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処刑された7歳の俺、天使と悪魔の混血だったので全属性が目覚めました 〜禁忌の子は魔の森で世界に選ばれる〜  作者: ぴすまる
第三章:森の外・彷徨編

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第53話

 朝は、音が少なかった。

 通りは、まだ動ききっていない。


 目を覚ます。

 体が、重い。


 外に出る。

 空気が、少し乾く。


 壁際。

 足が向かう。


 しばらくして、声。


「これ、持てるか」


 振り返る。

 知らない大人。

 箱。

 前より、小さい。


 うなずく。

 持ち上げる。

 重い。


「そっちだ」


 歩く。

 置く。

 木の音。


「助かる」


 それだけ。


 また、声。

 別の大人。


 いくつか、運ぶ。

 金は、ない。

 止められもしない。


 昼前。

 ルガ。

 箱を見る。

 一瞬。

 何も、ない。


 箱を置く。

 立つ。

 腕が、熱い。


 昼。

 匂い。

 腹が鳴る。

 パンは、ない。


 立つ。

 時間。


「おい、そっちも頼む」


 木枠。

 一瞬。


 手を伸ばす。

 持ち上げる。

 足が沈む。

 石。

 体が傾く。


 止まる。

 息。

 ゆっくり、歩く。

 置く。

 腕が震える。


「大丈夫か?」


 うなずく。


「無理するなよ」


 夕方。

 通りが静まる。


 金は、ない。

 呼ばれた回数。


 門。

 セイン。

 視線。

 外さない。


 夜。

 冷える。

 立つ。

 空。


 まだ、使われる前。

 それでも、そこにいる。

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