そのじゅう はぴばぁすでぃ
「やってきました!記念すべき第十回目。司会は私蕾と・・・」
「時雨様の心の支え、冥土の美奈です。」
「・・・・さて、そんなことより私達の出番が全くないのでちっとも面白くないですね。」
「そうですね、時雨様はまた新たな女の子と仲良くなっているみたいですし。」
「・・・気を取り直して今回の話は・・・」
「一人目の強敵?を倒した週の休日の話です。」
「ここで宣言!今度こそ絶対兄様のもとに行ってみたい!」
「・・・・諦めてください。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あれから、数日経った。いまやこの家の住人の一人になった柳 涼は僕の部屋の半分を占拠している。更に困ったことに僕はベットに寝ていたが今では涼に居座られていて、床に寝ている。そんな日が数日続き、休日がやってきた。
「・・・・う〜ん。」
僕は目を覚まし体を起こす。そしてベットに居座り安らかに寝ている涼を見て溜息をつく。今は安らかに寝ているが夜になるとすさまじい。なぜなら彼女は僕より早く寝て、盛大ないびきをかいて眠るのだ。この行為によりなかなか眠れない日々が続き、授業中に寝てしまいそうな状況にも陥っているのである。
「ほら、涼朝だよ起きて。」
肩をゆすって呼びかけてみるがあまり反応はないようだ。
「・・・・あと10秒以内に起きないといたずらしちゃうぞ。」
そう耳元で囁いてみるがやはり反応なし。仕方なく実力行使で起こすことにした。
まず枕を取り上げてみる。・・・起きない。そして次に布団を剥ぎ取ってみるがやはり起きない。そして最後の手段。ホッペを両手で引っ張ってみる。
面白い顔になりながらもおきてくれないのである。そのままほうっておくと涼は機嫌が悪くなることは既に学習している。
「・・・・・そうだ。」
鼻を押さえてみると効果絶大。苦しそうな顔になり目を覚ましてくれたのである。
「おはよ。」
そう言って手を離してあげるとこっちをジーっトみているのである。その光景が一分ほど続き、涼は目をパッチリ覚ました。
「・・・・・ああ、おはよう時雨。」
顔を洗わせるために立ち上がらせる。近頃はこれが習慣になっているので、この日も涼をしげしげ眺めてみる。髪は方まで伸ばしているが普段から少々ぼさぼさである。この前は剣道場の床を破壊した実力を持っているが一見するとほっそりしていてどこにそんな力をもっているか不思議である。
「・・・・・ちょっと時雨朝からなに見てるのよ。」
胸の部分を隠して僕から離れる。しかし実際の所は発育が送れていると思うのは僕だけではないと思う。
「ふん、私は他の子より少しだけしか小さくありませんよ―だ。」
そう言って部屋から出て行った。別に涼の胸など見ていないし、けちをつけるわけでもない。やれやれ、僕はなに言ってんだか・・
「やぁ、おはよう時雨君。昨日はよく眠れたかな?」
「そういう剣冶はどうだった?」
そういって剣冶と共に溜息を出す。
「・・・・涼さんは昨日も一段とよく眠っていたみたいだね。」
「うん、朝なかなか起きてくれなかったからぐっすり眠ってたと思うよ。」
今日の朝食当番は涼なので、朝食ができるまで剣冶の部屋の前で立ち話をする。剣冶の部屋に入ると少々気が引けてしまうので廊下で話しているのである。
「・・・今日は休日だからね、時雨君は暇だろう?」
「あ、うん暇だけどどうかしたの。」
「・・・・・今日は涼さんの誕生日だろうに
この前彼女が『今週の休日は私の誕生日だ。』と言ってたじゃないか、だから時雨君、君は涼さんを連れて何か買ってきてくれないかな。なぁーにプレゼントの代金は僕と君の半分ずつで出せばいいんだから。」
その案には賛成であるが、何を買えばいいのであろう。
「・・・・大丈夫、彼女に必要で僕たちの夜を守ってくれるものをプレゼントすればいいんだよ。それは安眠枕しかないだろう。」
その意見には大いに賛成である。
「わかったよ。」
そう答えると剣冶は薄く笑いかけてその場に倒れた。
「・・・・・今日は涼さんの誕生日だろうに
この前彼女が『今週の休日は私の誕生日だ。』と言ってたじゃないか、だから時雨君、君は涼さんを連れて何か買ってきてくれないかな。なぁーにプレゼントの代金は僕と君の半分ずつで出せばいいんだから。」
その案には賛成であるが、何を買えばいいのであろう。
「・・・・大丈夫、彼女に必要で僕たちの夜を守ってくれるものをプレゼントすればいいんだよ。それは安眠枕しかないだろう。」
その意見には大いに賛成である。
「わかったよ。」
そう答えると剣冶は薄く笑いかけてその場に倒れた。
どうやら眠っているようだ。昨日は遅くまで起きていたからとうとう限界が来たにちがいない。僕は剣冶を抱えあげ彼の部屋に入り込んだ。その途端異質な空間をかもちだしている物に気がついてさっさと剣冶をベッドに放り投げて退散したのであった。
それから朝食を食べに食卓に付いてみると結構いろんな料理が並んでいた。 目玉焼き、アジのひらき、味噌汁、その他もろもろ。しかし、それだけでは終わらないのであった。
「・・・張り切って作ってくれたのは嬉しいんだけどさすがにこれはちょっと・・・」
和食の隣には洋食のラインナップも充実しており、トースト、ヨーグルト、サラダ、その他いっぱいの料理がおいてあるのであった。
「えー、別にいいじゃない。食べても死にはしないよ。」
そりゃそうだろうが・・・
「それとも今日の朝食はぬかすの?」
「いえ、何にも文句ありません。」
こうして朝食は始まったのであった。
それからすべての料理を食べ終えることなど不可能であり、開始三十分後僕は早速苦しんでいた。
「もう無理。食えない。」
「・・・・そうね、さすがに作りすぎたかしら。」
そして今日の朝食はすべて剣冶の分となったのである。それから僕は洗物をしている涼に話し掛けて先程話し合った事を告げた。
始めはきょとんとしていたがだんだん笑顔になってきた。
「ありがと、そういうことなら準備してくるね。」
少々きつめの目をしているが笑った時の顔はたとえるなら・・・そうだぁ、般若がにやりとしたような・・・ではなく子犬が笑うような笑みという事にしておこう。そんなことを考えていると涼がこっちに戻って来た。
「剣冶さんも行くの?」
なぜか涼は剣冶をさん付けで呼んでいるのだが、僕を呼ぶ時は呼び捨てである。
「う〜ん、剣冶は寝ているからそのままにしておいたほうがいいと思うよ。」
「じゃぁ、二人で行くの?」
まぁ、結果的にいうならそうなるだろう。
僕がうなずくと涼はまた部屋に入った。扉越しに声が聞こえてくる。
「覗かないでね。」
・・・・・どこに覗くほど価値のありそうな御方がいられるのか僕は聞いてみたいと思ったが聞かないでおくことにした。そんなことをいうと竹刀が僕に牙をむきそうな雰囲気があったからである。
そして部屋から涼が出てきたので早速外に出ることにした。だが、僕はまだここの土地になれたわけではないので詳しくわからない。結局、涼に道案内をしてもらうことになった。
そして気がついたことが一つある。町ゆく男達はみんなして涼をまじまじと眺めて溜息をついているのだ。
中には、
「・・・美しい。」
なんて恥ずかしいことを平然と言っている人もいる。
・・・・僕にはどこがどう綺麗なのかさっぱりわからない。そして中には涼に声をかけてくる人もいた。
「どお、そこの可愛い女の子これからお茶しない?」
いつの時代の口説き方であろうか?今度誰かに聞いてみたいと思う。
「ごめんなさいね、今の私には無理です。」
性格をころっと変えてそんなことを平然と言っている。やれやれ、本性知ったら結構いなくなるんじゃないかなぁ。
「今、私には彼氏がいますから私が今度一人の時に声をかけてください。」
へぇー彼氏ねぇ。そんなのどこにいるんだろうか?
涼は僕の手を引き寄せ僕の腕に抱きつく。
「ラブラブなんですよ。」
・・・・・・すごすご退散していく気の毒な男性の方。僕は涼に手をとられたままその背中を眺めていたのであった。
「どぉ、彼女のいない時雨にささやかなプレゼント。」
「・・・・・そりゃどうも。」
そんなことでついたのはデパート。
「何買ってくれるの?」
「・・・・安眠枕。」
途端不思議そうな顔をして僕の真正面に立つ。
「安眠枕?」
その目はなぜそうなのか不思議そうであった。
「いや、ほら涼はもっとぐっすり眠れるだろう!だから安眠枕を涼に上げるんだ。」
「ふーん、まぁぐっすり眠れるならいいけどね。」
「・・・・・・僕もこれでぐっすり眠れるから大助かりだよ。」
「・・・・なんか言った?」
「い、いや何も。」
この後なぜか涼は顔を赤くしながら僕を案内してくれたのであった。なせかはわかるはずもないので放っておくことにしよう。
安眠枕は色々種類があったので本人に選んでもらうことにした。
「それじゃあ、これがいいや。」
そう言って選んだのは抱き枕並みの大きさの安眠枕である。ちょっと値段がきつかったがどうせ剣冶とのわりかんというやつである。
その後二人でいろいろなところを回ってみたりもした。そんな中本屋にこの前あった気がする人物が僕に手招きしていたのである。
僕の目が正常であるならばその人物はこの前の眼帯貴族さんであることは間違いないだろう。僕は涼に少々トイレに行って来るといって本屋に入って行った。
「いやぁ、また出番が来るなんて思わなかったけど登場できて嬉しいよ。さてそんなことより意外と楽しそうで良かったよ。」
「はぁ、それは別にいいんですが・・・」
彼が手に持っている本はそのあれである。まぁ、年頃の男子生徒がもしかしたら隠し持っている類の本である。
「しかし何で僕に手招きしたんですか?」
にやりと笑うその顔は持っている本の影響力もありなんとなくあくどい感じのする笑みであった。
「いやぁ、涼は僕を見かけると襲ってくる可能性が非常に高いからね。」
かわいそうだと同情している自分であった。眼帯貴族さんはしみじみしながらも思い出したように僕に一つの手紙を渡した。
「家族からの手紙だといってこれを渡しておいて欲しい。」
「はぁ、わかりました。」
彼はそういって本を片手にカウンターに消えていった。
僕は早速その手紙を私にいったのだが、涼はトラブルに巻き込まれたみたいであった。
「そこのカワイコちゃん、僕と付き合ってよ。」
「いやだ、放せばか。」
途端顔が真っ赤になり起こった顔になるナンパ男。
「んだろこらぁ。」
・・・・急いで止めに入らなければあの男の命はないかもしれない。今更気がつくのも相当鈍感だと思ったがあんな数の竹刀を投げれる人間はこの世にいるはずがない。つまるところ彼女は人間ではないこととなる。
僕は急いでナンパ男に後ろから掴みかかり説得することにした。
なぜなら目の前の涼の背中には黒いもやもや、つまるところ悪魔の羽が出現しているからなのである。
「落ち着いてください。」
「何だてめぇは!」
じたばたしている男を押さえながらも涼を見てみるといつのまにか竹刀を持っていた。そして竹刀を蒼い光が包み込む。
「すいません、悪いんですがあなたには気絶してもらいます。」
ドゴォ。
倒れた男から手を離し涼を抱えその場から撤退する。当然のようにこのデパートにも警備員という方々は存在するわけだからいざこざなどでお客様を護ったりするもんである。そして今回の悪者になる確率が高いのは僕である可能性が高いような気がしたからその場から逃げたのである。
そのまま家にかえる為に涼を担いだまま町の中を駆け抜ける。さいわいまちで人を見かけることはあまりなかったから女の子をさらっているようには誤解されなかったようである。家に帰り着いて涼を下ろす。その顔はなんとなく恥ずかしそうであったがなぜだかは僕にわからない。彼女は短く、
「ありがとう。」
とだけ告げて部屋(僕の部屋である。)に入って鍵までかけてしまった。
「・・・・お帰り時雨君。」
剣冶が顔を出しこっちにやってきた。顔色はすこぶる良いみたいなのでほっとした。
「今日はぐっすり眠れたから良かったよ。彼女達が僕を看病していてくれていたからかな?」
「・・・・それはよかったね。」
そして、今度は僕がその場に倒れる番であった。当然の事だとおもって欲しい。今日は歩き回った上に最後には走って帰ってきたのだから体がぼろぼろなのである。おまけに寝不足も手伝っているのだ。
僕はそれから晩御飯時に目を覚ました。僕の部屋のベットに眠っていたことに気がついて体を起こそうとすると扉が開いて誰かが入ってきた。
「やれやれ、やっぱり君も寝不足で倒れたのか。」
ピンクのエプロンをつけている剣冶はお玉を片手に持っている。
「早く起きてきなよ、それから君にお手紙が届いているよ。」
渡された手紙の差出人は不明であるが内容は僕も忘れていたことであった。
『兄様、お誕生日おめでとう。』
・・・・・今日は僕の誕生日でもあったのである。剣冶は更に僕にいろいろなものを渡してきた。
まず、箒。そして次に黄金に輝く林檎・・の置物。
送ってきてくれた人達がありありとわかるのであえて名前は伏せておくことにしよう。
だが、僕の誕生日プレゼントはこれだけでは終わらなかった。最後に剣冶が渡してくれた手紙には墨で、
「りべんじ」
とかかれていた手紙であったのである。
だが、今日見る気にはならなかったのでそれは机の上において僕は立ち上がりお腹を満たすために部屋を出て行ったのである。
その後、寝る準備をしてから床にいつもしているようにこたつ布団を引いて準備をする。涼が布団を使っているために僕の分の布団はもうないので仕方ないことである。だが、今日はいつもと違って布団で寝ることが出来た。なぜなら・・
「せっかく大きな枕買ってくれたんだから一緒に寝よう?」
と涼が言ってくれたからである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・少々ショックを受けましたが今回の話はむかつくぐらいの話だね。」
「・・・・そうですね、今度時雨様にあったらおしおきとやらが必要のようですね。」
「・・・・まぁ、不本意ですが今回はここで終わりたいと思います!」
「うわぁ、無理やり元気出してますねぇ。」
「・・・・絶対に今度出てやるから皆様それまで首を長くして待っててくださいね。」
「・・・・まぁ、せいぜい頑張ってくださいね。」
今回、更新遅かったの申し訳ないです。次回は出来るだけ頑張って早く出したいと思います。




