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第6話(箸休め回1) 放置老婆、ラーメンを食う


 


 放置老婆「ちょっとあんた!なんでうんこがついた手で私の肩を触るのよ!」


 俺様「うるせえよ!!だったらそもそも俺様を殺しにくんじゃねえよ!」


 …二人が向かいあう。


 この騒動を聞きつけた上の階の住民が来る。幸い両隣と下は空いているのだが、上の階の人にとっては青天の霹靂だっただろう。基本舐男は模範的隣人の回答として周囲に知られているのだから。


 チャイムが鳴る。


 俺様「しまった…迷惑かけてしまったな…」


 放置老婆「なに?誰よ?」


 俺様「…とりあえずお前は待ってろ…謝ってくるから…」


 舐が扉を開ける。


 俺様「はーい…」


 隣人「ちょっと舐男君!…て…えええええええええええええええええええええ!!!!!!!???」


 隣人「なんで片手にうんこつけてんの!”?」


 俺様「やっべ忘れてた…!」


 俺様「いやこれにはちょっと…あの…のっぴきらない事情がありまして…」


 隣人は舐め男の普段からの規律の正しい態度、エントロピーが低く、モラリティが高い生活から推測する。


 隣人「…」


 隣人「舐男君…君は…」


 隣人「『黄金の精神』を保つために、あえて最底辺の物質を触ることで精神の均衡を保つ修行、クンダリーニの最中だったんだね?」


 俺様「…!はい!それです!ちょっとあの…ウンコリー二ってやつ?を試してまして…」


 隣人「わかるわかる…私も毎朝やってるんだ…屹立した黒い精神から逃れるためと、魂の循環を促すために…」


 俺様「きしょすぎだろ!(へえ!すごいですね!)」


 隣人「まあまた困ったことがあったならいつでも私のところに来なさい…」


 隣人「クンダリーニの…真髄を見せつけてあげよう…」


 俺様「いえ、やめときます(ぜひお願いします!)」


 隣人が驚愕の修練を行ったことを知ったあとは、二人はもちろん服に着いたうんちをとるために服を脱ぎ、洗濯し、体を洗った。


 最初はどっちが先にシャワーを浴びるかで揉めていたが、両手に靴下の上からとはいえうんちをつけている舐男を部屋に放置すること、すなわち、これから共同生活を行っていく部屋の汚染を広げることになりかねないので、結局舐男が先に入った。


 その間放置老婆はお気に入りのゴスロリ服を脱いで洗濯したいのだが、着替えがないので、仕方なく舐め男の服を着る。


 放置老婆「…」


 放置老婆(でかすぎだろこいつの服…)


 日本人の平均身長を大きく超える220cm。


 改めて考えてみても遺伝子のバグとしか思えないサイズ感である。


 放置老婆はパンツを探したが、自分に合うサイズのものなんてもちろん無いし、試しに履いてみたが、それは履くというよりくぐるといったほうが正しい。


 仕方なく、放置老婆は下着を履かない選択をする。


 さっさと洗濯機に入れてしまおう。こんな汗まみれのパンツとトップスは。


 放置老婆は洗濯機の前まで行く。

 ランドリールームの横で舐男がシャワーを浴びている様子がうかがえる。




 放置老婆(なんかこれ…わたし…変態みたいね…)




 その間ドキドキしながら黒の小さいブラジャーと赤と黒のレースが入ったパンツを洗濯機の中に入れる。


 10代のまるで絹のような柔肌はランドリールームの光で露わになっている。


 洗面台の前に立つ彼女の姿は鏡面を介して対面する。まだ未熟ともいえる肢体はこれから成長の余地を残しており、わずかに膨らみツンと尖り立った釣り鐘は、何か物欲しそうに言葉を選んでいるようにも見える。


 舐男はシャワーを浴びている。


 今、彼女と舐男と薄い壁を介してお互い全裸になっている。


 放置老婆「…なんかこれドキドキするわね…」


 放置老婆「まあいいや…とっとと部屋に戻ろう」


 すると舐男が突然扉を開ける。


 俺様「歯磨き!歯ブラシ忘れてた!」


 舐男はなぜか風呂場でシャワーを浴びながら歯磨きをし、風呂場を出た後にフロスをする習慣がある。


 なぜかその習慣を…最悪のタイミングで忘れていたし、最高のタイミングで思い出した。


 俺様「」


 放置老婆「」


 俺様「」


 放置老婆「」


 俺様「有り難う!」


 放置老婆「死ね!」


 …


 俺様「いや今回も俺様は悪くないって」


 放置老婆「…そうだけど…」


 片方の頬を赤く腫らしている舐男。思いっきりビンタをされたのだろう…


 放置老婆は部屋の隅で体育座りをしている。舐男のほうは向いていない。


 今、放置老婆は舐男の服を借りている。サイズがあまりにもあっていないため、仕方なくボトムスは履かず、布を一枚纏っているだけでこの世に存在している。


 俺様「まあいいや…全然肩の傷のほうが痛いし…いやよくねえけど…」


 放置老婆「…」


 放置老婆「…」グーーー


 放置老婆のお腹が鳴る。


 俺様「…腹減ってんのか。まあ俺様も結局チャーハン食えてないしなぁ。どこ行ったんだよ…」


 俺様「この時間から空いているのは…あるけど…あるけど足いてえし…」


 俺様「放置老婆!飯だ!!俺がおごってやる!」


 俺様「ウーバー配達員さんが届けてくださるからな。ありがたくごちそうになろう。」


 放置老婆「うん…ありがとう。」

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