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処刑された7歳の俺、天使と悪魔の混血だったので全属性が目覚めました 〜禁忌の子は魔の森で世界に選ばれる〜  作者: ぴすまる
第三章:森の外・彷徨編

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第51話

 朝なのか昼なのか、分からない時間だった。

 空は明るい。

 通りに落ちる影は、伸びきらない。


 急ぐ足。

 止まる足。

 その間に、立つ。


 壁際。

 道具がまとめて置かれている場所のそば。

 邪魔にならない。

 声をかければ、届く距離。


 立っている。

 そこにいる。


 金属の音。

 ルガの店先。

 叩く音。

 引きずる音。


 見る。

 近づかない。


 男が一人、箱を運ぶ。

 途中で止まる。

 周りを見る。


 一瞬、こちら。

 すぐ、別の男。


「それ、持つぞ」


 声は、向かない。

 別の手。

 箱が動く。


 動かなかった。


 足は出ない。


 しばらくして、ルガ。

 手を拭きながら、こちら。


「それ、軽いやつだけな」


 端の木箱。

 うなずく。


 近づく。

 縄をほどく。

 持ち上げる。


 軽くはない。


 腕に力。

 強くなりすぎない。


 運ぶ。

 置く。

 戻る。


 それで終わる。

 次は、ない。


 通りでは作業。

 人が動く。

 荷が動く。

 自分の横だけ、空く。


 何もしない時間。

 少し、伸びる。


 腹が鳴る。

 すぐ、消える。


 匂いが増える。

 焼いたもの。

 煮たもの。

 パン。


 ルガが来る。

 差し出される。


 銅貨。

 一枚。


「これだけな」


 受け取る。

 手を閉じる。


 重さ。

 音。

 少ない。


 そのあと、何もない。


 通りを歩く。

 屋台。


 硬いパン。

 銅貨を置く。


 小さいパン。

 取る。

 齧る。


 音。


 半分。

 止める。


 包もうとして、やめる。

 持って歩く。


 歯形が、指に当たる。


 夕方。

 音が変わる。

 急ぐ足が減る。

 話し声が増える。


 壁際。

 いつもの場所。


 立つ。


 声は、ない。

 視線。

 すぐ、逸れる。


 ルガ。

 忙しい。

 目は、合わない。


 動かない。


 日が傾く。

 影が長くなる。


 手伝いは、減る。

 なくならない。


 前みたいには、ならない。


 今日も、そこ。

 それだけ。


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