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朝の音 夜の音

作者: あおば

朝の音


紫色の朝焼けが

目の前に飛び込んでくると

鳥たちの歌い声や

草たちの笑い声が

そこかしこでざわざわ、

そよそよ、ひそひそと

流れていく。


目の覚めない僕は

太陽の陽射しに負けてしまう。

青く澄んだ空は

すがすがしくてついていけないから、

ちょっとくらい不完全でもいい。



夜の音


あの山が唸りをあげている。

うぉん、うぉん、うぉん。

からすが帰り支度を始めると、

夜の住人がよっこらしょと腰を上げる。


あの空が真っ赤に染まると、

あたりは静かになって、

みんなで神様が天をひっくり返すのを待つだけ。

こぼれ落ちた太陽の滴が、

お星さまになって降り注ぐから、

みんなで宝さがししよう。

さわさわとした草の音がして、

色とりどりの虫の音がして。

暗闇のなかでかくれんぼしよう。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 山が呻る音がとても印象的です。 『うおんうおん』という表現を思いつかなかった。 悔しいと思います。 この詩はどんな土地を想定したのでしょうね。 ところによって、紫からオレンジに色が変わる…
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