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第6話 北条奏の心境(前)

思ったより長くなりそうだったのと眠くなってきたので前後編に分けさせていただきます!

後今回は奏ちゃんの心境を書いたものなので殆どセリフはありません!


時は青海高校入学式後のHR


私、北条奏は入学早々人生で感じたことの無い衝撃に打ちひしがれていた。


その理由は学生ならありがちではあるのかもしれない。隣の席の男の子を見た瞬間だった。その男の子の名前は赤羽優人、正直性別の枠を飛び越えた可愛いさだった。


クリッと大きな瞳に女の子並のまつ毛、ふわふわで思わず撫でたくなるような髪の毛に存在感を放つアホ毛、小動物をそのまま人にした様な男の子に私の頭は完全に支配されていた。


私はこの男の子は本当に男の子なのか本気で疑いかけた、それでも男の子なのだと主張してくる要素もあり、身体は程よく鍛えられている様でベストの上からでもうっすらと分かる体のラインは引き締まっているようだった。


あまり見すぎるのも良くないので視線を逸らしながらもやっぱり見てしまう、ふと目が合ってしまい内心焦っていると赤羽の方から声をかけてくれる。


「えっと、北条さん?だったよね!僕赤羽優人!隣の席同士仲良くしてね!」


可愛すぎて倒れるかと思ったのを我慢した私を自分で褒めたい。

クラスでの自己紹介の時も思ったけれど男の子にしては声が高い、中性的とも言えるのだろうけれど見た目も相まって少し声の低い女の子で十二分に通る声だった。


「ええ、こちらこそよろしくね、赤羽くん」


こういう時素っ気ないとも取れる返答しかできない自分の性格を呪いたくなる。けれど赤羽は気にした様子はなくニコリと微笑んだ後、後ろの席の男の子にも挨拶をしているようだった。



HRが終われば学校初日は帰宅するだけになる。

ここで赤羽に声をかける様なコミュ力は私にはなく、それとは対照的に既に気の合う人を見つけたのか楽しそうに会話している赤羽を見て少しげんなりする。


結局その後声をかけることもできず1人で帰路に付こうとしていると男の子に声をかけられる。おそらくクラスメイトでは無いと思うのだけれど正直赤羽以外の人に対して意識を裂けていなかったため確証はない。


「俺1ー2の後藤(ごとう)って言うんだけど1-1から出てきてたよね!名前なんて言うの?」

「北条だけれど、どうかしたの?」

「へぇ、北条さんって言うのか!特に用って訳でもないんだけど、凄く綺麗だったから名前だけでも知りたくて!急にゴメンね!」

「そう、お世辞としても嬉しいわ、ありがとう」


正直この手の言葉は言われてもあまり嬉しくない、よく知りもしない異性から容姿を褒められたとしても下心からくる言葉だと直感的にわかってしまうからだ。これは俗に言う女の勘と言うものなのだろうけれど。


流石に私の返答は予期せぬ物だったのか間の抜けた顔でまじまじと見られる。今日は赤羽の事で頭がいっぱいだったこともあり普段より割増で素っ気なかったとは思うのだけれど何か追加で言葉を投げかけることもなく、今度こそ家に帰る。



帰宅し着替えもそこそこにベットに突っ伏す、この時間家族は両親も兄も仕事に出ており家には1人だった。最初は寂しいという気持ちもあったけれどそこは人間、気がついたら慣れていた。


「はぁ、赤羽くん可愛かったなぁ」


誰に言った訳でもない独り言が部屋に零される。


赤羽と仲良くなりたい気持ちは強くあったが自分という人間が他人と仲良くしていたのは一体何年前だろうと思うとげんなりする。


友人と言える人はいないわけでもなかったが、その数少ない友人に赤羽となれるかと言えばそれは相当可能性の低いもので余計に落ち込む。




結局自分から話しかけることが出来ないまま、赤羽の事に意識を削がれすぎた結果他の友人を作ることも出来ないまま1ヶ月が過ぎた。


その間自分から人と関わらないその様子と、告白されても断り続ける様から高嶺の花などという不本意な扱いをされ始め、余計に赤羽と関わりづらくなる私としては非常によろしくない状況になってしまったのだった。


そんな中赤羽と赤羽の友人の立花の話が聞こえてきた。


赤羽が女装する!?そんなの可愛くないわけが無い!けど誰がどんな服を選ぶんだろう?私なら赤羽を最高に可愛くする自信があるのに!うぅ、こんな時にコミュ力があれば!


などと自分の中で悶えながら授業の準備をしていると自分が一時間目の歴史の教科書と間違えて地理の教科書を持ってきていたことに気がつく。


普段なら教科書を借りなくてもどうにかなるだろうと判断するのだけれど(特に歴史の先生の場合は)今日は赤羽達の話が気になりすぎて隣の席の赤羽本人に教科書を見せて欲しいとお願いすることにした。


話の内容が気になりすぎて珍しく赤羽との会話を続けていたのだけれど、私のふとした失言から話が怪しい方向に進みそうになったタイミングで周りからの視線と先生の注意の2コンボを受け俯かずにはいられなかった。



凄く恥ずかしかった。



さっき5話を書き上げて投稿したのですが!6話も書いちゃえって思って書き始めて気がついたら今でした!


今後の話に進めたい気持ちはあるんですけどどうにも書きたいこと全部書かないと気が済まない様でして!一体今後物語がどのくらいのペースで進むことやら(^_^;


せめて更新ペースはなるべく早くしていきたいと思いますので応援よろしくお願いします!


感想やレビュー、評価の程よろしくお願いします!


おやすみなさい!

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