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浴衣と花火大会前日
花火大会前日-
浴衣を着ながら、最近、紫苑の様子がおかしい事に気づいた。
何か、あったかもしれない。
電話-
「TLLLL・・・」
朱里「はい、東です」
シェリー「朱里?シェリーです。今、大丈夫?」
朱里「珍しいね。シェリーが電話なんて、どうせ、お兄ちゃんの事でしょう」
※朱里は、紫苑の事を私的には、お兄ちゃんと呼び、公の時は、兄と呼ぶ。
「うん、何だか変だよね。最近の紫苑」
「嗚呼・・・それね・・・前、家の庭手入れしてたら、視線が感じるって言ってたじゃない。
その視線向けてたのって、大学生で、男性だった様で・・・」
シェリーは、困った。紫苑は、シェリーに近づく男子に容赦なく排除する。
「私じゃなく、お父さんに用が、あったかもしれないじゃない?」
「そう思うよ、私も。ロリコンじゃない限り、ありえない。って言ったんだけど・・・」
「お父さんに聞いてみるから」
「うん、そうして」
「じゃあ、明日の晩に・・・」