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番外編・とある学園祭のひととき-4

「どうやら今度は僕の勝ちになりそうだな!」


 そう宣言した叔父であるウィルを見ながらシズは半眼になり、


「叔父さんの裏切り者」

「う、で、でも確実な勝利が欲しいので……」

「フィンが強くて優秀なのは知っているけれど、可愛い甥を裏切るんだ……」

「う、うう、シズ、後でジュースをおごってあげよう」

「クレープも付けて下さい」

「わ、分かった」


 とりあえずは、クレープとジュースを手に入れたシズはまあ、適当にやろうかと思う。

 フィエンドとシズが楽しく学園祭周りをしていた所、二人はアースレイとシズの叔父であるウィルとの戦いに遭遇してしまったのだ。

 たまたま歩いているところで、フィエンドとシズは人だかりができていて店員が涙目になっていたのである。


 何だろうと覗くとその二人が射的のゲームで一進一退の攻防をしていたのである。

 だがいつまでもその戦いは続いているようで、店員が涙目であるらしい。

 そこでシズとフィエンドの存在にウィルが気付き……何故か代理で、シズとフィエンドは射的で争う事になってしまったのである。


 そこでフィエンドがウィルに、


「それで約束の報酬は……」

「分かっている。可愛いシズの昔の写真集だな」

「はい、絶対に勝ってみせましょう」


 フィエンドの真剣な様子にシズは焦る。

 だって昔の自分の姿をみられるのも何となく恥ずかしいというか……そこでシズにアースレイが囁く。


「フィエンドの昔の、貴族の会に出ていた時の写真が有るが、もし勝利したなら君にそれお上げよう」

「!」


 シズがハッとしたようにアースレイを見た。

 それにかかったなというかのようにアースレイが笑うが、それを見たフィエンドは、


「別に隠しているものではないから、後でシズに俺があげてもいいぞ」

「本当!」


 そんなフィエンド側に寝返りそうだったシズに、アースレイは更に微笑み、


「昔フィエンドの親衛隊達がこっそり集めていたりした写真はどうかな? 貴重な表情のものも有るが」

「……ごめん、フィン。僕が勝たせてもらうから!」


 シズがあっさりこちら側に寝返ったのを確認したアースレイは笑う。

 そこでシズがアースレイに、


「そういえばどうして対戦しているのですか?」

「ああ、どちらがメイド服を着るかで争いになってね」

「……叔父さんの方が似合う気がする」

「そうだろう?」


 そこでシズの裏切り者と叫ぶウィルがいたがシズは無視する。

 そして対戦が始まったのだけれど、


「ふ、ふぇええ、フィ、フィンやめっ……」

「何だ、俺はシズを後ろから抱きしめているだけだぞ?」

「しゅ、集中できな、それに耳っ……」

「そういえばシズは耳が弱かったな」


 フィエンドが楽しそうにシズの耳元で囁いてから、シズを後ろから更に強く抱きしめて耳にキスをする。

 その度にシズは顔を赤らめ位で喘いで……的を外してしまう。

 そしてフィエンドはミスせずに全て的の真ん中を当てていくのである。


 それを見たシズはフィエンドに仕返しとばかりに抱きつく。

 そのまま顔を擦り付けたりと、しばらく好き勝手やっていたのだが……そこでフィエンドは持っていた射的用の玩具を机に置いた。

 代わりにシズを抱き上げて、


「え、あれ、フィン?」

「シズの写真は残念ですが諦めさせてもらいます」


 そう告げると共にフィエンドはその場を去っていく。

 そして訳の分からないシズが、そのままベッドに押し倒されて誘惑されたとフィエンドに襲われるのもいつものこと。

 あとに残ったアースレイはアースレイで、


「なるほど、その手があるか。……さて、ウィル」

「……え? あ、何で二人共勝負をやめちゃって……」

「随分と追い詰められているようだな」

「! そんなこと無い! こうなったら、絶対に負かせてやる!」


 などと意地を張ったウィルもその後、アースレイにセクハラされて負けることとなり、アースレイにおいしく頂かれてしまったのでした。







「おしまい」



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