バレンタイン
バレンタイン-
「ウ~ン」
父・明彦がぶつぶつ呟いているので、不思議そうに顔を覗き込むシェリー。
「どうしたの?」
「ジュリアに贈る物を考えてるんだ」
「いつものように、薔薇の花束ではいけませんか?」
「それじゃ、足りない!!より一層愛を捧げるとゆうような…!!」
どうやら父は、いつも母に愛を囁いているので、特別な日に何を贈り物に
すれば良いかわからなかったらしく頭を悩ませている。
(うらやましい悩み)
まあ、私はお二人の一人娘だもの。一肌脱ぎましょう!!
お母様の好まれる物、アクセサリーや可愛い小物など…
いいえ、もういそうのこと、ウエディング・ドレスを新調などして
二度目の結婚式など…
…それは、結婚記念日の方が良いよね~
う~ん…ハッ!!
今、思いつきました!!日本では、バレンタインに
チョコレートを贈るという風習があることを!!
ぜんは急げです!!お母様の好きなチョコレート店があることを
さっそく、伝えなければ!!
「お父様!!今日のバレンタインは、薔薇の花束の他にチョコレート
などいかがでしょうか!!お母様は、日本の風習がお好きですし!!
3月14日にホワイト・デーと言って飴を贈って下さいます!!」
娘の力説に、気圧されたのか若干、引き気味になってるが
納得して用意をする
その後、ジュリアは花束と一緒に贈られた、チョコレートを見て
大層喜びました。
作者は、バレンタインに良い思い出が無いですが、楽しんでいただければ、幸いです!!