雨
雨はどうして降るのだろう
人は雨が降る原理を把握した
けれど
何故雨が降るのかは把握していない
もしかして
「神様が泣いている」のだろうか
ならば
砂漠に雨が降らないのは
神様が泣いていないからだろうか
熱帯に雨が降るのは
神様が泣いているからだろうか
しとしと降る雨は
切なくて泣いているのだろうか
ざあざあ降る雨は
苦しくて泣いているのだろうか
恵みの雨は
生命あるものに牙をむく
それは神様の意思なのだろうか
分からない
もし神様がいるのなら教えてほしい
どうして泣いているのか
どうして泣いていないのか
何が悲しいのか
何が嬉しいのか
百分の一以下でいい
偽りでもいい
僕たちに教えてほしい
神様が何のために 誰のために
人を創ったのなんて知らない
悲しくて泣くのなら
僕たちがあなたを笑わせましょう
嬉しくて泣くのなら
僕たちも共に泣きましょう
あなたと共に生きれないけれど
何千年 何万年 何億年過ぎようとも
あなたを一人になんてさせないから
今日もどこかで雨が降る
ねぇ 神様
あなたはどうして泣いているのですか
今日、微妙に雨が降っているのを見ていて思い付いた詩です。
作者的には筆が進む天気でしたが、個人的にはじっくりと蒸されている気分でした。
……肉まん食べたい
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。