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禁忌の子レイ  作者: ぴすまる
第三章:森の外・彷徨編

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第54話

 朝は、昨日より遅かった。

 目を開けて、しばらく天井を見る。

 音が、少ない。


 起き上がる。

 体が、少し痛い。

 腕と、腰。


 外に出る。

 通りは、もう動いている。

 人が増えている。

 声が、重なる。


 いつもの場所。

 壁の影。


 すぐに、声。


「今日も、頼めるか」


 うなずく。


 木箱。

 運ぶ。

 昨日より、数が多い。


 置く。

 また、持つ。

 腕が、重くなる。

 腹が、鳴る。


 昼前。

 ミナが来る。


「レイ!」


「それ、ずっとやってるの?」


 箱を下ろす。

 首を振る。


「へぇ……」


「お金は?」


 首を横に振る。


「え……?」


 少し、間。


「それ……仕事、なの?」


 答えない。


「……ねえ」


「パン、余ってるんだけど」


 一瞬。

 首を横に振る。


「なんで」


 言葉を探す。


「……あとで」


 箱を持つ。

 ミナは、動かない。


 夕方。

 箱は、なくなる。

 木くず。

 通り。

 人が散る。


 大人が来る。


「助かった」


 手に、硬いもの。

 音。

 一枚。


 受け取る。


 ミナ。


「もらえた?」


 うなずく。


「パン、買いなよ」


 歩く。

 店。

 匂い。


「スープ」


 器。

 薄い。

 熱い。


 飲む。


 外。

 空。

 門。


 セイン。

 目が合う。


 金を握る。


 夜。

 寝床。

 体を丸める。

 目を閉じる。


 明日も。

 たぶん。


 意識が、落ちる。

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