魔力0のお友達
「よし!カンペキ、行ってきまーす」
「可奈緒そんなに急いでどうしたの?授業まで時間あるでしょ」
玄関先で声をかけたのは可奈緒の母親だった。
「今日は早起きして気分がいいの、それに今日はテストがあるから早めに学校行って勉強し
ないと危ないかもだからさ」
「それじゃテスト頑張ってくるね、行ってきまーす」「行ってらっしゃい」
「さっむ、もうすぐ冬とか信じられんわ」ジャンバーのポケットに手を深く入れ少しでも
早く温かいところに行こうと小走りで駅まで向かった。
学校につき図書館に向かった「朝の図書館はいっつも空いてるから好きなんだよね~
さっさと勉強してテスト頑張ろ」
いつもの席に向かいあることに気が付いた「うゎ、誰かいるしマジか」
そこには日本人とは思えない顔立ちの男性がいた「私の特等席が‥」
小声で言ったつもりだったが聞こえたのかこちらを向いて歩いてきた
「おはよう、勉強しにきたの?なら一緒に勉強しない?」
そう言いながら半強制的いや強制的に一緒に勉強することになった
なんで断らない私!!!あきらか怪しいでしょ!バカなの!。なんて脳内反省をしていたらいつ
の間にかテストの時間になっていた
「あ、授業行かなきゃだからもう行くね」苦笑いを浮かべてその場を後にしようとした時
「それじゃテスト頑張ってね」
「???」
「やばいー全然勉強できてないよどうしよ尚ちゃん」友達の尚に愚痴を言うように話しかけた。
「自業自得だろ、それに前にそんな事言って本当にひどい点数取ってたんだか
ら気をつけなよ」「あははそんな事もあったね、魔法で何とかできたらいいのに」
「バカな事言ってないで集中しろ」そんな会話をしているうちにテストが始まった
そういえ朝の男の子誰なんだろう?まぁいっかそんな事よりテスト頑張ろ
学校が終わり帰りの電車の中で小説を読んで時間をつぶしていた
私もこの物語みたいに魔法が使えたらな、あ!何かを思いついたかのように願った。
神様どうか私を魔法使いにしてください!‥‥、なんてね。目をつぶりそんな願い事
をして道を歩いていたら横から大きなトラックが可奈緒めがけ突っ込んできた。
「え?」
「私が前世で覚えているのはここまでだった」
「起きてくださいお嬢様」どこからか柔
らかな声が聞こえてくる「後五分だけー」
「今日は学園の入学式でそうはいきませんよ」
そう言い掛け布団を無理やりはがされやっと意識がはっきりしてきた。
「おはよセリカ」「はい、おはようございますお嬢様」
コーラル色の髪の彼女はセリカ・ランジュ私の幼少期からの側付き頼りになる。
どうしてこうなったか私にもよくわからない、思い当たる節はあるけどまさか…。
今の私はどうやらアランクス王国のまぁまぁ大きい貴族だそうだ名前はレノア・アゼル。
「だがそんなことはどうでもいい跡継ぎとかもすべてどうでも!私は魔法を学び偉大な
魔法使いになるんだ!」
後ろで待機していたセリカが頭がを抑え「どうでもよくないです」
はぁー、とため息交じりに呟いた。
「アラン国立魔法学園今日から私が通う学園は前世でいうところの中高一貫校でこの国一の魔法使い養成機関で多くの人があこがれる!最高の学園なのだ!!!」
後ろから冷たい視線を感じる「な、なにかなセリカ?」じー「バカな事やってないで行きますよお嬢様、迎えもすでに来ています」「う、うんそうだねアハハ」
馬車に乗り学園に向かっている際にセリカからいくつか忠告された。
「いいですかお嬢様学園では寮生活で今まで通りとはいきません、ですので今日のような寝坊は控えてください、それに昔のように魔法で遊びすぎないでくださいあの時は大変だったんですよ、いいですか?」
「わ、わかってるよ、がんばるね、あはは」「はぁー、頼みますよ」
こんな会話をしているうちに私たちは学園についた。
「ついた、ここが私の学び舎」嬉しさのあまりうまく声を出せなった
「ここで私は三年過ごすんだ」
後ろからセリカが声をかけた
「お嬢様、私はこの門より先お嬢様にお供する事はできません」
何か言おうとしたが言葉が一つしか見つからない
「行ってらっしゃいませ、レノアお嬢様」
寂しそうな顔をするセリカにレノアは笑いこういった
「うん、行ってきます!」
こうして私の新しい学園生活が幕を開けた。
レノアは教室に向かう前に学園の中を見て回ろうと学園の中を探検し始めた
「うわー、凄い中庭だー!」次「うわー、綺麗な湖!」次「うわー、大きな図書館!、あ」
ギロリと眼鏡ををかけたいかにもな女の子が受付から出てこちらに来た。
「あなた、図書館ではお静かにお願いします」
「ご、ごめんなさい‥‥」
謝罪しかできなかった。
「ふん」と鼻を鳴らして女の子は受付に戻った
怒られしょんぼりしながら歩いていたら鐘の音がなっていた
「やばい!遅刻する!」
急いで教室に向かった
「ふぅ~よかった、先生はまだ来てないみたい」
教室に入り椅子に座って直ぐに先生がやってきた
「やぁ、はじめまして私がこのクラスを担当する事になったレイン・バレスだ、バレス先生とでも呼んでくれ」
バレスが持ってきた鞄の中からあるものを取り出した。
あれってもしかしてくじ引き?
「これで自己紹介の順番を決める」
クラスの皆が思った今時くじ引きかよ、と。
「それじゃ前の席の奴から取りに来い時間押してるから早くしろよ」
クラス全員がくじを取った。
どうか最初と最後は勘弁して!なんて考えていると。
十七と微妙な数字になった、なんかこれはこれで嫌。
自己紹介が進みレノアの番になった
「は、はじめまして、私の名前はレノア・アゼルでどうぞよろしくお願いいたします。」
ふう、あれ?なんで皆まだこっち見てるんだろもう終わったよ?これ以上何を求めてるの?無理だよ、無理無理
「い、以上です。」
それから自己紹介は順調に終わった、それから少しの休憩が入った。
座って次の行事を待っていたら後ろから声をかけられた
「ねぇ、あなたレノアっていったわよね、私はラシュエル・レナードよろしくね!」
ラシュエルは元気のある明るい子だった
「ね、レノアあなた何か趣味とか無いの?あなたの自己紹介直ぐ終わちゃったから気になってたの、良かったら教えてくれない?」
「えっと」
「あっ、ごめんなさいまずは自分からよね。私はお買い物が好きなの休日なんかはよく服なんかを買いにいくわ。あなたは?」
「私は魔法が好き、魔法を使って空を飛んだりいろんな事をしてみたいんだ」
この学園は魔法使い養成機関だしいい返しだと思ったが
「魔法が好きなのねいいわね」
あれ?なんだか反応が薄いような
そうやって話していたらひそひそと声が聞こえてきた
「あの子が例の?」「あの子でしょ」「なんでこの学園に来たのかしら」
その中の一人がこちらに向かって歩いてきた
「あらあらラシュエル・レナード様ではありませんか、なぜこの学園におられるのですか?」
「別にあなたには関係ないでしょ」
「そう言われましても気になってしまいますわ、才能がないあなたがここにいるのは不思議でしかありませんもの。そうでしょ?」「そうよそうよ」
何いじめ?いやだなやめようよそうゆうの
「あのー」
「何かしら」
「その、いやがらせはよくないですよ」
そう言ったら皆がえ?みたいな顔をしていた
「あなたもしかしてご存じないのかしら、ラシュエル・レナードは魔力0
の劣等生ですわよ」
作品をご覧いただきありがとうございました。小説を書くのは初めてで読みにくかったでしょうがありがとうございました。