NO.5 七夕
一日遅れでの投稿です。
この間
「もうすぐ七夕だね~」
「そうだね~楽しみだね~」
こんな感じの会話を小耳に挟んで慌てて書いた私です。
…そう言えばに連続で願い事だな…
今日も二人で昼食の食卓を囲んでいた。
やはりセヘルの料理はとても美味しい。今日の献立はトマトスパゲティとサラダ。
素材の味を上手く引き出している。サラダも趣味のいい色をしている。
と、料理研究家のような口振りで心の中で彼の料理を称賛する。
そんなことをしていると突然セヘルがはっとしたような顔をし、
「竹を切りにいきましょう」
などと訳のわからないことを言い出した。
彼いわく今日は『七夕』と言われる祝日であり、竹の枝に自分の願い事を書いた紙をくくりつけ、燃やすのだそうだ。すると願いが叶うという。
私は乗り気ではなかったが、セヘルの輝くような目に負けて私も同行することになった。
その後急いで昼食を食べ終え、セヘルの魔法で私も近くの竹林に転移した。
これは便利な魔法で、今やったように複数人に作用させたり、物に作用させたりできる。私もできるようになったが、やはりセヘルのソレと比べると見劣りする。
適当な竹を身繕い、切り倒す。人間は切るのに時間が掛かるらしいが、そのくらいなら魔法で切るくらい造作もない。
セヘルは転移魔法を応用して、切りたい枝の根本の辺りを部分的に転移させて切った。
因みに転移させた枝は消されるらしい。
それを刃として飛ばすことも最近できるようになったと自慢げにセヘルが言っていた。
「このくらいですかね」
「そうね…イタタ」
切るときにいろんなところを擦りむいたらしい。身体中が痛む。
「大丈夫ですか?」
セヘルが不安げな顔でこちらを覗き込んでくる。苦笑を漏らしながら、
「ええ。大丈夫よ」
そう返し、治癒魔法を自分に行使した。
みるみるうちに私の体が緑のオーラに包まれ、それが消える頃には傷があったのかどうか分からないほどきれいになっている。
「ところでこれ…どうする?」
張りきりすぎたのか私たちの前には夥しい程の竹が積み重なっている。
その後それを使ってなにか作ることになった。
一応の処置としてセヘルが異空間を作り、その中に私の転移魔法で竹を入れておいた。セヘルの魔法と相性が良かったのかすんなりできた。
この異空間もなかなか使えるもので自由自在にどこでも開ける倉庫、つまりロールプレイングゲームなどでよくあるアイテムポーチの無限バージョンだと思ってくれていい。自分でも中々のチートっぷりだと思う。
もうすることも無いのでセヘルの転移魔法で館に帰還した。
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「なんとか出来たわね」
その後願い事を書いて竹にくくりつけておいた。今はちょうどくくりつけた竹に薪をくべて燃やしていたところだ。
木を燃やしたような匂いが辺りを漂う。
それを二人で眺めていると、セヘルが聞いてきた。
「そう言えばソシエールはなにを書いたんですか?」
「魔法を上手くなりたいとかね。セヘルは?」
「私はこの館を守りきれるように強くなること、ですかね…。」
恥ずかしげにセヘルが呟く。
「いいじゃないの。頑張ってね。私も手伝うわ」
「…ありがとうございます。頑張ります」
嬉しそうなセヘルの顔を見、気がついたら夜になっていたことに気づき、空を見上げる。
綺麗な天の川が空を駆けていた。
暫く投稿出来なくてごめんなさい。これから少しペースが乱れます。ご了承ください。