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妄初回 We are バカ

先に言っておきます。

この作品は第四の壁を破れる訳ではなく、あくまでもバカ達が「この世界はコメディーの世界かも知れない!」という妄想をしており、結果的に破っている様になっているだけです。

ついでに、私は言葉遊びがだーいすきです。(でも、下手かもしれない)

 朝っぱらから昨日買ったスマホ用のフィルムを貼っていると、凄く綺麗に貼れた。


誰が見ても完璧に貼れたフィルムを眺め、俺の心はこの上なく晴れていた。


学校までまだ時間があったので余裕を持って家を出た。

少しした所にある橋で立ち止まって景色を眺めた、今日の天気は俺の気持ちに応えるかの様に、晴天であった。


 

良く貼れて、良く晴れた、晴天(よいはれ)の日の朝である。


と、こんな風に登校中に脳内ナレーションをしている少年もとい俺、その名を青木 拓と云ふ

周りから見ればただの中二病といわれるやつだ。

直そうとはしないさ、これもまた青春なのだから。


この言葉を将来思い出してしまったら痛さで死んでしまうのではないかと思うかもしれないがありえない。

絶対に羞恥の念は抱かないだろう、なぜならそれを抱くのは病が治るからであって治らなければ安心なのだよ。


いきなりだが自己申告をするぜ、「と、こんな風に」からすべて口に出していることを。


「さてさてはてさて、」

どうしたものか、ぼちぼちと歩みを進めていると何やらとんでもなく気配を感じる、困ったな、めんどうなんだよな。

渋々後ろを振り向くと案の定人がいる、知人である、少し悔しいが親友である。


「うわー、ばれてしまったー」


俺は気配を察知するのが得意である


「バレバレだったぞ」


そうバレバレなのである、この親友、名を小林 良太と云ふ。

所謂陽キャラに分類される生物であり、悪い意味でオーラが眩しいのである。


だがそれはこの際ちょっとしたことに過ぎない、

こいつのリュックには夥しい量のストラップキーホルダーや缶バッジがついている。

つまりこいつは、少しでも動くたびに「ガチャンガチャン!」「カシャンカシャン!」と五月蝿いのである。


「いやーやっぱしすごいなお前は俺なんかこの前遊びに行ったとき後ろってメールが来たから振り返ったら真後ろにみんないてびっくりしたよいやーその時人めっちゃいたから集まるのちょっとめんどくさいだろうなっておもってたんだけどね。」


「長い五月蝿い、句読点を付けやがれ!」

「それはお前が目立ちすぎが原因だろ、あとお前鈍感すぎないか?」


「でさでさ」

「もうええて、」


良太はこの通りマジで五月蝿いのである。

存在自体が五月蝿いのである。

親友の俺が言うのはアレだが言わせてほしい、とっても面倒くさいし鬱陶しい。


やっと学校についた。


良太は登校中延々と話し続けたが、全部適当な相槌を打っておいた。

かなり精神的なダメージを受けた。が、

冒頭で話したように僕の気持ちはとても穏やかだ、普段なら大ダメージを受けるがバフがあるから大丈夫なのさ。


「遅いじゃないか」


......うん。大丈夫......かな?


「新学期なんだから張り切って早めに到着するべきだ。」


このいかにも頑固な奴も俺の親友で、名を宇美 喜助と云ふ。

あまり運動はできないけれどデキる男だ、しかしこいつは「頑固でエゴイスト」という最悪なコンボにより、ひっじょーーに扱いづらい。


「別にいいんじゃねぇの?遅れてるわけでもないし、…つーか、アレみた?昨日のアレ」


やはりこいつも親友ながらに面倒くさい。

そう考えると彼らから見ると俺も面倒くさいのかも知れない。


さて、俺の精神を気にかけてくれた奴はいるだろうか、だが安心しろ。

こいつらは確かに面倒くさいが、面倒くさいと面倒くさいが掛け合わさると相殺し合う、その結果神的ダメージの原因は消滅し、俺は解放されるのだ。

やったぜ!


さてさてはてさて、


「俺たちも、もう高2なのか。まだまだ青春真っただ中だな。」


そう、この物語は高2から始まるのである。

ここはテストに出るので声に出してと、頭の中で弐回復唱した。


よーし!

滅茶苦茶楽しい青春してやるぜ!がんばるぞー!


キーンコーンカーンコーン


「何やってんだ青木、ホームルーム始めるから早く席に着け。」


あっ…はい。

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