ギャラリー〈第一章〉
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今章で登場したフォールン (登場順に紹介しています)
「スカリビ」
・解説
中位種のフォールン。非常に体が大きく、脱皮を繰り返すことでより大きく成長する。
頭部にあるこぶに似た部位は音響定位によって周辺の環境情報を取得するために用いられる。舌を突き出すことで周辺環境の芳香や風味を感じ取ることができる。この識別は人間をはるかに凌駕しており、汗の匂いや味で特定個人を見分けられるほどの正確さをほこる。
「ブラット」
・解説
下位種のフォールン。鼻が捻じ曲がった形の仮面をかぶっており、その外見からゴブリンと欧州では呼ばれている。
大群を形成し、生活している。群体で行動する際は統率する個体が出現し、それに合わせてその他の個体の知能は鈍化する。これは群れの中での争いを避けるための防衛行動であると考えられ、総じてどの個体も知性そのものは高い。
「オーガフェイス」
・解説
下位種のフォールン。鬼の面を彷彿とさせる大型の仮面をかぶっている。ダルマのような外観で、足は折りたたまれている。
群れを形成、生活している。極めて知性が高く、凶暴な上に雑食性であることから、人類への被害は大きく、ブラットと並んで人類を最も捕食したフォールンとして悪名を轟かせている。一見するとなにがフォールン化したかわからないが、遺伝子検査によりマカク族 (ニホンザルなど)がフォールン化したものと考えられている。
「ネメア」
・解説。
上位種のフォールン。外見は獅子に酷似しており、背部には大型のF器官である、雷砲殻がある。極めて頑強で、対物ライフルの一撃も通さない分厚い皮膚を有している。
プライドと呼ばれる群れを形成する。プライドは通常、リーダーとなるネメアの下にその息子のネメア数頭と多数のスフィンクスというメス型のネメアによって形成される。この群れはリーダーとなるネメアが別のネメアに殺されると、その息子達も殺され、新たにリーダーとなったネメアの息子や娘によって欠員分が補充される。
「砲撃」と呼ばれる高威力の指向性放電攻撃が可能。砲撃後の十数秒間は放心状態となる。その後、周囲に散った電気を集めることで電磁装甲という強力なバリアを展開することができ、このバリアは弾丸を逸らすことができる。雨天の際はこのいずれも使用できない。砲撃ではない、単純な雷撃であれば可能。
「ハルピー」
・解説
下位種のフォールン。飛行を可能とするフォールンの中では最大数をほこる。
群れを形成し、行動している。頭部に発光能力がある菌類を飼っており、それらは髪の毛に生える白みを養分としている。頭部から発する光信号により遠くの仲間とも更新することが可能。
「へルン」
・解説
中位種のフォールン。喉にある拡声機能のある器官を用いることで、遠くまで自身の声を届けることが可能。
へルンはメスのハルピーであり、発する声に惹かれて自然と周囲のハルピーが集まってくる。そこには雌雄の区別はなく、へルンとハルピーの間には雌雄の差を超えた恋慕の感情があるのでは、と考えられている。
「バハムート」
・解説
最上位種のフォールン。巨大な鯨を彷彿とさせる外観であり、平均全長は70メートルを超える。常に高高度を遊泳している。
左右にある大型の鰭にはその巨体を浮遊させる微粒子が大量に生成、放出させる機能があり、これを用いることで、大空にあって泳ぐような移動を可能としている。
人類が最初に発見した最上位種フォールンではあるが、その生活圏が太平洋や大西洋といった大海原の上空であることから研究はあまり進んでいない。
「モビーディック」
・解説
バハムートの覇種。覇種とは大量のF因子を摂取した個体が突然変異した姿であり、通常種と比べて特別な能力を獲得していることが多い。
モビーディックは全長100メートルを超える大型の個体で、その行動範囲は非常に広く大西洋、太平洋、インド洋、果ては内海である黒海や地中海にも出現する謎多き個体である。
全身の鱗に類似した器官から、冷気をまとった雲を発生させ、それは急速に触れたものの熱を吸収し凍結させる。地球の寒冷化はモビーディックのせい、とするオカルト話まで存在するほど、その存在は市井にも認知されるほど有名である。
「スフィンクス」
・解説
ネメアのメス個体。雄々しい体躯と背部の細い雷砲殻が特徴的なフォールン。仮面の形状が笑っているように見える。
ネメアに比べて扱う電気の量は少ないが、人に命中すれば即死するほど危険であることは変わらない。ネメアに比べると体躯は一回り小さく、細身。雷砲殻に雷を流し、切断力を高めるという使い方をする。
当初はネメアに類似した個体だと思われていたため、別々に名前が与えられていたが、研究により同種であることが判明した。何度か名前の改訂に関する論議が行われたが、ややこしいのでそのままになっている。
「???」
・解説
ネメアの覇種、と目される個体。たてがみは黒一色で、体は灰色と通常種に比べて体毛の色が大きく異なっている。
非常に高い戦闘能力を誇り、ヴィーザルの特務分隊を壊滅させるほどの破壊力がある。極めて凶暴で、残忍であることから、どこかのサンクチュアリで同一の個体が確認されているかもしれない。




