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魔女は初めての依頼を受ける

 現在時刻は丁度お昼の12時……ギルドの近くにある屋台で軽食をつまんだ後に依頼を受ける為に掲示板を確認するとカテゴリ別ランク別に分類されており私のランクはFの為に受けれる依頼はDランクまでが上限となる。

 F.Eランクは10分程度で片付くいわゆる『お使い』が多いがDランクの依頼から魔物討伐系の依頼がやけに増えている。

 討伐系の依頼の一つに目を引くものがあった。


「えっと、魔導道具店からの依頼で血染め狼の心臓5個の納品……報酬金は固定報酬3500モリオン、心臓の状態により増額有り……これにするか」


 掲示板に貼られた依頼書を剥がしてカウンターへ持って行き受付嬢へ確認してもらい、ギルドカードを魔導水晶へ翳して依頼登録を行う。


「依頼受理を確認しました、では行ってらっしゃいませ、貴方様に神のご加護がありますように」


 受付嬢からの定型化した挨拶もそこそこに依頼書に記されていた情報を頭の中で確認し冒険者ギルドを出て衛兵の詰所兼砦を抜けて2時間かけて歩いて森へ向かうと血染め狼を探し始める。

 血染め狼は頭胴長680cm.血の様に紅い毛並みが特徴的な狼で性格は非常に獰猛、獲物を見つけ次第5〜10匹の集団で襲いかかり数の暴力で獲物を仕留めるか血染め狼特有の鋭利な牙と爪で相手を負傷させて失血させる戦法を主とする。



 探し始める事90分、魔力感知と生命感知を発動しながら森の奥へ奥へと進みつつ血染め狼を探すもなかなか見つからない。


「んー血染め狼は基本的に集団で行動するから見つけ辛さが魔物の中でも上位に入るんだよなー……魔力感知範囲を広げてもなかなか反応しないし……」


 森の奥深くでようやく血染め狼10数匹の足跡を発見し作戦を考える。

 流石に10数匹の血染め狼と戦うのはとてつもなく面倒なのではぐれた個体を2〜3匹ずつ仕留めていこうと心に決める。

 地上にいると囲まれる可能性があるので跳躍して木々の上に移動して木々から木々へと跳躍しながら移動ししばらくするとようやく計18匹の血染め狼が視認できた為木々の上で息を殺して潜み、いつでも血魔法を発射できる様に構えつつ何匹かはぐれるのを待つ。


 15分ほどして18匹の内2匹が別の場所へ動いたので木々から木々へと移動し木々の上から血染め狼2匹の死角へと回り込み血染め狼の頭部へと弾丸状の血を発射すると血染め狼2匹の頭部は破砕され頭胴長680cmの巨躯が地面に倒れ込む。


「まずは2匹……急いで解体して心臓を取り出さないとな、血の匂いで他の血染め狼が反応してしまう」


 木々から飛び降りて血魔法を刃状にして発射しながら2匹纏めて解体し心臓を取り出すと売却可能な可食部位や武器や衣類に使用できる部位へと切り分けてそれぞれをポーチ型収納魔法具(アイテムボックス)へと収納していき呟く。


「あと3体……」


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