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元魔王な令嬢は、てるてるぼうずを作る  作者: Hatsuenya


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元魔王な令嬢は、てるてるぼうず作りを依頼される

 読みに来てくださって、ありがとうございます。


 安定のベルリーナ回です。ちょっと嬉しいです。サクサク書くのが進みます。




 元魔王のベルリーナです。殿下の部屋(仮)に、何故か再び魔術師団長の叔父上が、います。

 私達への事情聴取の続きかと思いましたが


「ベルリーナ、てるてるぼうずを作ってくれ」


 だ、そうです。


 そう言えば、いつも腰からぶら下げていた、私が作った『てるてるぼうず』が無くなっています。

 姪への愛ゆえに、常日頃から、ぶら下げていたのかと思っていましたが。


「魔術師団の標準装備なんだよ」


 あれが?確かに、お守りには、なりますが?

 王城に来てから、カッコいい紺の制服の魔術師団の方々の腰にぶら下がる『てるてるぼうず』を、よく見かける様になりました。ハッキリ言って、シュールです。

 いい歳した大人のおっさんやら、イケメンやらが、あんなのをぶら下げて仕事してたら、残念な集団にしか見えません。中には、へのへのもへじ顔やら、目も口も✕模様になっている怪しいやつらもいます。5歳児の落書き能力を嘗めないで頂きたい。

 

 と言うか、仕事で使うんなら、私に使用料を払うべきなのでは?


「魔術師団の予算の都合とかもあるから、とりあえず、王都で人気のケーキで手を打っとけ」


 相変わらず、横暴な叔父上である。

 それにしても、王都で人気のケーキ!気になる。宝石の様な珍しいフルーツが沢山載ってるんだろうか?それとも、濃厚で艶やかで美しいチョコレートケーキ?じゅるり、よだれが出そうです。

 うん、おやつ、大事。


 早速、作ろうかと思って私のハンカチを出すと、殿下に止められた。


「ベルが刺繍したハンカチを使うなんて勿体無い。ネトラス、材料の用意を」


「大丈夫です。こんな事もあろうかと、今日は2枚持ってきました。ライ殿下のも一緒に作りましょうね~」


 私が、『ねーっ』と殿下に向かって首を傾げてにっこり笑うと、殿下は、たちまち機嫌を直して、同じ様に『ねーっ』と微笑み返した。癒されるな~。




「はーい!レザリス・グローナ、戻りました~!」


 いきなりドアを開けて入ってきたのは、魔道具製作部長。

 その後ろから、お使いに行っていた泣きそうなネトラスと、魔道具製作部副部長が入ってきた。


 ネトラス……何でも拾って持って帰ってきちゃいけませんって、言ったでしょ!?




「部長、ハウス!」


「え~、ベルリーナちゃんが冷たい~」



 何か面白そうな物を作る気配に敏感な、製作部長でした。

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