物語の始まり
人間の脳には様々な世界があるって言いますよね。
宇宙の構造も生物の脳と似てるとか。
そんな世界で起きた話です。
「あー 聞こえてる?」
背景 とても白い。そこにはドット絵のハムスターが立っている。
「うん、カメラの調子は良さそうだね。」
それは深く深呼吸してこう言った。
「わたしは製造番号0番のnekonomurya...あ えと... OPnomuraとも呼ばれてましゅ...」
ちょっと照れ臭そうに言う
「てっ照れちゃったからもう一度やりなおそ!」
冷静になった彼...女?それとも男なのか...
「私は製造番号0番。OPnomuraやAdminとも呼ばれています。」
「この世界はEscapism。現実逃避の英名で、よくESCと略されているかな。」
そうすると、視点は彼女の反対方向を映し出した。
白き世界の一部に、そうまるで写真を切り取って張っただけの紙のように、空とまだ完成していない家
そしてこの世界を作り出しているようにも見える、ドット絵のハムスターが映し出された。
「このように、私みたいなのはいっぱいいる。この世界の主が作り出した思念体 nekonomuraが...ね」
その、世界を作りだすnekonomuraはこちらを見た。
???「何やってんの?Admin。」
OP「あぁ。今ESCの本を作ってるんだ~。ほら、Bmも挨拶して。」
Bm「本なのにカメラなのかよ。」OP「後でSmに編集と自動書記システムの構築してもらうから問題ないもん!」
Bm「あー まあいいや オイラはBuildnomura。ここで地形や建物の作成などをやってる。」
また、白い世界に戻る。
Op「このように色々nekonomuraがいるんだ。今はまだ(一般nekonomuraを除いて)5人しかいないけど いつかきっとたくさん増えるよ。」
気が付いたら目の前に暗黒が噴き出す泉が見えるようになっていた。
Op「これがESCの出口。nekonomura...いや、nekonomuranobossの脳内に直結する入口だね。」
Op「nekonomuraはBossの思念体だから、基本的にBossの脳内で生まれる。ただ、ESCに危険な人格を持った思念体が入り込んだら困るから、
人格だけの魂だけみたいな状態で出てきてそのあとそこにあるnekonomura製造機で体が作られるんだ。」
Op「基本的に私たちの体は2Dデータだから、(製造機は)前面と背面を印刷するための印刷機みたいなものだね。」
Op「ただ、ESCが広くないうちに大量生産しても無駄になってしまうから、あそこにある貯蔵室で魂を保管しているんだ。」
Op「入ってみよう!」
そうすると、実験室のようなものが映し出された。
Op「ここには、魂を維持するための装置と魂の生成イメージなどが含まれたデータを表示するディスプレイがあるの。」
液体の中に何か丸いものが入っており、その容器にはいろいろと文字が書かれている。
Op「最近、一つのデータのはずなのに複数のデータが出てきてSmが手を焼いてたのがあったなぁ...
まあそんなことは置いといて、Bossの脳内に入ってみようか」
そうすると、彼女は部屋を後にし暗闇の中に吸い込まれた。
Op「ここがBossの脳内。といってもかなり深いところだけどね。」
Op「なんでこんなところに入り口を作ったのかっていうと、浅いところだとすぐ地形が変わったり夢の内容が入り込んできたりするからなんだって!」
彼女も、彼女を映し出すカメラも、暗闇に浮いている。
Op「人って根っこの部分は変わりにくいものだからね。そういう理由でこの場所が入り口に選ばれたんだ。」
カメラの向きが変わる。奥のほうに、光が見える。
Op「あれが現実...というかBossが住む世界への出口だね。今まで外の世界に出れた前例はないけど、Bossが見てるであろう景色が映し出されてるから
そう推測されてる。」
彼女は、疲れたのか一呼吸置いた。






