お土産を用意する
ニノンはガエルのアドバイスの元、オルゴール、人形やぬいぐるみ、たくさんの宝石の入った宝石箱を用意することにして、ハッと気がつく。
女帝陛下と聖王猊下から、褒美を与えると言われて「とりあえず今は保留で、欲しいものが決まったらおねだり」ということになったのだ。
ニノンは女帝陛下と聖王猊下に、褒美として欲しいものは妖精王様や妖精達のために貢ぐオルゴール、人形やぬいぐるみ、たくさんの宝石の入った宝石箱だと手紙を書いた。そしてその手紙をファルマン経由で女帝陛下と聖王猊下に渡す。
「さすがに全部は欲張りすぎたかな…」
「なんで?褒美なんだから欲張っていいじゃない」
ニノンの呟きを聞いたユベールがそう言えば、ニノンは首をかしげる。
「そうかな?」
「そうだよ」
「そもそも妖精王様や聖域の妖精達のための貢物なんだから、教会や王家にとっても悪い話じゃないだろ」
オノレがそう言えば、サラも頷いた。
「はい、少なくとも王家にとっては名誉なことです」
「そっかぁ。じゃあよかったです」
ニノンはにっこりと笑った。
後日、ニノンの元に綺麗にラッピングされたオルゴール、人形やぬいぐるみ、たくさんの宝石の入った宝石箱が届いた。ニノンは傷が付かないよう大切に保管する。
「早く妖精王様や妖精さん達に届けたいな」
その後割とすぐに、ニノンを貸してくれという神託が中央教会に下った。




