宝箱
「そろそろ晩御飯なので落ちます」
「分かった。今日は解散でまた明日にするか」
「夜中はソロだね」
「そうだな」
カイトがログアウトした。
「零様。二人で先進みましょう」
「俺が前衛って事は守れないよ?」
「大丈夫です。自分の身は守れます」
「なら行こうか」
二人で進んで行った。
隠し扉を見つけた。
「零様宝箱ですよ」
「ちょうど二つあるな」
大小二つの宝箱があった。
「これって・・・」
「多分そこから来てると思います」
「同時に空けるか。恨みっこなしだ。レイア選んでいいよ」
「分かりました。では好奇心で大きい方にします」
「開けるぞ。せーっの」
「やったーあたりです」
「俺もだ・・・」
「あれ?両方あたりだったなんて面白くない」
「ラッキーなんじゃないかな」
「何が出たのですか?」
「指輪4つ」
「4つも。私はローブとイヤリングです」
「効果は?」
「ローブは全魔法抵抗25%でイヤリングはCP効率60%です」
「レアっぽいな」
「分からないのが残念です」
このゲームのレアなどのランクはない。
効果がいいか悪いかでただのイヤリングでも変わるからだ。
見た目で判断できないのだ。
「零様の指輪の効果は?」
「相手の命中率補正無視と運比率1/3が二つとCP効率10%だ」
「命中率補正無視とCP効率10%は魅力的です」
「俺的には運比率かな」
「零様って運上げてます?」
「上げてるよ」
「今どれくらいですか?」
「104だよ」
「ならレアドロップ率があるわけだ」
「レアなんてないはずじゃ」
「本当はドロップ率なんですが、運を上げれば効果が良いのが出やすくなるらしいんですよ」
「それってPT全員か?」
「はい」
やっぱ運は使えるな。