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時間差 2

 乃笑留は家に帰りつくと、2人分の弁当箱を流しに放り込んで、ため息をついた。


 周ちゃんを追って北高に入学してはみたけれど…

中学のときにでも、モテる周ちゃんといることで同性(とくに周ちゃんの同級生)からの風当たりはないことはなかった。でも、半分は小学校で一緒だったし、それほどでもなかったような気もする。


 今、校内を周ちゃんと歩いていると露骨に視線が突き刺さってくることがある。

「アレ、桜木君の彼女?マジ? たいしたことな~い」

そんな声まで聞こえてきそうだ。


 特に、周ちゃんと同じクラスのあの人(水嶋さんだっけかな)は敵意さえ感じることがある。美人だし、圭子ママに似た性格の彼女。最近、彼女と周ちゃんは最近体育祭の実行委員に選ばれたとかで、ずっと一緒に行動している。


 ちょっと前に水嶋さんが、

「ねぇ、彼女とはどういう付き合い?」

と周ちゃんに聞いてた。周ちゃんは

「生まれたときからの付き合いだよ。父さんが洋介パパに生まれたばかりの乃笑留を俺の嫁にって言った時からのな」

って答えていたけど、周ちゃん自身は今、私のことどう思っているんだろう。



パパのお葬式のときに言った、

『これからは僕が乃笑留を守るから、ずっと守るから……安心して』

って言葉。周ちゃんはパパの事が大好きだったから、パパの代わりをしてくれようとしてくれてるだけなのかな。


 だって今日……見ちゃったんだもん。周ちゃんが水嶋さんを抱きしめているところを…… 




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