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貴方は話しやすい

「ラシュエルが魔力0って……」


 この世界にはたまに魔力を持って生まれてくる子供がいる。


 だが魔力を持って生まれてこなかった者は『ミロス』と呼ばれてる

「その子は魔力0なのにもミロス特有のアレを持っていませんもの」そう意地悪な顔をして続けようとする。


「だ、だめだよそうゆう事するのは!」


 驚いたクラスメイトの視線が二人からレノアに移った。


「な、なに急に大きな声を出して」


 彼女は少し驚いてお嬢様口調が崩れたことに気が付かなかった。


「ラシュエルが悲しそうな顔をしてた、私は友達の悲しそうな顔を見たくない」


 自身の全勇気を振り絞りその場にいるラシュエルの手を掴み驚いた顔をしたラシュエルを引っ張る形でその場を全力で離れた。


「はぁはぁはぁ、ふー……ラシュエル大丈夫?」


 二人は人気が少ない道を通り先程来た湖についた。息を整えレノアはラシュエルの方を見た。


「ええ、私は大丈夫」


 一安心してレノアは大きく息を吐いた


「ふー、よかったよ」


 レノアは眉をひそめて口を開いた


「何なの?あの子急に話しかけてきたと思えばラシュエルに対して嫌味ばっかり言うし、ていうか誰なの?」


「彼女はメイ・レイブン、誰でも一度は聞いたことある名家の子」


「レイブン家って確か家の者が全員二等級魔法使いの有名な一族だよね」


「ええ…」


 ラシュエルは悲しそうに座り込んだ、そんなラシュエルを見てレノアは横に座った。


「ねぇ、ラシュエルはどうしてこの学園にきたの?、あ!いや嫌味を言いたい

 分けじゃなくてほんとだよ!」


 慌てたレノアを見てラシュエルは少し笑った気がした


「私はある人を探してこの学園に来たの」


「ある人?」


 不思議そうにレノアは頭の上に?マークを浮かべた。


「その人とはね昔よくいろんな事をして遊んでた、その人も魔法を使えないのにいつも『魔法があればな』なんて言って面倒なことを後回しにしてた」


 ラシュエルはほかにもその人についていろいろ教えてくれた、でも私はその人についての話はあまり入ってこなかったそれよりラシュエルの笑った顔が印象的だった。


「ありがとレノア話を聞いてくれて、こんな話人には滅多にしないんだけどなんだかあなたが相手だとなんでも話せるきがするわ」


 先程までの悲し感情が消えラシュエルはニコリと笑った。


「そんな、私は話を聞いてただけだよ」


「それと私を友達と呼んでくれてすごくうれしかった」


 レノアは少し恥ずかしそうに頬を指で「うん」とだけ呟いた

 二人は顔を向かい合わせて笑っていた。こんな時間がもっと続けばいいの     に、そう思っていいると後ろから誰かが来た。


「おい、こんなところで何してんだ」


 声をかけてきたのはレイン・バレスだ。


「げ!、先生なんでここに」


「お前らを連れ戻しに来た、はぁー事情は分かるが勝手にどこかに行くなお前らに何かあれば俺の責任になるし俺にはそんな責任負えねぇ、それとお前らも反省文10枚出せよ。レノアお前は20枚だ勝手に連れ出しやがって」


 最後の一言でレノアは膝から崩れ落ち慈悲を求めたがすべて却下された。


 その後ラシュエルは反省文を書き終わり先に授業に戻った。2倍の反省文があるレノアはまだ時間がかかる。


「んー、おわったー!これでやっと帰れるラシュエルに追いつくかな」


 現在時刻を確認するために時計を探してあたりを見ると必死に書いていたせいかもう一人の存在に今やっと気が付いた。


「メイ・レイブンなんでこんなところにいるの!?」


 声が大きかったのか廊下に声が響いた。


「ほんと貴方はうるさいですね話す時もう少し小さく喋れないんですか?」


 叱られてしまった。


「あれ?なんか口調変わってません?」


 そう指摘するとまるで殺人鬼のような目でこちらを睨んできたので必死に話題を変えようとした。


「そういえばあなたも反省文書かされてるんだね私と一緒で20枚?」

 と愛想よく話かけたしかし


「・・・」


「おーい」


「・・・」


「ねー」


「・・・」


「聞いてる?」


「・・・、ッチ」


 舌打ちだ


「何貴方朝はおどおどしてたくせに急に一方的に話しかけてきて意味がわからない」


「私はあなたにラシュエルに謝ってほしい、あんなに悲しい顔させておいて何もしないなんてだめだよ」


 レノアはそう言い放った。


「貴方には関係ないわこれはあの子と私の事情だから部外者は加入しないで

 これ以上詮索するなと言わんばかり気迫でこちらを睨み立ち上がり荷物をまとめ教室を出て行った。


 

だいぶ久しぶりの投稿になりましたが、見ていただきありがとうございます。

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