い浮かばなくなったため打ち切りENDです。

 

 「川原、土鍋さん、って知ってるか?」ある日の高校の帰り道、優斗が突然そんな話をしだした。

この優斗という友人はは中学からの付き合いでで、よく俺としょうもない話に花を咲かせていて、日々くだらない話をする仲である。


「知らないが、なんだそれ?」


「土鍋さんとゆうのはだな……」

 

 よくある「こっくりさん」の儀式を面倒くさくした、ちょっとした占いのような、ありふれたものであるらしい。


「だがな……この土鍋さんの占いは百発百中の素晴らしいものでな?」

この男はこうゆうオカルト話をする時、大抵は実行をしようとしている。


「へぇ~、それで?」


「この土鍋さんの儀式って面白そうじゃん? 一緒にやらないか」


「一人でやればいいだろ?」


「今回のは人数がいなきゃできないらしいんだ……手伝ってくれないか」面倒な。



「俺は手伝わんぞ……」

「そう固いこと言わずにさぁ……、川原……、この前の店のツケ、チャラにしてやるから、この通り!」


と優斗は頭を俺に下げる。


「ほんとにチャラなのか?」


「マジだ! 本当だ!」


そいつは有り難い。

この間の休日に焼肉で、、手持ちがなかった俺は優斗に支払はせた。

いや、違うあの日、コイツは

「今日は俺が奢ってやるから焼肉行こうぜ!」


と、言っていたのだ。

なのにコイツは後になってグチグチと「金返せ!」を連呼するようになった。どうやらコイツの中ではあれはツケに変換されているらしい。

 正直もうウザくてしょうがない、この際手伝って終わりにしてしまおう。








                     


 

 夜もふける丑三つ時、神社の暗い境内を射す一つの明るい光。

「ほんとにやるのか?」と俺は囁く

「やるに決まってるだろ?」

と前で懐中電灯を持つ優斗はそう言うが。


「でもさ、気味悪いじゃんか?」

「大丈夫、大丈夫、どうってことないから」

となんともないように言ってくれるが、暗くて、肌寒いし、なんか怖いんだよ。

こんなことならOKしなきゃよかった……


 あの後、OKして昔からよく訪れていた名も知れぬ古びた神社に集合した俺達は。儀式のために夜まで待ち、何故か俺が持ってこさせられた、綺麗な花の文様入りの薄茶色の土鍋を使って、儀式を行うことになった。正直くだらないと考えていた、馬鹿馬鹿しい……だが実際、こんなところに夜中に来るもんじゃない。今すぐ帰りたい、俺はこうゆうの苦手なんだよ。なんでOKしたんだ、俺の馬鹿野郎。

 

 しかし、来てしまったものはしょうがない、やるしかない。どうせ今日は金曜だ、帰ったら明日の昼までぐっすり眠よう。

「ここら辺でいいか……よし、やるぞ」

そして、とうとう儀式とやらを始めるらしい、優斗は鍋の2倍ほど大きな四角い紙を取り出した。

なにやらにミミズのようにのたっくた、汚い記号が沢山描かれている。

そこの真ん中に土鍋を乗せ、鍋の中に薄汚い木の板や、なにか得たいの知れない文字のお札をいれて、最後に懐から取り出した透明な瓶から水のようなものを注ぎ、鍋に蓋をした。

 

 そして、優斗はブツブツと聞き取りにくい小さな声で、呪文のようなものを唱えた後、

「渇!」と大声で叫ぶ。

 やかましい……人が滅多にこない古びた神社でよかった、公園でやろうものならご近所様にいい迷惑だ。

 

 儀式が終わったらしく、優斗が、

「次はお前だ」

と言ってくるが……

「なにをすればいいんだ?」

まるで何もわからんぞ?


 すると優斗が、しまった! とゆう顔をして、

「スマン! 説明し忘れてた! とにかく俺の言う通りに! 急いでくれ!」

と慌てた様子で急かしてくる。

 

「分かった、分かった、そう急かすな……それでどうすんだ?」


「この土鍋に向かって土鍋さん、おいでなください、って言うんだ! 早く!」

 

 そんなに急かさなくてもいいだろうに……こうか?


「土鍋さんおいでください!」

と俺は土鍋に向けて叫んだ。

すると。


「何も起こらないぞ……?」



辺りは静まり返ったままだ……


「はぁ……、またか……」



と優斗が頭を抱えるのだった。

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