表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/16

始まり

俺の名は神倉かみぐら 哲哉てつや大学1年生だ。

今は部屋でアニメを見ていた。

別にオタクではない。

親友が面白いと勧めて来たので見てるだけだ。


コンコンと扉が叩かれた。

「入ってもいい?」

「いいよ」

そう言って入って来たのは妹の神倉かみぐら 美月みつき高校1年生だ。


「どうしたんだ?」

「明日ねVRMMORPG初のゲームRed Feather Onlineがね正式にサービスを開始するの」

「美月はベータテストやってたんだよな?」

「うん。面白かった」


Red Feather Onlineとは世界で初のVRMMORPGである。

ベータテスト版は僅か2000本と言う数に対して応募者は150000人を超えていた。

妹はそれに当選していたのだ。

「兄様も一緒にしてください」

美月は上目遣いでこっちを見ていた。


妹は高校生だが中学生みたいだし、結構可愛かった。

そんな子に上目遣いで頼まれたら断る事が出来ない。

「分かったからその目で見るな」

「こうすれば男の人は大抵の人はお願いを聞いてくれるって言ってたから」

「そんな友達とは縁を切りなさい」

「お母さんが言ってたの」

「あの人はなんてことを娘に教えるのだ」


確かに間違ってはいないが、危ない事を教えるものだな。

「そのために来たのか?」

「うん。あとゲームの説明をしようと思って」

ピンポーン

インターホンが鳴った。


「どちら様ですか?」

「哲哉俺だ」

「生憎俺と言う名前は存じません」

「からかわないで入れてくれよ」

「分かったよ入っていいぞ」

「お邪魔します」


「何で美月ちゃんが哲哉のベッドの上に?まさか哲哉お前」

「そうなんだよ。美月が一緒にしてってお願いするから」

「美月ちゃん僕ならお願いしなくてもしてあげたのに」

「お前もやるんだろ?」

「マジ?参加していいの?」

「えっ?お前ベータテストやってなかったっけ?」


こいつ男は俺の高校からの友達の坂倉さかくら 冬弥とうやだ。

こいつの父はRed Feather Onlineを開発した会社カウスト社の社員だから不具合などが無いか探すのに息子の冬弥が担当していたのだ。

冬弥は社員ではない俺と同じ大学1年生だ。


「何の話?」

「Red Feather Onlineだよ」

「初めからその話だったの」

「他に何があるんだよ」

「俺はてっきり・・・いや何でもない」


「お前は何しに来たんだ?」

「美月ちゃんが哲哉に説明してとお願いしてきたのだ」

「冬弥って説明できるのか?」

「俺のオタク知識をなめるなよ」

「んじゃぁ説明よろしく」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ