第1章・8話 初依頼完遂?
皆さん、お久しぶりです。
お忘れの方もいるかもしれませんが作者のFree Flyです。
更新遅れてしまってすいません。
今回のでストックを使い果たしてしまったので次の更新は不明です。
もう一つお知らせがあります。
更新が滞っていたので、報告できませんでしたが、何と!
この小説のPVが30000オーバーしてました!
読者の皆様、本当にありがとうございます。
何だか最近は謝ったり、感謝したりしてばかりですね。
では本編をどうぞ。
「こんにちは~。誰かいるか?」
草原から移動して、そこから見えた依頼主さんの家っぽい所を訪ねた。
「はい、どちら様ですか?」
中から優しそうな雰囲気の女性が出てきた。
ラウがまた変な行動を起こさないか心配だったが今回は大丈夫らしい。
家の造りは簡素なもので、依頼にあったとおり
あまりお金が有り余っているわけではないらしい。
「俺たちは、依頼を受けてきた者だが。
あんたが森のモンスター討伐の依頼主であってるか?」
「はい、そうです。依頼を受けてくださったんですね!
ありがとうございます。まともに払える報酬がないもので、
受けてくださるか心配だったんですが、ずいぶんお若いんですね。」
とても嬉しそうにする依頼主さん。
「受けたといっても学園の授業で、だけどな。
でもまあ安心してくれや。これでも依頼はきっちりこなすさ。」
「はい、早速ですが家の裏にある森からモンスターが出没していて困っていたんです。
そのモンスターとはポルターソウルと呼ばれる下級のモンスターです。
物体にとりつ憑いてそれを操作して襲ってくるのですが実態はあり、攻撃は当たります。
今回は何処にあったかは分かりませんが鎧にとり憑いているみたいです。
かなりの数がいますのでお気をつけて。」
親切にモンスターの解説までしてくれた依頼主さんに御礼を言って
そのポルターソウルなるモンスターを討伐しに行くために家を出る。
それにしても依頼主さんの説明がゲームの解説に似ていたのは気にしない。
家を出て裏にまわってみると結構深い森があった。
「うへぇ、かなりでかい森だな。何か薄気味わりぃや。」
「そうね、なんかでそうだわ。」
「あ、あんまり入りたくない感じですぅ。」
この世界でも幽霊みたいな概念があるんだなぁ、
と思いつつも森に入って辺りを捜索する。
そういえばこの世界には実態を持たない幽霊みたいなモンスターもいるらしく、
さっきの依頼主さんが言っていたのは今回のは大丈夫ということらしい。
「あっ、ねえみんな。あれ見て。」
森に入ってから20分程たった頃ナナが何か見つけたようでみんなに呼びかける。
言われてナナが指差した方を見ると中世ヨーロッパ風の鎧が列を作っていた。
その姿はさながらハロウィンでの仮装パーティーを思わせる。
しかしその数はとんでもなくここから見えるだけで軽く100体前後いた。
「さてと、あの数をどうすっかねぇ~。」
「ってか、あの戦闘狂の馬鹿教師、な~にが初心者でもできる簡単な依頼だ。
これじゃ明らかに難易度と報酬が吊り合わないじゃねぇか。」
「まったくね。この数をどうしろってのよ。まあ私は問題ないけど。」
「文句を言う前にとりあえず何か行動を起こしましょう。
じっとしているよりはましですから。」
「ハル、中々いいこと言うじゃねえか。」
「いえぇ、それ程でもぉ~」
鋼嗣に褒められて照れまくっているハルをとりあえずほっといて
まずはこの数をどうするか考える。
俺1人ならここで無双すればいいのだが、他の三人がどうするか。
「じゃあ、ここは無難に遠距離から魔法で狩るしかないわね。
あの数に突っ込んだらかなりまずいわよ。」
「俺だけなら簡単につぶせるんだがな。」
「ま、まあ辺りに被害が出ないくらいにして下さいね。」
「おしっ、突っ込むか。」
「なっ、あんた馬鹿?馬鹿ってのは分かってたけどここまでなんて。」
半ば呆れられていたがそれでもラウにはそれなりの考えがあった。
・・・単純だが。
「俺はこれでもSクラスだぜ。まあ見てろって。」
そう言って、鎧の群れに突っ込んでいく。
「ああ、待ってって言ってるのに。「「はあ~、ったくあの馬鹿は。」」
だがラウは近ずくなり、全身に岩のようなものを纏い、
炎の剣を作り出し、中心部で辺りの鎧たちとほぼ互角に戦いあっていた。
「俺の真価は魔力操作にあり、ってね。
魔力総量は低いが、精密さなら負ける気がしねぇぜ。」
「あいつ、意外とやるのね、馬鹿だけど。」
「ああ、あいつの評価が少しだけ上方修正されたな、馬鹿だけど。」
「はい、少しだけ見直しました、馬鹿ですけど。」
ラウが戦っているのを眺めながら馬鹿馬鹿連呼する俺たち。
「お前らも人のこと馬鹿にしてないでさっさと戦え!これでも少しきついんだ!」
「分かったわよ。
永遠の静寂よ、全てを無に帰さん、{ヴァニティ・コール}。」
ナナが詠唱をしたとたん一部の鎧たちが崩れだし、動かなくなった。
こいつのも軽くチートだな、でも何か詠唱が少し違うような?
そう思いながらも俺も動き出す。
「お~い、大丈夫か~?ラウ。」
「そう見えるんなら、お前の頭はどうかしてるよっ!さっさと手伝え!」
「ほ~い、ほいっと。」
近くにいた鎧に何度も切りつけられるがそれを無視して進む。
人間にあるまじき音が体から聞こえた気がするが気にしない。
「歯ごたえがねぇなぁ。」
言って、周囲の鎧およそ30体ぐらいを一瞬で消し飛ばす。
「あんた強すぎでしょっ!
跡形もなく消し飛び破滅せよっ、{ピンポイントエクスプロージョン}!」
物騒な詠唱とともに鎧たちの体の一部が次々と消し飛んでゆく。
「準備完了です。あたらないで下さいね。
{ソーラーレイ}!」
今までぶつぶつと長い呪文を詠唱していたハルが空から光の光線を降り注がせる。
「だいぶ減ったな。そろそろかたつけっか。
{如月護身流体術 秘奥 幻武無双}!」
「「「「「HAHAHA!!無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁ~~!!!」」」」」
10人ぐらいに分身して残っていた鎧たちを全滅させる。
「相変わらずとんでもないことするな。お前1人で良かったんじゃね?」
「実際、その方が楽なんだがな。」
「非常識です。」
「まったくよ。いくら下級相手でも無茶苦茶ね。」
またしても俺が人外扱いされている時、森の奥からやかましい音が聞こえてくる。
「何かしら?」
「もしかして、まだいたりして・・・」
「た、多分それはないって・・・」
「いや、それっぽい。」
ドドドドドドドドドドド!!!!!!
とんでもない数のさっきの鎧に加えてなにやら武器だけが浮遊している物がいた。
ざっとみて3~400体ぐらいいるかもしれない。
「こりゃ無いでしょ。」
「ど~すんのよ?」
「どどどどうしましょう」
「みんな下がっててくれ。さっきので少しは疲れただろう。」
こいつらでは手に負えないと悟り俺が前に出る。
「ハル、結界みたいのは張れるか?できるだけ頑丈なの。」
「はい、一応張れます。」
「じゃあそれに俺以外のやつを全員入れてくれ。」
俺の提案にみんなが驚く。
「あんたはどうするのよ。」
「そうだよ、1人で行くのか。」
「気にすんな。この程度、どうということは無い。」
「でも、」
「お前一人にするわけには、」
「ええい、うるさい、とりあえず引っ込んでろ。
巻き込まれたか無いだろ。ハル、結界張ってこいつら出すなよ。」
「えっ、ちょっと待ちなさい・・・」
「おい、待てこら・・・」
うるさいのでハルにさっさと結界を張ってもらって中に押し込める。
「んじゃあ、やりますかね。」
[創造]を使い、技を使うべく、準備をする。
「死ぬなよ。」
「死なないで下さいね。」
「生きて帰ってこないと許さないわよ。」
みんなが心配してくれて嬉しかったが生憎とそれは無用だ。
「心配御無用。」
言って、想像した技を発動させる。
両手を高く掲げ、唱える。
「デウス・エクス・マキーナ!!」
その瞬間空から数え切れないほどの隕石が降り注ぎポルターソウルもろとも
森を蹂躙する。その光景はまさに天災そのものだった。
「へひゃはははははは!!!!」
この技の元となった人(?)が使っていた時のように
高らかに変な笑い声を上げる。本当にこんな笑い方するから面白い。
ゴッドリディ〇スの使ってたやつだぜ?
あの顔が胴体と吊り合ってないところなかなか笑えんだよなあ~。
変身前からもあの笑いかたってのもおもしろい。
この俺個人としての感想はちょっとおかしいって言われた事あったけど。
・・・そもそもこのネタは通じているのだろうか?
俺がそんなことを考えながら隕石を落とし続けた結果、
森は軽く焼け野原のなってたとさ。・・・ちゃんちゃん、とはいかずに、
どうすっかな~、これ。と悩んでいたところにハルたちから声がかかる。
「何じゃこりゃあ!」
「心配した私たちが馬鹿だったわ。」
「また、無茶しましたね。」
あの技使うの意外と楽しくてこいつらのこと忘れてた。
「これ、怒られっかな?」
「「「当然だ(です)(よ)!!」」」
三人に揃って突っ込まれる。
「キニスンナ。マズハイライヌシサンノトコヘイコウ。」
「何故、片言になるんだ?」
「マア、キニセズニイコウ。」
「絶対に後で怒られますね。」
「し~らないっと。あんたが自分で何とかしなさいよ~。」
俺の言ったようにとりあえずは依頼主さんのところに行った。
その時の依頼主さんはとても嬉しそうだった。
もちろん、報酬であるご飯をご馳走になり、ゆっくりどうぞ、と言う
依頼主さんをふりきりいきの様にどこで〇ドアを使い学園に帰った。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「先生、依頼は完了したぞ。」
「おう、中々上出来じゃないか。」
「でも先生、あんなに凄い数がでるなんて聞いてないですよ!
あれじゃあどう考えても報酬と吊り合わないじゃないですか!」
ついて早々の報告の直後にナナがさっきの事態について文句を言う。
「何があったんだ?」
「何があった、じゃありませんよ、まったく。
ポルターソウルが全部で4~500体出てきました。
死ぬかと思いましたよ。でも、こいつのおかげで助かりましたけどね。」
ナナに続いてラウが答え、俺のことを小突く。
「よくやったな。まあお前なら何でもありだろうがな。」
「あの~非常に言いにくいんですが、」
普段使わない敬語を使って、手を上げる鋼嗣。
「ん?どうした珍しく敬語なんか使って。」
しばらく言うかどうか悩んだが結局は
「えと、森、焼け野原にしちゃった☆てへっ。」
逝っちまった。(誤字にあらず。)
「な、な、何してんだぁ~!!お前らぁ~!!!」
「「「「ごめんなさいぃ~~!!」」」
「待てゴルァァ!!!!!」
結局怒られて鬼の形相で追いかけるレイトから逃げ惑っていたそうな。
ちゃんちゃん。
急いで書いたせいで少しグダグダ感がありますね。(いつもの事ですが)
今回は少し古いXのネタを使いました。分かる人はいますかね?
まあ、それはともかく、気が早いですが、読者様に感謝をこめて、
番外編をしようと思ってます。
ではまた次回お会いしましょう。
前書きor後書きにキャラクターを参戦させたいなぁ。
追記
この作品のアンケートを作りました。URLはhttp://enq-maker.com/1WJVRIbです。ご協力お願いします。