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少女はただひたすら旗を振る

作者: しゅみ
掲載日:2025/11/12

 シャンヌの様子がおかしい。


 それまでは家に閉じこもって読書をしたり外出するにしても洋服を何枚も着込んで人の視線をシャットアウトするような内気で臆病な少女だったのだが、最近は政治系のニュースばかりを貪るように見ている。旗を振って行進するデモ隊の映像を見ながら彼女の目は爛々と輝き「血が騒ぐ」と言って家中を落ち着きなくウロウロと歩き回っていた。


 シャンヌは群衆の中にいた。


 旗を掲げて人々の先頭に立ち年端の行かない一人の少女が国の未来を憂いて声高らかに叫んでいる。その映像は瞬く間にSNS上で拡散されてシャンヌは一躍時の人となった。


 シャンヌは何も考えていなかった。


 彼女は何かに突き動かされるようにしてこの場にやって来ただけだった。徹夜で作った自作の旗を掲げながら集団の先頭に立ち彼らを誘導しなければいけないという不思議な衝動に狩られているだけだった。それがシャンヌの行動の理由の全てだった。そこには国民が思い描いている愛国心の強い少女というものは存在せず、ただひたすら内側から湧いて来る不思議な使命感によって旗を振り続ける少女がいるだけだった。

何を思い行動しているのか?

核の部分は見えにくいもののように思います。

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