RE 《前》
ここからは「RE」のネタバレを含みます。
ネタバレを好まない方はぜひ、本編を読んでからいらしてください。
では、どうぞ──
言葉遊び作品、続いては「RE」を紹介します。
まず、簡単なあらすじをば。
自殺して自分は死んだはず、という記憶しかない主人公が輪廻転生の権利をかけて殺し合う世界で戦うこととなる。
その最中、様々な人物と出会い、殺し──やがて記憶と世界の謎に迫っていく。
悲しい過去と捻れた世界の先に待つものとは──
こんなところでしょうか。
この人のあらすじ、紹介文は基本的にイタイです。
こんな「RE」、よく考えると所謂「なろう系」と呼ばれる「異世界転生もの」のテンプレートを踏襲したような出だしなのですが、「輪廻転生」と「異世界転生」は同じ扱いなのでしょうか、というのが最近の仄かな疑問です。本人はそんなつもりはないのですが。
まあ、私の若干一般ズレした感覚を突き詰めるのは後にして、本題に入りましょう。
「RE」という作品は言葉遊びをしたいがために書き始めた作品です。この点はいつぞや紹介した「Pain to the world」と同じですね。「Pain to the world」と違うのは、この言葉遊びがタイトルオンリーではなく、サブタイトルも交えての遊びであることです。また、一話ごとにサブタイトルに合った内容になるよう心がけました。一部例外がありますが。
ちょっと解説っぽいのが入るので、長くなるかもしれません。
この作品の遊びの解き方は簡単です。タイトルの「RE」をサブタイトルの英語と組み合わせればいいのですから。
つまり↓↓
「start」→「REstart」
「serve」→「REserve」
「quiet」→「REquiet」
「turn」→「REturn」
「move」→「REmove」
「tired」→「REtired」
「pray」→「REpray」
「birth」→「REbirth」
となるのです。
しかし、「こんな単語ないぞ」という綴りがいくつかあります。そんなとき鍵になるのが、「RE」のタグの「ちょっと間違った英語」です。
「ちょっと間違った英語」→「和製英語」みたいな感覚で捉えると、一気に解読しやすくなります。
つまり、「日本人的な英語の発音」に置き換えるのです。
そうすると↓↓
リ・スタート
リ・サーブ
リ・クアイアト
リ・ターン
リ・ムーヴ
リ・タイアード
リ・プレイ
リ・バース
どうでしょう? それらしい言葉に見えてきませんか?
この言葉遊びのポイントは、常識や形式に囚われすぎないことです。
こだわるときはこだわるけれど、こだわりすぎない。それがくじゃくの言葉遊びです。適度に抜くというか。
さて、作品解説っぽい説明は次へ続きます。