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女は椅子には座らずに私が腰掛けた横にしゃがむと「どの子がよろしいですか?」と言ってパソコンの画面をゆっくりと捲っていった。


メニューの女の子たちは私の要求に全て該当する者ばかりで、先程の少しの間に急いで纏めたものだと思われた。


30人を少し超えるくらいの人数の中から入念に選ぶ。お金に限度はあるが、その範囲の中で最も品質が高いものにしようと考えた。


追い金の額はその場で女が各人の欄の中に書き込んでいっている。私は選びながらも金額が合わない者は対象から外していった。


最終的に金額面で合うのは3人になった。あとは高額過ぎて手が出ない。あの息子の品質の程が改めて分かる結果に私は微かに苦笑した。


私はその中から息子より二つ下のショートカットの女の子にすることにした。長所が「会話好き」、短所が「寂しがりや」である。


家で自分の部屋に閉じ籠もってばかりいた息子に強い空虚感を覚えていた私は、迷うことなく正反対の性格を手に入れたいと思ったのである。それから考えると、正にうってつけの子であった。


追い金は400万円。いつかは交換をと願って少しずつ貯めてきたものだ。値引き交渉などしない。それがルールだと前回聞かされていたからである。


私は即決でと女に申し入れた。


「では、これから相手方に連絡を入れますが、キャッシュでの支払いは大丈夫でしょうか?一応、これが原則ですので」


「ええ、ここに用意してますので宜しくお願いします」


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