ゲーム世界始動
「お兄ちゃん、ちゃんと23;00にログインしてよ。うっかり寝ちゃったとかダメだよ」
「あり得るな。じゃぁ寝ないように俺の部屋で一緒にやるか。それまで話でもしとくか」
「どこでしたらいいの?」
「ベッドで一緒に寝転んでやったらいいんじゃない」
「えっ、そ、そうだね」
「美月、顔赤いぞ。熱でもあるんじゃないか?」
「な、ないよ。テンション上がってるだけだから」
「無理はするなよ」
「うん」
ゲームの会話をして22;57になった。
「お兄ちゃん、そろそろ準備しよっか」
「そうだな」
二人でベッドに寝転んだ。
ヘッドギアを装着した。
このヘッドギアはゲーム機本体みたいな物だ。
23時になった。
二人同時にゲームの世界に入った。
ナビゲーターの人が現れた。
「新たな世界へようこそ。まず初めに名前を教えてください」
俺は零と書いた。
ちなみに「ぜろ」とも「れい」とも読める何となく気に入ってる名前だ。
「では零様聞きたい事はございますか?」
質問の欄が出てきた。
特にないを選択した。
「ではボーナスポイントとして能力値50ポイント贈呈します。それでは良い旅を」
光に包まれて街に出た。
たしか美月の名前はレイアだ。
周りを見渡し探した。
噴水前にいた。
水色の髪をした少女だった。
「来たぞ」
「お兄ちゃん?」
「そうだぞ」
「かっこいいね」
「レイアちゃんお待たせ」
「遅いですよ」
「やっぱりお前か」
「なんでそんなにイケメンなんだよ」
「知るか。それより能力何に降った?」
「俺は力25敏捷15健康10だ」
「私は知識30カリスマ20です。お兄ちゃんは?」
「ゲームでお兄ちゃんはやめろ。今考え中だ」
「では零様は?」
「何で様なんだよ」
「お兄ちゃんか零様どっちがいいですか?」
「零様で」
「分かりました」
強制的に決めさせられた。
そんな事をしてる内に新年を迎えた。莫大な花火とともに全ての解放された。
「では初めはソロの方がいいので各自でLV上げて、明後日からPT組みましょう」
皆と別れた。