表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【長編版】公爵閣下のご息女は、華麗に変身する  作者: 下菊みこと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/87

付けてみる

「聖女様!眼鏡型マジックアイテムをお持ちしました!つけてみてください!」


「ニノン様!ありがとう!」


聖女は早速眼鏡型マジックアイテムを着けてみる。


「…!」


「どうですか?」


「見える!見えるよ!」


聖女は飛び跳ねて喜ぶ。それをみて、ニノンは聖女に抱きついた。


「聖女様、本当に良かった!」


「ニノン様のおかげです!本当にありがとう!」


二人できつく抱きしめ合う。


「じゃあ早速ですが、私のお気に入りのファンタジー小説をお持ちしたので一緒に読みましょう!」


「はい!」


聖女はニノンとワイワイ騒ぎながら小説を読む。楽しい時間は、あっという間に過ぎた。


「ニノン様、今日は本当にありがとう。このご恩は忘れないわ」


「聖女様のお役に立てて良かったです!」


「これでようやく、聖王猊下の目を見てお礼を言えるし。ニノン様には感謝ばかりね」


「ふふ、そんな風に言ってもらえて嬉しいです」


「じゃあ、気をつけて帰ってね」


手を振る聖女に、ニノンは手を振り返す


「また機会があれば!」


「ええ。楽しみにしているわ」


こうしてニノンは、今度こそ屋敷に帰った。














「ニノン、おかえり」


「ただいま、パパ」


「聖女を助けるために延期していたおやつパーティーだが、早速今からやろう」


「わーい!」


ということで、屋敷に帰ってから唐突におやつパーティーが始まった。


「フォンダンショコラにチーズケーキ、モンブランにチョコレートケーキ、苺のケーキにプリンにシュークリーム、他にもまだまだたくさんあるぞ。あまりは使用人達に分けるから、心配はいらない。好きなだけ食べなさい」


「パパ、ありがとう!大好き!」


抱きついてくるニノンを抱きしめ返して、頬にキスをするファルマン。そんなファルマンにガエルが声をかける。


「いやぁ、僕達も参加させてもらって悪いね」


「師匠も甘いものがお好きでしょう。ご遠慮なくどうぞ」


「わ、私も参加して良いのかな」


「サラ殿下とご一緒できて、私は嬉しいです!」


「ニノンちゃん…ありがとう!一緒に食べよう!」


「はい!」


サラは遠慮していたが、ニノンの言葉に考え直しおやつを一緒に楽しむことにした。


「うわ、これうま」


「こっちも美味しいぜ」


オノレとユベールは何の気なしにおやつパーティーを楽しんでいる。負けじとニノンとサラもモリモリ食べた。













「ふわー。甘いものを一生分食べたよー。これからも食べるけど」


「あはは。たしかに一生分かも」


「食べた分魔法の鍛錬に勤しんで消費しないとなー」


「ふふ、私も頑張って鍛錬しますね」


ニノンとサラ、オノレとユベールは大満足、といった感じである。


「いやー、美味しかった美味しかった」


「師匠も結構食べましたね」


「そういうファルマンこそ」


ファルマンとガエルもそこそこの量を食べ、満足した様子だ。


「聖女様、今頃見えるようになって小説を楽しんでくれているといいなぁ」


ニノンはただ祈る。聖女に思いは届いているだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ