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禁忌の子レイ  作者: ぴすまる
第三章:森の外・彷徨編

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80/162

幕章

 森を抜けた、

 と言い切れる線はなかった。


 ある瞬間に、

 景色が変わったわけでもない。


 光が、

 一気に増えたわけでもない。


 ただ、

 足元の土が少し乾いていて。


 枝の絡み方が、

 わずかに違っていて。


 空気が、

 押し返してこなくなった。


 振り返れば、

 まだ木々は見える。


 暗さも、

 湿りも、

 そこにある。


 けれど、

 戻れる気はしなかった。


 背中に残る気配が、重い。


 呼ばれているようでも、

 拒まれているようでもない。


 ただ、

 そこに「線」が引かれた感じがした。


 前を向く理由は、ない。

 後ろに戻る理由も、もうない。


 森は、背後にある。


 それだけが、

 確かなことだった。

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