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古代の魔龍

荒野を駆ける十万の軍勢。彼らの行く手にあるのは、昨夜出現した小丘陵…否、昨夜出現した巨龍(・・)

堅固な鱗を持ち、尾には鋭利にして強固な棘が無数に備わっている。

王国屈指の鋭兵達を前にして、傲然たる態度。

人ならずして人と違わぬ表情を持つその龍は、気味の悪い笑みを浮かべ、顎を開いた。

そしてその口中に高熱を孕んだ火炎を発生させ、吐き出す。

そいつにとっては、ただの吐息。

しかし兵達にしてみれば、脅威の火炎放射。歴戦の勇士達の怒号はたちまちにして悲鳴に変わる。


「間違いねぇ、こいつは"古代の魔龍(エンシェント)"だ!」


「無理だ…こんなの、倒せるわけねぇ!」


誰もが最後を覚悟し、口々に悪態を吐き、武器を取り落とす。

その様子を面白そうに眺めていた"魔龍(エンシェント)"だが、それも見飽きたか、再度口中に火炎を孕んだ。

兵士達の表情が再び恐怖に歪む。

魔龍はそれを嘲るように俯瞰すると、深く息を吸い込んだ。

そして、今まさに火炎を放たんとしたその時。


「おぉぉ!」


一閃。無骨ながらもどこか気品を感じさせる一振りの鉄剣が魔龍の頸部を両断した。

巨大な両眼が驚愕の色に染まる。

首を切断しても死には至らないところが魔龍の生命力の無尽蔵さを物語っていた。

愛剣に纏わりついた鮮血を振り払いながら、「彼」はゆっくりと振り返り、未だ驚きに閉口したままの兵士達に向き直った。

その風体は整然とした顔立ちをした、いたって普通の少年。齢にして十七。

しかし熟練の老兵のような覇気をもち、その気概はいかなる豪傑にも勝るとも劣らない。

名を、クレイ・ヴァージェス。"傭兵機関(エージェンシー)"に属さない、謎の傭兵である…

初投稿。故に至らないところもあると思いますが、一応作家志望なので、沢山のアドバイスをいただけたらと思います。なにとぞよろしくお願いします。

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