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青い霧  作者: 田中元一


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18/29

第17話 崩れた仮説 ――「最も疑わしい」は、無実だった――


2名の整備担当者は、「重要参考人」として慎重に事情聴取された。

張り込みは延べ10日間。

24時間態勢。

行きつけの居酒屋にも、捜査員が客として潜り込んだ。

だが——

結果は、冷酷だった。

◆ すべてが噛み合わない

2人とも、

・事件前後のアリバイは完璧

・技術的に可能とは言えない工程

・犯行に直結する動機も存在しない

どこを切っても、「黒」に繋がる糸は出てこなかった。

捜査本部は、ついに結論を出さざるを得なかった。

最も疑わしい者が、最も「シロ」かった。

「内部犯行説は、成立しない」

◆ 再び訪れる沈黙

合同捜査本部の会議室。

壁の時計だけが、乾いた音を刻んでいた。

誰も言葉を発しない。

最も疑わしいはずの仮説が、音もなく崩れ去った。

では——

犯人は誰なのか。

内部でもない。

外部でもない。

組織でも、個人でも、説明がつかない。

斎藤警視正は、黙ったまま机の上の図面を見つめていた。

(……これは、復讐でも、テロでもない)

胸の奥で、別の可能性が静かに芽を出し始めていた。

その可能性に、まだ名前はない。

だが斎藤は、本能的に理解していた。

——この事件は、もっと異質だ。


▶ 次回予告

内部犯行が否定された今、捜査本部は「動機」ではなく「構造」に目を向ける。

なぜ、あの三人だけが生き残ったのか。

なぜ、最後部に“特別な寝台”があったのか。

事件は、次の段階へ進む。


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