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第1章・9話 半神

やっと更新出来ました。

今回は魔法などについて補足的なものがあります。


タイトルは気にしないでくださいね。


ではどうぞ。

「あなた達そろそろ武芸大会があるのは知ってる?」

「「「「武芸大会?」」」」

「魔法研究部に入部したときに言ってたやつよ。」


俺たち既に恒例化している何時ものメンバー+会長さんで朝食をとっていた。

そしてその時に武芸大会が間近に迫っていることを知らされた。


「もうそんなものが始まるのか。早いもんだな。」

「そうかしら。まだ入学式から2週間しかたっていないわよ?」

「楽しい時間が過ぎるのは早いんですよっ。」


髪の毛をさっ、とはじきながらラウが言った。

みんなこいつの扱いにも慣れ始めてきたのでそれについては突っ込まない。


「そうですねぇ。私もとても早く感じますよ。」

「私もかな。家にいたときほど窮屈じゃないしね。」

「家柄のせいか?」

「ま、そんなところ。」


俺の質問を少しはぐらかすように答えたナナ。

本人も色々と事情があるようなので言及はしない。


「で、その武芸大会、別名戦いくさ祭りとも言うんだけど、

こないだ言った通り魔法の使用も許可されているからかなり危険なの。

入学して直ぐの時にポルターソウルを500体狩ったあなたたちならあまり

心配要らないでしょうけど、私があなたたちの実力をしりたいのもあるから

今日の放課後に魔法研究部の部室で模擬戦するからそこに来てちょうだい。」


俺はそこで会長さんの発言に疑問を持ったので聞いてみることにした。


「ちょっと待ってくれ。

確かにあの部室はかなり広いがどう考えても模擬戦ができる広さじゃないだろ?」

「それなら心配要らないわ。」

「どういうことですか?」


最近若干空気化してきているナナが聞いた。


「まあ、来てからのお楽しみよ。」

「面白いもんすかね?それ。」

「多分、ね。」


行けば分かると言うので俺たちは食堂を後にしてから教室に向かった。





★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





「では、教科書の16ページを開いてくれ。」


教室について直ぐに授業が始まった。今は魔法の授業だ。


会長さんと朝話すのは楽しいのだがついつい時間を忘れていまい

気付いたら授業ぎりぎりになる事が多い。


そういえば会長さんはあの時の食堂での件以来、何故か俺にべったりで、

会長さんと会話をするたびに、ミレイ会長ファンクラブなる人たちから

睨まれるは、狙われるは大変な目にあった。

特にあの時の女子生徒の目はやばかった。完全に目が逝っていた。

あれは絶対にトラウマになること間違いなしだ。


ドMの人はやってみよう!


・・・・俺は誰に語っているのだろうか?


「では、何か質問がある奴はいるか?あったら何でも聞いてくれ。」


俺がそんなことを考えていたら質問をする機会が来たので今までずっと

気になっていたことを聞いてみる。


「じゃあ、俺がしていいか。」

「おう。何でも来い。」


俺がレイトに質問した時にくクラス中の視線が集まってきた。

入学当初は奇異の目で見られてきたが俺たちが事故のあった依頼を

クリアして以来クラス中から尊敬や嫉妬、憧れなど

様々なものが向けられるようになった。


そして時々妙に熱っぽい視線を感じる。何故か男からも。

そのことに関しては気のせいだと割り切っているので気にしていない。

だってそれを気かけたら、隙をみてその視線を向けてくる奴らが

変な行動に出るんだもん!

最近は慣れてきたので無視まではできるようになったが。


それはさておき俺は質問を続けた。


「魔法の詠唱についてなんだがあれは普通使う時に・・・

例えばファイヤーボールを使う時は


火よ、我に宿りて、その力を示せ、{ファイヤーボール}。


だよな?」


言葉だけで魔力は使っていないので火の弾は出てこない。


「もちろんその通りだが。」

「でも最近俺はそれ以外の詠唱も聞くんだがどうしてだ?

こないだナナが使ってた奴なんてもはや詠唱とは思えなかったしハルは

くそ長い詠唱の奴を使ってた、それにラウは炎の剣や岩の鎧を作ってた。」


「では逆に俺から質問をしよう。お前は魔力をどんな感じに操っている?

そしてそれをどのようにイメージしている?」


しばしの間考えてそれをまとめてから答えた。


「魔力に関しては何と言うか血が流れるように、息を吸うように特に気にせず

に使える。しいて言うなら”気”の流れに似ている。通じているかは分からんが。」


「まあ、大まかにはそんなとこだろう。ではイメージについてはどうだ?」

「そうだな、そのまんま使おうとする魔法名にそってイメージする。」

「普通はそうだろうな。だが俺のように無詠唱で発動できる奴もいる。

元々詠唱とは魔法を発動する時にその魔法をイメージしやすくさせるためにある。

だから、そうだな、お前がさっき言ったファイヤーボール、あれをもっと簡単に、

強力に変えることもできる。実際に使ってみるから見てろよ。」


レイトの言葉に全員が目を向ける。


「火よ、踊り狂え、{ファイヤーボール}。」


俺が詠唱した時よりも短い言葉でたくさんの火の弾ができた。

その数およそ10。俺が使うよりもよっぽど効果的だ。


「今のは使う者のイメージ力によるがそれによりもっと短く、複雑にすることもできる。

要はイメージだ。魔力が少なくてもはっきりと使うものを想像できればいろんなことが

できるし効率もよくなる。ラウがそれの見本になるだろう。魔力を物質化するのはかな

りの高等技術だからな。」

「ああ、わかった。ありがとう。」


ラウって意外と凄いんだな、とか思いながらレイトに礼を言って席に座った。



「では、これで授業を終了する。」



いつの間にか授業が終わっていたので俺は早速授業で教わったことをためそうと

思い、人目のないところまで移動して”隔絶空間”を創りだしその中に入った。


ちなみにこれは”世界”を対象としているために使えないはずなのだが

つい先日に舞から連絡があり、


《あ~、そうそう、君は僕の使いになったせいで寿命は更に伸びて、

君の能力の制限が”神”以外は全て対象に出来るようになったよ。

あっはっは、これで君は冗談では無く半神半人だね。じゃ、僕はこれで。》


とか都合の良い事言って念話を切りやがった。

そして俺はついに半神半人になっちまったらしい。

ついでに魔力や神力が桁違いに跳ね上がり、

ほぼ神と同じことができるようになった。


そのおかげで俺は新たに[時空間操作]と[情報改変]の能力を創ることができた。

[時空間操作]は文字通り時間と空間を自在に操ることができ[情報改変]はあら

ゆる存在の情報を改変することができる。だがまあ例え[時空間操作]を使っても

俺は本当の神ではないので歴史に干渉したりそれを改変したりすることはできない。

できてもせいぜい数秒後の未来予知程度だった。


[情報改変]も同じようにある程度の規制がかかっており、基本的には生命の情報

を改変することはできないらしい。


ともかくそれにより俺は”隔絶空間”というこの世界から完全に隔絶された空間

を創りだした。その中は時間がたたずあらゆる環境を再現することができる。


そして今俺はその中で学校の闘技場を模した場所で魔法の練習をしている。



「{破滅の翼}!!」


自身の背中に月〇蝶よろしく触れたものを崩壊させる一対の悪魔翼を展開した。

悪魔翼といっても純白に輝きながら羽を散らす姿はさながら天使にも見える。

もっともその舞散る羽が触れたものを崩壊させていなければの話だが。


「{永久氷河}!!」


目の前に創りだした仮想の敵を一瞬で氷塊に変える。


「よし!次!{裁きの雷}!!」


新たに創りだした敵に無数の極太の雷を落とす。

雷の落ちたところは巨大なクレーターになっていた。


「次!{灼熱の炎}!!」


今度は敵を消し炭に変える。


「まだまだぁ!{グランドクロス}!!」


唱えた瞬間目を閉じていても伝わる光が収束した後、


ガガガァァァ~アアアン!!!!!!!


爆音とともに擬似闘技場を消し飛ばした。

え?俺?俺は月〇蝶・・じゃなくて破滅の翼を展開してたから無傷。


『やあ、コウ。随分活用してるじゃないか。』

「何でお前がここにいるんだ?」


いきなり後から聞きなれた声に話しかけられたので呆れた声で返答する。


『本来”神”は”せ世界”に干渉しちゃいけないんだけどねぇ、

君のここはそういうの全く関係ないでしょ?だからさ。』

「なぁるほど。で?」

『ん。まあちょっとしたことさ。僕、明日ぐらいからそこに転入するから。』

「ふ~ん。なんだそんなことか。・・・っておぃぃぃいいいい!!!!」


あまりの驚きにノリ突っ込み。

いや~、自分でも惚れ惚れするほど鋭い突込みだぜ。


『何か問題ある?』

「有り過ぎだボケェェェ!!!!

お前さっき神は干渉できないって自分で言ってたじゃねぇか!!」

『それは僕が”神”だったらだろう?僕が人間なみになれば問題ない。』


さらっととんでもないこと言いやがった。


「でもお前には仕事とか役目とかねぇのかよ?」

『大丈夫大丈夫、優秀な部下に任せてきたから。』

「・・・」

『なんだい?その目は?』


面白がっている声で舞がたずねる。


こいつ、絶対、反省していない。部下がかわいそうだ。

同情するぞ、見知らぬ舞の部下さんよ。


「お前そんな適当だったっけ?」

『たまには神も息抜きしたいもんだよ。

それにこっちなら君と一緒に学園生活ができるからね。一応、

あっちの世界では君と僕は高校一年生で死んだ事になってるしね。』

「やっぱりな。」

『僕自身がやったことは言え、ね。ちょっと気にしてたんだよ。』


「そうか、んでお前はどうすんだ?」

『どうするって?』

「あそこで普通の人間レベルでいたら危なくないかって事。」

『嬉しいねぇ君が心配してくれるとは。』

「なんとなくそう思っただけだよ。」


少し恥ずかしかったのでそっぽを向いたまま言ってしまった。


『じゃあコウ、改めて宜しくね。

今まで君には秘密にしていたけど僕は最高神ジュピター。ゼウス

と言った方が分かり易いかな?ついでに言うと僕は女神だよ。』


・・・・What's?


「よく聞こえなかった。もう一度頼む。もしかしたら聞き間違えた。」

『だから、僕は最高神で、ついでに女神ってこと。』

「!!!!お前、女だったのか!?それに最高神ってどんだけだよ!」


ビックリし過ぎて今日は突っ込みが多いな。


『そうそう、GODじゃなくてGODESの方ね。僕は動きやすいから

男の体を使って活動してたけど、こちらじゃ元通りだ。

それよりも僕と君の仲じゃないか、そんなの些細な事だろう。』


まあ、たしかに今更舞が最高神だと知っても対応は何も変わらない。

複雑な心境ではあるが。


『転入の時には色々と頼むよ。

僕が神だというのは君が異世界人だと知っている人にだけしか

教えてはいけないよ。でないと知った人間がどうなるか分からない。』

「ああ、分かった。」


表向きは平静を装っていたが内心ではかなり嬉しかった。

諦めかけていた親友との学園生活を楽しむことができるのだから。


『それじゃあ僕は準備があるからそろそろろ行くよ。』

「おう。それじゃあな。また明日。」

『うん。ばいばい。』


舞は空に飛んで行き途中で消えた。




そしてその時に舞が

『ごめんね、コウ。巻き込んでしまって。

君はこれを知ったらきっと怒るよね。本当にごめんね。』

そう呟いていたのをしらない。




「さてさて、俺も行くとするかな。こんなとこにずっといたら時間感覚が

狂っちまいそうだ。会長さんたちも待ってるだろうしな。」


誰に言うでもなく呟いて”隔絶空間”を出た。








そう、当然鋼嗣は自分の運命さだめを知る芳もなかった。


まだ物語(終わり)は始まったばかりだ。

さあ、楽しもう、壮絶で、悲惨で、爽快な神話おとぎばなしを。




コウ「更新速度が遅くなってきたな。」


作「すまん。パソコンがしばらく使えなくてな。」


舞「言い訳だね。」


作「言うな。むなしいだけだ。」


コウ「まあ、それはともかくやっと俺たちが出てこれるようになったな。」


作「今回は時間に余裕があったからな。

時間が有るときにだけお前らが出てこれる。いつもとは限らん。」


舞「ここには影の薄い人たちを呼んでみようよ。」


作「もともとそん何が目的だからな。」


コウ「んじゃ早速、じゃじゃ~ん。王様と隊長さんです。」


王・隊長「「ここは・・・?」」


作「こいつら扱いずらくて困ってんだよな。本当は名前さえなかったし。」


王・隊長「「何ぃ~!!!わし(俺)は名前すらなかったのか・・・」」


コウ「今はあるからいいじゃねえか。」


作「この先登場するかは不明だけど。」


王・隊長「「・・・・・」」


舞「君たちがいてもつまんない。じゃ、ばいばい♪」


王・隊長「「わし(俺)立は何の為にここまできたんだぁぁぁ~~・・・」」


作「落っこちちゃったな。」


コウ「だな。」


作「後書きにキャラが出てくるときは時はこんな感じにつまらないときが多いので覗いていただかなくても結構です。気が向いたときだけ御覧下さい。」


コウ・舞「それではまた次回お会いしましょう。」



作「・・・セリフ盗られた。」



追記

この作品のアンケートを作りました。URLはhttp://enq-maker.com/1WJVRIbです。ご協力お願いします。

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