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さまざまな短編集

旅に出る理由

作者: にゃのです☆

 一介の剣士として目指すべきところはどこか。

 こんなことを考えるのは私だけかもしれない。剣を知り、技術を得るために師匠と出会い弟子にしてもらった。

 ほぼ剣技も習得し剣の道を極めるため旅に出ようとする直前に何を目指せばよいのかという疑問にぶつかったのだ。

 師匠に聞いてみた。


「師匠はどうして剣を目指し極めようと思ったのですか?」

「簡単だ。強くありたい。そう思ってやってきた」

「なるほど」


 それ以上の答えはもらえなかった。必要十分である。

 私に当てはめてみても強さを求めるのは当然と言えるだろう。

 剣技を生かすことはできる。例えば傭兵として戦場を渡り歩くこともできるだろうし、騎士として国に仕えること、暗黒騎士、聖騎士も同等の理由。

 意外と職はあり目指すものは多い。

 師匠は悩む私を見てさらに続ける。


「目指す理由ごと旅で見つけ出してみたらどうだ?」

「え? 旅は目的を決めていくと迷わず良いと聞きました」

「確かにな。それは正しい道だ。けれど、人生は迷い事が多いと思ってもいる」

「迷い事ですか」

「そう。正解があれば迷わないが、正解もないのが人生でもある」


 正解のない人生か。

 旅に出ても間違いではないと。


「わかりました。剣技をしたかった理由、旅に出る理由を見つけに行ってきます!」


 おう。と師匠が後押ししてくれた。


 後の歴史にはこの旅人が様々な国を救援していく。

 しかし、自分の探している理由はいまだに見つかっていない様子だった。


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