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番外編・とある学園祭のひととき-3

 少し休んで再び学園祭に戻ってくると、オルウェルがエルフィンに猫耳を付けさせられて真っ蒼になっていた。

 そんなオルウェルは、シズとフィエンドに気付きさらに青を通り越して真っ白になりかけていた。

 と、そこでシズ達に気付いたエルフィンが満面の笑みを浮かべて、


「シズ、フィエンド、見て下さい。オルウェルが可愛いでしょう!」

「……ごめん、分からない」

「酷いですねシズは。……フィエンドがあんな猫耳を付けたらどうですか?」


 エルフィンにそそのかされて、シズはくるっとフィエンドに振り返る。

 次にオルウェルを、正確にはそのつけている猫耳を見てフィエンドに振り返り、


「フィン、あのね……」

「シズ、俺にお願をするのならその対価は必要だぞ?」


 シズがそれを言う前にフィエンドはシズに優しげにそう告げた。

 それを聞いてシズは凍りつく。

 恐る恐るといったようにフィエンドを見上げて、


「え、えっと、要求はなんでしょうか?」

「シズに少し積極的になってもらうだけだ。オルウェルの様なあんな似合わない姿になるのだから」


 そこでフィエンドがオルウェルを鼻で笑った。

 それにオルウェルははっと正気に戻り、


「わ、私だって好きでこんな格好でいるわけでは……」

「ではどういった理由でそうなった」

「エ、エルフィンに先ほどダーツ投げで負けたんだ」

「愚かだな」

「この!」


 再び笑うフィエンドにオルウェルは悔しそうに呟いてから、


「仕方がないだろう! あと一回でぎりぎり勝利という所でエルフィンが、暑いですねと言って服を引いたりして……おかげで的を外してしまった」


 どうやらエルフィンの色気にくぎ付けになり、外して負けたらしい。

 だがそれを聞いたシズははっとしたようにフィエンドを見て、


「フィン、勝負をしよう!」

「……いいだろう。その代りシズ、シズが負けたら……夜はネコミミを付けて相手をしてもらおうか」

「う、うぐっ……いいよ、その勝負受けて立つ!」


 そんなわけで勝負をしたわけだけれど、


「け、決着がつかない」

「シズ、そろそろ諦めないか?」

「フィ、フィンの方こそ手加減してよ」

「さて、どうしようか……仕方がない。引き分けで沈も猫耳を付けるなら許してやろう」

「本当! わーい」


 シズは喜んで手に入れた景品の猫耳をフィエンドにつけて、にこにこと笑う。


「やっぱりフィンは可愛いな。うん!」

「シズの方がずっと可愛い気がするが」


 などと話している二人を見ていたエルフィンが、ちらりとオルウェルを見て、


「オルウェルは僕にも猫耳を付けて欲しいですか?」

「な、何を要求する気だエルフィン」

「……オルウェルには折角だから尻尾も付けてもらいましょうか」


 こういう所がオルウェルは……とエルフィンが飾りのズボンの尻尾を探し始める。

 それをオルウェルのが止めるのを見つつ、


「二人とも仲が良いね」

「そうだな、では俺達は邪魔になるから他の場所に行こうか」


 と、シズとフィエンドはその場を後にしたのだった。

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