表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/28

NO.0 プロローグ

初めての連載ものですので、誤字、脱字が多々あると思います。その際は是非教えていただけると幸いです。

皆さんは「蜃気楼」をご存じだろうか。

砂漠等で見られ、その見え方から、「逃げ水」とも言われる。

これは、そんな名前を冠する館、「蜃気楼殿」に住む一人の少年とその仲間たちの物語。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

……セヘル…ごめんな…

男性は倒れ伏し、少年はその涙を流すことしかできなかった…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ギィ

久しぶりの買い物から帰り、ばかでかい門を開けたのは僕、セヘル・ミラー。


「ただいま」


と言ってみるも返ってくる言葉は無い。何故ならば僕は孤独を好む身。

…というのは嘘で独り暮らしだからだ。僕の住んでいる館は「蜃気楼殿」などと呼ばれている。

僕にも訳は分からないが暫くするとどこか別の場所へ転移してしまうのがその由縁。

僕たちの一族は代々この館を守り続けてきた。この館にはある秘宝があり、それを守る義務があるのだ。

…と言われて育てられてきた。

僕も秘宝は見たことはないが、その名は「紅蓮玉」。圧倒的な魔力を秘める僕の先祖にあたる人が館を守るために作ったもので、その玉に秘められた力を使えば、世界すら制服できると言われている。お陰様で何度も強盗や泥棒にあったのは別の話。

話が長くなってしまったが、要はこの館と秘宝を守らなければならないのである。

とはいっても何も凄いことはなく、あるとすればこの体だろう。


「ちょっと使ってみましょうか」


館の中央の広場についたとき、荷物を机に置き、手を天にかざすと、辺りの景色は急激に変化を遂げ、暗黒が支配する時、夜になった。


成功。


僕にかくされている能力、それは館を守るために生まれ持った魔力、それと人間よりはるかに長い寿命と高い身体能力である。つまり僕は…





妖怪だ。






種族としては鬼。とはいえ一見すると人間と大差ない。角があるわけでもなく、有るのは魔力くらいだ。

この魔力を使うことにより魔法を使うことができる。

先程使った魔法は転移魔法、館の転移を応用したものだ。今回は場所ではなく時間を転移させ、夜にしたというわけだ。

館の転移には秘宝を守る以外にも私達妖怪の正体を守るためでもあるのだろう。


「実験としてはいい感じですね」


しっかり転移でき、ノイズもない。大成功である。

喜びを隠すように紅茶をすすると眠くなってきた。時間的には夜であるので今日はもう寝るようにしよう。

コーヒーを片付け、自室へ向かいベットへ突っ伏すと襲いかかる睡魔に引きずり込まれるように眠りについた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーよし、対象は寝たようだ。いよいよだぞ…

ーー今度こそ盗み出してやる、蜃気楼殿の秘宝「紅蓮玉」を…


次回戦闘シーンアリです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ