設定
リリス・オクタヴィア
本作の主人公であり真紅の瞳に灰色の髪を腰まで伸ばしている魔女。
容姿は15歳ほどの少女であるが140センチと身長が小さい為10歳程の子供扱いされる事もしばしば。
性格は自分と同等かそれ以上に強い者と殺し合いたいという完全に戦闘中毒者であるが仕事の依頼内容やその場の状況に応じて自分の欲望を抑え込む事もできる模様。
年齢は憶えている限りでは9000歳を超えておりリリス曰く『生きすぎて歳なんぞ数えるのも馬鹿らしい』との事。
リリスに限った話しでは無いが魔女であるが故に不老不死の為強い者と殺し合ったり美味しい食事をするのが唯一の娯楽と言っても過言ではない。
魔物や悪魔、天使や竜や古龍といったモノらの知識もずば抜けておりその知識の量から“深淵を覗いた者”と評される程。
扱える魔法は固有魔法である血魔法に基本4属性火.水.風.土の魔法に加えてそれらの派生系の属性も一通り扱えるものの血魔法と治癒.再生魔法以外の魔法に関しては本人曰く『素人よりは上手く扱える程度』との事。
しかしながら血魔法と治癒魔法.再生魔法に関しては他の追随を許さぬ程の腕前である。
創世記から存在している古龍と世界蛇を討伐し終わり遭遇できる相手で古龍と世界蛇以上の強者がいないと悟ってしまった為に現在に未練が無くなり千年後の未来に自分と同等もしくは自分よりも強い者との戦闘を求めて深い眠りについた。
血魔法
リリス・オクタヴィアに顕現した固有魔法であり自身の掌や指先から弾丸状にして発射したり刃状にして斬撃を与えたり多種多様な使用方法が有る。
自身の血を攻撃手段として放出する為に使いすぎると失血を起こす。
他者の血液を操作する事も可能で血管内の血液を沸騰させたり血管内で長い針状にし中から串刺しにしたりと言った攻撃も可能。
自身の掌や指先から刃状にして攻撃する場合の射程は10mだが弾丸状に撃ち出す場合の射程は500m。
刃形状の血液の発射速度は958m/sec.弾丸状の血液の発射速度は2052m/sec.。
他者の血液を操作する場合はその相手を視認出来る範囲までが攻撃範囲となる。
魔女
リリスを含めた人外の総称。
過去の遺恨から人間と敵対し悪魔と共に行動している魔女も少なからずいるが大体の魔女は人類に対して友好的である。
魔女になる為の絶対条件は
1つ目は儀式を執り行い中級以上の悪魔を呼び出すこと。
2つ目はその呼び出した悪魔を魔法を使わず純粋な力のみで殺す事。
3つ目は悪魔からの攻撃を1度も受けずに悪魔を殺す事。
であり性別は関係ない為に男の魔女も数は少ないが確実に存在する。
魔女は基本的に不老不死の魔法を自身に掛けている。
どの魔女も基本的に永劫の時間を持て余していた為になんらかの魔術を極めており自身の能力を更に上のレベルへと高めるために冒険者になる魔女も少なくない。
魔女はどちらかの手の甲に魔女を示す黒い薔薇の刻印がある為殆どの魔女は刻印が為されている腕に包帯をして刻印を隠している。
千年後の世でもリリスと親交がある魔女がいる。
本作に登場する魔女達の不老不死はいわゆる【再生型の不死】である。
仮に灼熱の吐息を喰らって焼け死んだとしても自身の魔力を生贄として肉体とその時点で身につけていた装備品や衣服を含めた全てを再生する。
魔力
メメントモリに生きる全てのものに宿っている力であり個々人によって魔力量は異なり当然ながら多ければ多い程魔法を長時間扱える為一種の指標になっている面がある。
四肢の筋肉や眼球や鼓膜などに魔力を通す事で飛躍的に視力や聴力や筋力が上昇するが常に魔力を消費する。
しかし常に魔力を消費すると言うことを逆手に取って魔力容量が少ない内はこれを常に行う事で効率的な魔力容量の増加が可能となる。
魔法を扱ったり治癒能力を発現させたり多種多様な能力の大元となる力、完全に使い切る又は魔力を枯渇させる魔道具を装備すると立っていられない程の倦怠感と尋常ではない疲労に襲われる。
魔力を増加させる方法は4つ有り、1つは魔力を今ある容量の限界……つまり気絶するまで使用する事で容量が増加する。
2つめは魔物の心臓を直接喰らうことであり強大な魔物の心臓であればあるほど増加する値も大きくなる。
3つめは自身のレベルを上げる事、レベルを上げる事で一定量魔力が増加する。
4つめは天使の恩寵を奪い取って吸収する事であり増加量は上記3つとは比較にならないほどの増加量を得る。
回復は時間経過である、一例を出すと魔力容量5000.回復値28/450sec.この場合450秒経たないと魔力28は回復しない。
個々人毎に魔力の波長が異なる為に残留した魔力によって個人の特定が可能。
魔素
空気中に含まれる物質である。
普通はなんの害も無いが余りにも濃すぎると魔力暴走や魔力枯渇などの身体に重大な悪影響を与える。
一部の者にとっては魔素が濃い場所はあらゆる能力が飛躍的に上昇する。
濃すぎる魔素は太陽光を遮り周囲を闇に染め上げる。
魔法
魔力を生贄として顕現させる異能の力、基本的にメメントモリに生きる全てのものが顕現させる事が出来る。
基本的には火.水.風.土の4属性と4属性の上位互換、治癒魔法の合計5つに分類されるが稀に基本属性を通り越していきなり上位互換の属性やどの属性にも当てはまらない魔法が突然顕現する事がある。
固有魔法以外の魔法を放つ際は魔法陣が自分で指定した場所に顕現しそこから魔法が放たれる。
基本的には誰しも魔法を使用出来るが人によっては得意不得意が見られる。
魔法の習得には血の滲むような努力が必要とされ安定した発射速度や威力や命中精度の魔法を放つ為にはそこから2ヵ月〜3ヵ月の絶え間ない修練が必要。
魔法属性
火.水.風.土の4属性と治癒魔法の5つと無属性があり無属性以外の全てにそれぞれ2段階の上位互換が存在している。
火属性→灼熱属性→爆燃属性
水属性→氷結属性→凍結属性
風属性→風雷属性→気流属性
土属性→岩石属性→重力魔法
治癒魔法→再生魔法→蘇生魔法
無属性は瞬間移動や物体転送魔法などの移動関連や念話魔法など意思や言葉を伝える物が多く存在している。
固有魔法
上記のあらゆる属性に当てはまらない魔法であり非常に強いメリットと異常に重いデメリットが顕現した者に課せられる。
魔法陣
固有魔法以外の全ての魔法を使用する際に任意の場所へと顕現する幾何学模様を中心とした陣でありサイズは自由に顕現させられるが余りに大きいと維持する為の魔力だけで魔力を使い果たす事となる。
視界にさえ入っていればどれだけ遠距離でも魔法陣を顕現させる事ができるが消費する魔力も距離に比例して上昇し威力が低下し命中精度が低下する為に基本的には自身の目の前に顕現させて魔法を使用するのが一般的な魔法陣の使用法である。
魔法陣は自身の眼前に展開するのが基本的である。
魔法陣に一定の魔力を込めて初めて魔法として成立する。
サイズによって消費する魔力と顕現する魔法の大きさが決まる。
魔法陣を顕現させる速度は個々人によって様々であり練習によって構築速度が速くなる。
魔法陣を破壊するには魔法が完全に成立する前になんらかの魔法で極一部でも撃ちぬけば陣を維持できずに損壊し発動するはずだった魔法は霧散して籠めていた魔力が爆散し籠めていた魔力量に応じて魔法陣を展開していた者に、傷を負わせる。
術式
術者が魔法陣を顕現させる際に描かれる幾何学模様に文字や言語や数字などを複合する事で追加能力を持たせる事が出来る。
発動する魔法に意図的な副次効果を発揮させるものであり扱うにはある程度の熟練度が必要。
メメントモリ
本作の世界の名前、創造神であるエンティティが創世された世界という事になっている。
カルディナ
リリスが目醒めた後に訪れた国であり入国には簡単な手続きと審査及び身分証明書の提示が義務で有るがなんらかの理由で身分証明書を紛失した場合は銅貨30枚で仮身分証を発行しなければ入国は不可である。
基本的に冒険者ギルドへ登録しギルドカードを再提示する事で仮身分証明書は効力を失う。
カルディナ教が浸透しており教皇が全権を有する国。
国土がそれなりに広く軍事力も群を抜いて高いがその分“魔王”からは狙われている。
肥沃な土地は無く穀物や肉や魚などを他国からの輸入や冒険者ギルドからの購入に頼っている。
過去に悪魔に侵攻されている為、国を砦で囲んでいる。
クリスト教
メメントモリの80%程を占める世界最大の宗教であり世界は創造神エンティティの恵みによって造られたと説く宗教。
世界中に支部組織や協会が散らばっている、過去には異教弾圧や強制的な改宗を行なっておりその名残である暗部実行部隊があると噂されている。
クリスト教のシンボルは純白の光が教会で祈りを捧げている修道女を包み込んでいる絵である。
獣人
身体的特徴として獣耳や尻尾が存在している。
“亜人”とも称される。
身体能力は人間より数段上であり種族ごとに異なる特殊能力を有している。
冒険者ギルド
メメントモリに遍く魔物を討伐.捕獲.生態調査や薬草や毒草の効能調査及び魔物が絶滅しない様に管理などを行う為に創設された民営組織。
絶対的に中立でありどの国にも属さないスタンスをとっている。
各国に支部組織があるが魔物の異常増加や新たな魔王の出現など人命が危険に晒される事態又は緊急性を伴う事態そして各ギルド長が共有するべき事項と断定した事柄以外では他国ギルドから他国ギルドに対して情報開示請求を行う事は原則禁止されている。
冒険者の報酬が高額になる事も多い為に冒険者ギルドには預金口座がありギルド内にある魔導水晶にギルドカードを翳す事で預金を引き出す事ができる。
冒険者ギルドには個室のシャワールームが30程用意されており冒険者は無料で使用できる。
バスタオルやフェイスタオル、ボディタオルはそれぞれ1枚モリオン銅貨20枚で使用可能。
冒険者ギルドでは冒険者がギルドへ売却した素材をオークションに掛けたり食事処で食事を提供する事で利益を得ている。
食事処.妖精の寝床。
全てのギルド内に設置されている食事処。
設置されている席数は立ち食い席30席、2人テーブル席50席、4人テーブル席50席、2〜4人テーブル席50席。
料理はあらゆるものが揃えられており肉や魚、野菜に定食からコース料理までなんでもござれ。
料理の質も従業員の質も高い為に冒険者以外からも高い評価を得ている。
魔導水晶
冒険者ギルドカウンターに5つ設置されている特殊な加工がなされた水晶。
ギルドカードを翳す事で依頼の受注と完遂報告が出来る。
ギルドカードを翳す事で口座から金を引き出すこともできる。
執行官
冒険者ギルド内部やギルド職員、ギルド長の業務監査を行ったり不正やハラスメント行為を調査する裏方の役職に就いている者を指す。
執行官に就いている者は被疑者の鎮圧や制圧をする事がある為にBランク以上の冒険者上がりが絶対となる。
執行者の選定には生活審査、書類審査、面接、実技試験、基礎能力テストなど多岐に渡る。
冒険者
上記、冒険者ギルドにて冒険者登録をして魔物の討伐や捕獲、生態調査を行う個人又はパーティーの呼称。
F.E.D.C.B.A.Sとランク分けがなされており冒険者ギルドに初めて登録した者は例外無くFランクからスタートとなる。
今現在Aランクの冒険者は世界に30人、Sランクの冒険者ともなると世界に数人しか存在していない。
自身のランクから3つ以上、上のクエストを受ける事は禁じられている、その為Fランクの冒険者は最高でもDランクまでの依頼しか受けられない。
ランクアップには実績と実力がなければならない。
ランクが上がる毎に特典が有る。
Fランクは食事処の飲み物全品が5%引き。
Eランクは食事処の飲み物.食べ物全品が10%引き。
Dランクは食事処の飲み物.食べ物全品が20%引き。
Cランクは食事処の飲み物.食べ物全品が25%引きに加えて素材などの買取に10%の上乗せ。
Bランクは食事処の飲み物.食べ物全品が30%引きに加えて素材などの買取に20%の上乗せ。
Aランクは食事処の飲み物.食べ物全品が50%引きに加えて素材などの買取に50%の上乗せ。
Sランクは食事処の飲み物.食べ物全品が70%引きに加えて素材などの買取に70%の上乗せ。
冒険者の収入について
一般的なF〜Dランクの冒険者は1日は大体モリオン銅貨800枚の収入となる。
一般的なC〜Bランクの冒険者は1日の収入は大体アメシスト銀貨6000枚の収入となる。
A〜Sの冒険者の1日の収入は大体サルファー純金貨3000枚となる。
宿代について
安い宿屋の場合、1泊の相場はでモリオン銅貨150枚が相場、風呂場やシャワーはなく食事は出ない。
普通の宿屋の場合、1泊の相場は風呂やシャワーは無く食事代別でモリオン銅貨250枚が相場。
少し高い宿屋の場合、1泊の相場は入浴料及び食事代別でアメシスト銀貨150枚とモリオン銅貨500枚が相場。
高い宿屋の場合、1泊の相場は食事代と入浴料込みでアメシスト銀貨500〜1000枚が相場。
非常に高級な宿屋の場合1泊の相場は入浴料及び食事代込みでクオーツ金貨2500〜5000枚が相場。
超高級宿屋の場合1泊の相場は入浴料及び食事代込みでサルファー純金貨2500〜3000枚が相場。
当然、価格が上がるにつれて従業員の質や食事の質や個室の質も上がる。
パーティー
個人ではなく複数人で依頼を行う事。
最大人数は10人であり報酬の分配方法は魔物の食用部位や素材などを全て換金し経費などを差し引いた後に残った利益と元々の依頼報酬を合計した金額を人数で均等に割った額が分配される。
パーティーにも冒険者ランクが存在しパーティーのランクはそのパーティーの中で1番ランクが高い者のランクとなるが受けれる依頼はパーティーメンバー内で最低ランクの冒険者の2つ上までの依頼までしか受けれない。
パーティー名は各々で決める事が出来、各々のギルドカードに記載される。
元々知り合いだった相手若しくはギルドから紹介された個人と一緒にパーティーを組む事が多い。
ギルドカード
冒険者登録をした際に受領する横59mm×縦86mmの長方形のカード。
初回の発行は無料だが紛失した際は再発行料としてアメシスト銀貨30枚を要求される。
ギルドカードはどこの国でも身分証明書の役割を果たしている。
ギルドカードを偽造する事は大罪であり偽造したギルドカードを使用したのがバレると鉱山で強制労働5000年.魔女は魔力を枯渇させる魔道具を装備させて永久労働の罰則がある。
口座の残金や犯罪歴、その他個人に纏わる情報の全てが記載されている為紛失した際は最寄りのギルドにて紛失報告をする事が全ての冒険者に義務付けられている。
ステータス
ギルドカードに記されている項目の一つで月に一度の更新義務がある。
基本的には下記の通り表記され本人が隠したい情報を任意で隠す。
【名前】その者の個人名を表す
【年齢】その者の年齢を表す
【魔力】その者の魔力容量を数値化したものでありレベルの上昇によって容量上限も増加する、現在の人類側が把握している最大値は異界の勇者の魔力量30000
【回復】時間経過で回復する魔力量を示す値、個人差が有り日々の修練や魔力の増加などによって回復にかかる時間が減少し量が増加する。
【冒険者ランク】その者の冒険者ランクを表す
【レベル】指標の一つでありレベルが上がると保有する魔力が増加するが扱える魔法が増えたり肉体の強度が増したり体力が増加する訳ではなくあくまでも魔力容量が増加するのみである。
人類側が把握している最高レベルは異界の勇者の399である。
魔物や悪魔、天使などを討伐する事でレベルは上昇する。
学院
基本的な学力と基本的な魔法を身につける為に創設された民営組織であり、世界各地に点在している。
学園
特別な魔法を扱える生徒のみが入園できレベルの高い学問や魔法を学ぶ場所、国営組織であり入学するには非常に高い入学金か若しくはギルド長7人以上からの推薦が必要。
通貨
メメントモリは共通項として通貨単位は純金貨にはサルファー.金貨には金貨にはクオーツ.銀貨にはアメシスト.銅貨にはモリオンが用いられ紙幣は無く硬貨が用いられる。
後ろに付く数字はその通貨の枚数を示す。
モリオン銅貨1000枚でアメシスト銀貨1枚へ、アメシスト銀貨5000枚でクオーツ金貨1枚へとクオーツ金貨10000枚でサルファー純金貨へと両替が可能。
モリオン銅貨には下弦の月と狼が、アメシスト銀貨には可憐に咲く花が、クオーツ金貨には竜が、サルファー純金貨には複雑な魔法陣がそれぞれ刻印されている。
基本的にはアメシスト銀貨30枚も有れば何事も無ければ2ヶ月は暮らせる。
収納魔法具
色々なものを容量以上に収納できる様に作られた魔法具、安価な物から高価な物まであり高価になればなるほど収納限界容量が増加する。
メメントモリでは生活用品として広く浸透しており収納魔法具の専門店も存在している。
腰に付けるポーチ型、背中に背負うバックパック型の2通りがありどちらにも短所、長所がある。
各冒険者ギルドには特注品の箱型収納魔法具が置かれており依頼の納品物などを保管する事が出来る。
両方のポーチ型収納魔法具に共通した点として硬貨を出す際に纏った状態で出てくる様に機能している。
〜移動について〜
町や村や国へ行く際には基本的には乗合馬車か商人と交渉して便乗させて貰うか徒歩、もしくは個人用馬車か借用馬車となる。
カルディナから他国へは個人差にもよるが徒歩で2ヵ月と15日、乗合馬車の場合は4週間、個人用馬車と借用馬車については個々人の速度による。
勇者
カルディナ国が異次元の扉を開き別世界から召喚した異世界人の総称、メメントモリには現在確認されているだけで15人の勇者がいる。
勇者の1人1人が類稀なる能力を有しており悪魔と対等に渡り合える稀有な存在となっている。
憑依体
人間界で熾天使と智天使が憑依する特別な人間の呼称。
熾天使と智天使は好き勝手に人間に憑依することはできず、その際は人間側の同意が必要となる。
天使
神の使徒であり信仰と救済によって天界から神の意思が具現化した存在と信じられているがそれは人類側が勝手にそう信じているだけに過ぎない。
実態は『文明をある程度以上まで進ませない』為に神が遣わす尖兵であり文明が進みすぎた国及び文明をある程度以上まで進ませてしまう程の発明やそれに準ずる全てを滅ぼし周辺の地域に破壊と殺戮を齎す存在である。
実際、リリスが目醒めてからも文明が殆ど進歩していないと感じた理由はリリスが休眠期の間におおよそ100年に1度の間隔、つまり10回以上天使が降臨して来た為。
一応天使らしさも存在し悪魔が顕現した際に敵の階級に応じて極々稀に天使側も同程度の階級の天使が降臨する。
天使が戦闘や殲滅を行う為に降臨する際には世界の時間が停まる為に停止した時間の中を自由自在に動ける魔法をその身に掛ける必要がある。
天使にも細かく階級分けがなされており階級が上に行くにつれて所有する能力も強大なものとなっていく。
天界に乗り込んできたリリスによって主天使から下の階級の天使は壊滅寸前の被害を受けている。
化物の様な姿の天使が殆どを占めるが人型で顕現する事も可能。
下記の信者は全てクリスト教徒を表す。
上位三隊 「父」の階層
熾天使
神が手ずから創造した最高位の天使であり特別な憑依体に憑依することでしか下界で行動できない。
全天使の中で4体しかいないが保有する常識外の魔力量や扱う属性魔法の威力は世界を100,000,000回焼き尽くしても底が見えないと謳われる。
不定形の姿であり姿形は自由自在に変化させる事が出来る。
ウリエル、ミカエル、ガブリエル、ラファエルの4体が存在しルシファーもかつては熾天使であった。
智天使
熾天使に次いで神が手ずから創造した天使であり基本4属性の魔法と上位属性4種.治癒.再生.蘇生の魔法の3種類に特化している。
治癒.再生.蘇生の魔法の3種類に関しては熾天使以上である。
総勢で12体存在している。
信心深い信者の許可を得て憑依して下界で行動できる。
憑依している間は憑依体の怪我などを治癒しながら行動している為に連続して致命傷を負わない限り憑依されている智天使と憑依された者は死ぬ事はない。
一部の智天使は自由意志を獲得している為自身の意思で行動している。
座天使
神や天使に対する憎悪や疑心を贄に顕現する天使。
運命を暗示し20m程の大きさの車輪の形状をしている一見天使らしからぬ天使。
車輪はこの世のあらゆる属性を纏っており運命や神や天使の存在を疑っている愚者を轢き殺す。
中位三隊 「子」の階層
主天使
中位の天使の中では一際強い天使、見た目は天使というよりは60m程の巨大蛇の化け物に近く攻撃方法も蛇のソレに近い。
一際信心深い者の魔力と肉体を贄として吸収して顕現する。
力天使
信者の魔力を贄として虻や百足などの蟲の集合体で顕現し自他含めた天使の能力を補助及び底上げする能力を有している天使。
基本的に15000以上の群体で顕現し1匹1匹の補助能力も馬鹿にならない程高い増幅値である為補助という視点で見れば最強の天使。
能天使
聖職者の魔力を贄として顕現する天使。
基本的に地上の文明を破壊する役割を任されているのはこの天使である。
150000kmを超える機械で出来た体躯を持ち対象を完全に破壊する事のみに特化した能力を有しており武装は手に持っている槍と全てを焼き尽くす焔である。
下位三隊 「聖霊」の階層
権天使
荒廃した世界に救済を願う祈りを贄に顕現する天使。
ヒトの迷いを断ち切り道を指し示してくれる天使であり能天使によって破壊され尽くした世界で人類を導く役割を任されている。
大天使
悪魔に対する憎悪を贄に顕現する四対の純白の翼を持つ天使であり悪魔の殲滅を専門とする天使。
天使
祈りを贄に顕現する天使であり最下級の天使。
人々に安心を与える事を任されている天使。
天使の恩寵
神が創りし天使が天使たるために必要なものですべての天使に備わっている。
天使を天使たらしめるエネルギーであり魔女や人間や悪魔が吸収すると吸収した天使にもよるが魔力の総量と容量が最低でも2倍以上増加する。
悪魔
下級悪魔に共通している姿形は一対の漆黒の翼をもち赤黒い双眸で身体の露出している部分の何処かに鉤十字の刻印が有るが中級悪魔から上の階級の悪魔には翼や刻印は隠蔽が可能な為に見た目は完全に普通の人間である。
魔物とは根本的に種族からして違うがごく稀に魔物から悪魔へと進化する事がある。
完全に人型であり言葉による意思疎通も可能だが協調の意思は無く破壊や殺戮を行う為人類共通の敵である。
中級以上の悪魔になると並みの冒険者や騎士団は相手にすらならず上位の冒険者や聖騎士団、勇者クラスでないと討伐はおろか撃退する事すら難しい。
悪魔は人類には扱えない魔法に非常に精通してしまっていた為に六大悪魔の半数とその配下の悪魔達がリリスによって壊滅的被害を受け危うく滅ぼされかけた。
悪魔にも天使と同じく細かく階級分けがなされている。
人間が儀式を執り行い悪魔を呼び出して自身の望む契約を行ったり異能の力を得る事が出来るが1度契約したが最後、死後地獄に落ち悪魔になる。
悪魔との契約を結ぶための儀式を執り行った場合成功しようと失敗しようと身体に悪魔と同じ刻印が刻まれる為悪魔と同じ扱いを受ける、つまり問答無用で処刑される。
三大君主
皇帝:ルシファー.かつては熾天使であり神エンティティに最も愛されていた息子であったが、「人間を敬い、愛するように」という神の考えに反逆しミカエルに倒され地獄に落とされる。
自らも「神を愛し過ぎた為に追放された」と発言しており、それを不当に感じている。
また、自身以外の悪魔を使い捨ての召使い程度しか思っておらず自身の地位を狙っているベルゼブブやアスタロトすらゴミ以下としか見ていない。
元々は神が手ずから創造した熾天使であるが故に魔力や能力は他の悪魔とは比べものにならない。
不完全で欠点だらけなのにも関わらず神に愛されている人類に対する憎悪は底知れない。
元々は熾天使であるが故に特別な憑依体さえあれば憑依して人間界への顕現が可能である。
君主:ベルゼブブ.蝿の集合体が形作る人型の悪魔であり1匹1匹の蝿そのものがベルゼブブの本体である。
何千億という蝿の集合体であるが故に魔力量は皇帝ルシファーには劣るものの常識外の力や魔力量である。
大公爵:アスタロト.一対の紅い翼を持つ悪魔であり火属性の上位互換である灼熱属性の更に上位互換である爆燃魔法を操る
そして彼らには二人ずつの配下を持ち、三大君主に使える悪魔は六人の為に六大悪魔と呼ばれている。
ルシファーにはサタナキアとアガリアレプト
ベルゼバブにはルキフゲ・ロフォカレとフルーレティ
アスタロトにはサルガタナスとネビロスが付いている。
六大悪魔
三大君主に使える六人の悪魔。三大君主は先ほどの通り二人ずつの配下を持ち、それが六人となった。
通常、爵位や貴族階級などが与えられるはずなのだが、六大には軍隊の階級が与えられており、仕事は主に軍事関係。
敵地への侵略、密偵、また作戦などの指令を任され、中級悪魔や下級悪魔への指示出しなども担う。
宰相:ルキフゲ・ロフォカレ.
大将:サタナキア
司令官:アガリアレプト
中将:フルーレティ
旅団長、及び大佐:サルガタナス
少将、及び総監督官:ネビロス
六大悪魔個々に直属の12の配下がおり合計して72の配下が存在している。
魔王
魔物が突然変異や突発的な進化や普通はあり得ない能力を有し強大な能力や異能の力を持った悪魔へと変質した者らの呼称でありいずれの魔王も普通ではあり得ない能力を有していたが強者との殺し合いを求めたリリスにより残らず殺される。
しかしリリスが休眠についていた千年間は誰にも殺される事がなかった為に人類側の脅威になっている。
10体存在しており階級的には六大悪魔と同等の地位を得ている。
亜人
獣人と同様に人語を理解し比較的友好的な種族を指す。
中には人族と友好的な人喰い人狼や狼男、魔狼人 や吸血鬼も存在する。
や半吸血鬼や獣人やハルピュイアやセイレーンなどが該当する。
魔物
魔物とは言うまでもなく人にあらざる化け物の総称。モンスター、化け物とも呼ばれる。
人間や獣人、亜人以外の存在で明確に害を与える意思を持ったモノたちの総称。
野生動物的な比較的知性のないものからオーク、ゴブリンメイジやソーサラーのように比較的高い知性を持ったものまで多種多様。
魔物の大暴走
その名の通り数千匹〜2万匹以上の多種多様な魔物が群れをなして暴走する事を指し魔物の大暴走の群れの大きさはバラバラである。
数年〜数十年間隔で起こり最低でもCランク以上の冒険者達、聖騎士団、騎士団、勇者達が掃討任務へと就く。
殆どはゴブリンやオーガ、オーク、アンデッドが大半を占める。
人喰い人狼や狼男、魔狼人、人に恨みを持った半吸血鬼や飛竜や下級悪魔や中級悪魔なども魔物の大暴走に現れる事もある。
宝玉
魔物や悪魔、天使の体内で稀に生成される宝玉。
いわゆるレア素材であり、強力な武具の強化や生産に用いられることが多い貴重なアイテムである。
一部の魔物からは宝玉ではなく紅玉を始めとした類似素材が得られる。
魔石
魔物や悪魔や天使の体内で常に生成される水晶玉サイズの魔力の結晶。
魔物や悪魔や天使によって価値が変わる。
特殊な加工をする事によって魔晶石になり魔晶石に込められた属性が魔力を流す事により顕現し火を焚いたり水を出す事が出来る為に生活必需品となっている。
魔結晶
魔石に特殊な加工を施す事によって造られた水晶球サイズの球の形状をした結晶。
購入者自身が攻撃魔法や属性魔法や治癒魔法を込めることによって基本的に下記の魔銃で使用される。
魔鉄鋼
魔力伝導率と魔力増幅率に非常に優れた鉄鋼であり普通の鉄鋼にある特殊な加工をしたのちに一定量の魔力を流す事で魔鉄鋼となる。
魔力を流すと流した魔力を倍増させ増幅させる。
弱い魔物ならば魔鉄鋼を仕込んだ靴で蹴る事で怯ませる事ができる。
ただし魔鉄鋼を仕込んだ靴はそれなりに高価であり重量も普通の靴とは比べ物にならない。
下記の魔銃の主要部品となったり踏み抜き防止の為に靴底に仕込む鉄板としても知られる。
魔銃
魔結晶を装填して魔力を込める事で魔結晶に込められた魔法を撃ち出す武器。
元々は魔法が上手く使えない者が使用する為の物だった為に嘲笑の対象であったがある程度の訓練を積めば手軽に使えるという事とどんな状況でも高威力.長距離射程の武器と言う事が認知され始めた為リリスが目醒めた千年後には広く普及する様になった。
発射音や反動は魔結晶の大きさと込めた魔力によって変動するが量産品のモノでもかなりの発射音や反動による負担が射手に掛かる。
魔結晶に込めた魔法を撃ち出す際にほんの一瞬だが5m程の魔法陣が銃口へと顕現する。
魔銃は魔力を込めると微かな淡い光を放ち始める
魔銃に込める魔力によって威力が変動する。
量産品と特注品の2通りがある。
量産品は安価で購入できるが込められる魔力に限界があり損壊しやすく魔結晶も決められた2つ又は3つしか装填できない。
特注品は使用できる魔結晶に制約は無く込められる魔力にも限界は無い。
しかし素材などを自身で調達してガンスミスへと依頼しなければならず非常に高価であり月に一度の定期的なメンテナンスを必要とするがメンテナンスさえ欠かさなければ余程の損壊をしない限り何百年でも使用できる。
量産品は下記の性能で統一されているが特注品の場合は全て自分の好みに合わせて作成可能。
ボルトアクション方式
口径
7.62mm
銃身長
25.2インチ(640mm)
使用弾薬
属性系魔結晶
装弾数
3発
全長
44.5インチ(1130mm)
重量
4700g
発射速度
15〜20発/分
魔結晶初速
793m/s
有効射程
800m
魔導装具
10万年以上前から存在していると言われているモノであり絶対に破損せず魔導装具が有する機能が損なわれることもなく絶対に朽ちる事のない謎が多い古代の遺物。
文明がそれなりに進んだ現代ですら解析や研究すら出来ない構造である。
特殊な能力を有した武器や防具やアクセサリーなど様々な形状やデザインであり中には魔導装具そのものが意思を持っている物も見られる。
全ての魔導装具に共通しているのが最初に魔力を流した者を装着者と認識し装着者が死ぬまで如何なる行為を持ってしても装着者から魔導装具を奪うことは不可能。
全ての魔導装具は武器.防具.衣服.アクセサリー.の何れかの形状であり有する能力は魔導装具によって様々である。
星遺物
魔導装具の中でも段違いな能力と性能を有する魔導装具。
全部で5つありその5つは他の魔導装具と比べても段違いの能力と性能の為に星が創り出したと言われる程である。
その為にこの5つの魔導装具は星遺物と呼ばれる。