3.ミソミソミーソ終了
お味噌汁の具は、オクラが好きです。
後日。
「なんでーっ!」
アパートの隣の部屋からいきなりやって来た元マネージャーに抱きつかれ、触手ちゃんは困惑する。
「いきなりどうしたのですか? 阿戸木さん」
「あの動画、消されたんだよーっ!」
「……やっぱり、としか言えませんね。あのハイウエストレーザーの部分が、特にいけなかったと思います」
「ショテちゃんはどう思う~ッ?」
「ええと……私が触手ちゃんに乗っかって、激しく動いていたところでしょうか。自分のことながらも、あの時の顔は恥ずかしかったです……」
あんなことをやっていた人物には思えないほど、ショテちゃんは純情だった。
元マネージャーは触手ちゃんを解放する。
「お色気路線はもうダメなのかなぁ? 次は癒される猫さん動画でも作ろうかな。二人が猫耳コスプレしてじゃれ合う感じで」
その二人とは、明らかにショテちゃんと触手ちゃんだ。元マネージャーの瞳がそうだと語っている。
「猫耳コスプレもお色気路線では?」
「そうだけどね触手ちゃん、やっぱり私はそっち路線が好きなのだよっ!」
元マネージャーは言い切った。
変態度が高ければ、また投稿後に動画は削除されそうだ。
歴史は繰り返される。そんな予感しか、あなたもしないだろう。
(終わり)
実は当初、全然別のお話を書いていたのですが、それをボツにして、ハイウエスト水着部分だけを使ってミツミツミーツ第三弾として書き上げたのが、本作です。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。