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元魔王な令嬢と第一王子は、夢を共有する

 読みに来てくださって、ありがとうございます。


 再び、ベルリーナ視点に戻ります。

 最初は、楽しい夢だった。ラインハルト殿下と私は、手を繋いで花畑を走り回ってた。

 何で楽しいかって?5歳児なんだから、走り回るのが楽しくないわけないじゃない。

 走り回りながらよく考えると、これは、私の夢じゃない。私は、今、夢を見ているわけでもない。ラインハルト殿下が悩んでた『嫌な夢を見て、よく眠れない』と言うのが気になって、手下のてるてるぼうずのベラと心で繋げているのだ。

 黒い靄が、夢の中の私達を囲む。ラインハルト殿下が、夢の中の私を庇ってくれようとする。駄目だ、これは!


『ラインハルト殿下、起きて!』


 ベラの魔法の盾の反射攻撃機能が、起動した。だが、思ったよりも敵の魔法攻撃が強すぎる。ラインハルト殿下の身は守れても、恐らく、ベラは崩壊したかもしれない。


 ベラが崩壊したのなら、


 ラインハルト殿下の心は……守れない。



 王城で、王子が襲われたのだ。まもなく、魔法省長官の父上の元に連絡が来るはず。うちの緊急連絡用の梟の係は、当番の者が起きているだろう。

 となると、父上は、これから登城するはず。一緒に馬車に乗っけて行ってくれないかな。

 父上に言っても、駄目だったら、こっそり馬車に忍び込めないかな。

 私は、動きやすく、王城に行ってもギリギリオッケーじゃないかな的なドレスをウォークインクローゼットから引きずり出した。靴は、走っても脱げない紐付きペッタンコ靴。リボンが付いてるから、お城に履いて行っても大丈夫だろう。

 急げ、急げ。元魔王なんだから、505歳なんだから、5歳の子供の心くらい守れるだろ?


 ラインハルト殿下、待ってて!

 

 今、ベルリーナが参ります!



「ベルリーナ様!急いでご準備を!旦那様が、王城に登城なさるのに同伴を…と」


 突然ドアを開けて入ってきたメイド長の目に映ったのは、ドレスに絡まって床にうずくまっていた私の姿だった。

 しょうがないよ、だって、私、身体は5歳なんだよ?大抵のドレスは背中にボタンがあるんだから、1人で着るのは大変なんだよ。

急げ、ベルリーナ!


(;´゜д゜)ゞ誰か、ドレスから速く出して~


 次回、番外編で書いたあの野菜が出てきます。

『元魔王なちび令嬢は、今日も元気です』の『元魔王なちび令嬢、初めての家庭菜園』を読むと、更にちょっと楽しめるかも。

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