元魔王な令嬢は、王太子の側近の交流会に参加する
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いよいよ、ミザリアとドミトリーがデザリスタに帰ります。
セルマンの名字を『エナドーバー』→『サンダクル』に変えました。
何と、我が国の騎士団一のイケメン、ゴリライケメンが、デザリスタの華のミザリア王女と仮婚約を結んだ。
ビックリです。
「デザリスタに帰って、婚約を纏めて来るわ。次に来る時には、次期サウスト公爵夫人よ。どうやってでも、勝ち取って来るから。
その時は、ミザリアお姉様と呼んでちょうだいね」
いえいえ、私はイースタン公爵令嬢なんで、お姉様と呼んだらおかしいわよ。
「いいの。ベルリーナちゃんには、お姉様と是非とも呼んで欲しいだけよ。可愛いんだもの」
ミザリア王女とドミトリー王子は、最後に『ありがとう』と言って、帰っていった。我が国の魔術医までお土産に持って。
「王弟とミザリア王女、ドミトリーの3人で、デザリスタ王城内の膿を一掃してくるらしいぞ。先ずは、第一王子を魔術医に診てもらい、そこから味方を増やすらしい。
ミザリアなら、やり遂げて戻ってきそうだ。ドミトリーは、落ち着いたら、うちの王国学園に留学するらしい」
「待ち遠しいですね」
「ベンデンとミザリアが結婚したら、ミザリアが『ベンデンに差し入れを持ってきたの』と言いつつ、毎日、王城内を闊歩してそうで怖いな」
殿下は、そう言うと、遠い目をした。
まあ、遠からず、そうなるでしょうね。
王太子のお披露目にやって来た近隣各国の来賓も、全て自国に帰ってしまった。
午後からは、王太子の側近との交流会が始まる。
私達は、まだ小さいので、普段は王都ではなく、各々の領地に住んでいる者もいる。だから、領地に帰るまでに一度キチンと交流しておこうと言う腹です。
王城の庭にお茶会形式で開かれた交流会には、先日紹介のあった全員が揃っていた。
ジェラルド・ウェステン公爵次男、5歳。
デューク・サウスト公爵家3男、6歳。
ゴンザレス・エンドーバー侯爵長男、5歳。
ハリザード・イースタン公爵長男、12歳。
セルマン・サンダクル侯爵、12歳。
クレス・シェントス、大司教の曾孫、5歳。
私の友人として、
アメリア・ノースター公爵令嬢、5歳。
コレット・グノーサ伯爵令嬢、5歳。
グリンダ・ノッテンダー侯爵令嬢、5歳。
アーメンハイド・ニブリエ侯爵令嬢、7歳。
「ちょっと、ベルリーナ。グリンダは、判るとして、どうしてアーメンハイド嬢が、いらっしゃってるのかしら」
先日のお披露目パーティーの一件があるので、アメリアの反応は、もっともだけれど、必要なのよ。
「ライバル令嬢枠で、必要かと思って」
だって、必要でしょ。ライバル令嬢。悪役令嬢は、私だけれども!?後、ヒロイン枠も絶対、必須。この枠は、学園に入ってから、きっと現れるのよ。
「ベルリーナ。また、変なことを考えてるでしょ。ライバル令嬢も悪役令嬢もヒロインも、必要ありませんわ」
「その挑戦、受けて立ちましてよ。恋のライバルとして、立ち塞がって差しあげますわ。アメリアは、黙ってらっしゃい」
苛立たしげに私の耳を引っ張ったアメリアは、アーメンハイド嬢に向かって、閉じた扇を向けた。
アーメンハイド嬢は、受けて立つかの様に、片手を腰に置き、アメリアに向かって扇を付き出した。
宣戦布告ね。宣戦布告なのね。ワクワク。
「あちらは、面白そうだな」
「ラインハルト殿下、あれは巷で流行っている悪役令嬢ごっこですね」
「ちょっと僕も参加して来ようっと」
「お前は、ここにいろ。クレス。余計にややこしくなる」
さあ、次期王妃候補の位をかけて、二回戦開始です。




