七つの子
ここからは夏ホラ出品作品「七つの子」のネタバレを含みます。
ネタバレを好まない方はぜひ本編を選んでからいらしてください。
では、どうぞ──
今回から夏ホラスペシャルと題しまして、夏のホラー2016に参加した三作品の言葉遊び解答をいたします。
第一回は「七つの子」。
では毎度恒例のあらすじ紹介から行きましょう。
「からすなぜなくの」
双見縷霞は唐突にそんな女性の歌声を聴いた。すると彼女の目の前で彼女の知る人物が次々と謎の死を遂げる。
都市伝説とされる"七つの子"の内容に準えて命を奪われていく者たち。ルカは否応なしにその事件に巻き込まれていく。
ルカの耳にだけ届く童謡"七つの子"の歌声、都市伝説の儀式に準えた連続不審死、被害者たちの意外な繋がり──全てが繋がり、終わりを迎えるとき明らかになるのは、悲しき母親の狂気だった──
こんな感じです。
一言で説明するなら、"謎めいたスプラッタホラー"でしょうか。
そんな「七つの子」は人物名と章タイトルで遊びましたね。
主な登場人物というか、被害者たちの名前は以下のとおり。
塔藤詩音
市瀬枝嵐
片倉葵羽
東雲透子
朝原瑞城
時田茜
八嶋美土里
これ、年齢の下から順ですが。
ええと、この子たちは実はみんな兄弟で、母親がつけた本当の字があります。比較してみましょう。
詩音 →紫苑
枝嵐 →詩藍
葵羽 →青葉
透子 →橙子
瑞城 →瑞黄
茜 →赤音
美土里→緑里
気づきましたか?
彼ら全員、"色の名前"が入っているのです。しかもただの色ではなく、赤、黄、橙、緑、青、藍、紫──"虹"の七色です。
最初、ハルカさんたちにその気はなかったようですが、途中からは狙ってつけていました。"虹の瀬"さんに預けるために。
で、これが章タイトルにも反映されているんですよ。
始の章→紫の章
勒の章→緑の章
逢の章→黄の章
堰の章→赤の章
悼の章→橙の章
逝の章→青の章
哀の章→藍の章
という。
ちなみに他の章は
幸の章→虹の章
鮮の章→染の章
喪の章→双の章
となっていて、それぞれキャラ名に準えています。
「七つの子」の言葉遊びはこんなところですかね。
あ、あとは幼なじみ三人組。
遥か彼方空へ。
なんてね☆