黒髪の王子と銀髪の乙女
少しの過去とシェリーの両親の話です。ラブラブです。
[白犬と黒猫が亡くなった後]
アスカ・クロウは、悲しみました。
黒猫と白犬は沢山の人達荷愛され、
また、アスカは格別に二匹を可愛がっていたので、
それはもう、深い悲しみ様でした。
二匹のお葬式には、それはもう、壮大なものとなりました。
時間が経つにすれ、こう考える様になりました。
(白犬と黒猫の物語を作ろう!幸い、僕は童話作家。最高傑作にしてみせる!)
そして、できたのが白犬と黒猫シリーズ
『白の紳士と黒の令嬢』と言う。
現在~
<本屋から帰宅>
家のリビングルームにて
「ふふふ」
シェリーのお母さんが、ニコニコしてました。
「どうしたんだい?ジュリア」
お父さんは、不思議そうにしています。
「少し、貴方との出会いを考えてたの。だって、シェリーが好きなあの物語が、
私達の出会いのきっかけだもの」
ジュリアが言いました。
「そうだったね。君もこのお話が好きだった…」
机の上に置いてある、古い『白の紳士と黒の令嬢』の本を見ながら言いました。
「今も、好きよ。明彦さんを好きになったのも、このお話があったからだもの」
「アハハ!そうだね。僕達の出会いは、このお話に似てたからね」
「まるで、私達のお話が書いてあるようで、笑ったわ。そして、この物語を書いたのが母方の祖父だったなんて、知らなかったわ」
「まぁ、僕も知らなかったけどね。資産家の御令嬢である、ジュリア・ロバーツが、
作家、アスカ・クロウの血縁だと誰も気づかないよ。しかも、僕達の話『黒髪の王子と銀髪の乙女』ロイヤルシリーズなんて、いきのいいはからいだよね☆」
ウィンクをして、明彦が言いました。
「フフフ…そうね。」
苦い笑みを、ジュリアは浮かべました。
「どうしたんだい?急に暗くなって、もしかして、4月に引っ越す予定の日本行きに、
不安を持ってる?大丈夫だよ、僕達がついてる」
明彦は、胸を張りました。
「貴方が私に気を使ってくれるのは、有りがたいと思うわ。私の両親の死で、気落ちしているシェリーと私を心配してくれているのは、嬉しいの。でも、貴方は平気なの?一度は、婿養子としてここ(イギリスの首都ロンドン)に行ったのに、日本に戻ったと、貴方のご両親に、知られればただで済むとは思わないわ!」
「大丈夫だよ。それに…実家は、それどころじゃないかもね」
「?」
「大丈夫だよ、もし何かあっても、守るから」
アスカ・クロウはシェリーの母方の曾祖父です。
そして、ジュリアと明彦はある意味駆け落ち結婚。
(結婚について、ジュリアの両親は賛成したが明彦の両親が反対した)
シェリーは、イギリス人と日本人(明彦)のハーフ(1/2)
何だか、明彦が黒くなっている…