序章・プロローグ
作者の初作品です。間違いや意見が有りましたらどんどんお伝え下さい。
不定期更新ですががんばっていきます。
どうぞ。
追記
(現在は土日のどちらか、または両方での定期更新(?)です。)
「・・・・・・」
「え?」
「・・・・・・」
「何て言ってるんだ?」
「・・・・・・」
「答えろよ!」
「・ご・・ね・」
「?」
「・ご・めん・・」
「何を言って・・・
ガバァァ
飛び起きた。
まだほんのりと肌寒さの残るこの季節にぐっしょりと汗をかきながら
少年、如月鋼嗣は目を覚ました。
とても懐かしい声が聞こえた。誰のかはわからないけど、
どんな夢かも覚えていないけどもそれだけは分かった。
一体なんだろう?そう思いつつも、
ぼさぼさの黒髪を弄りながらベッドを降りて家を出る準備をする。
今日は待ちに待った入学式だ。
近所にある、一般的な高校だったが、俺は満足していた。近いということもあったが、
親友である創薙舞とまた共に学園生活を送れるということにある。
自分としても友に依存している気がしないでもないが、それはお互い様なので、
深くは考えないことにする。
ピンポーン♪
そう考えていたらどうやらお迎えが来たようだ。
「はいよ。ちょっと待ってくれ。」
大急ぎで着替え、口にパンを放り込む。その他の事は起きて直ぐにやったので問題ない。
カバンを担ぎ、玄関へと向かう。
「よう、舞。」
「おはよう、コウ。」
肩まで伸びた髪を振り笑顔を向ける姿はかわいらしい限りだが残念ながらこいつは男。
私服姿の時は彼女と勘違いされたり、学校では男と判明した後まで意味深な視線を
向けられることもしばしばあり、色々問題がある。
しかしそれよりもこいつは俺の親友だ。
それ以上にもそれ以下にもならない。
「今日もそれつけてんのか?」
「もちろん。これは僕の宝物だからね。これが無くなった時が僕の命日だよ。」
いつでも付けている親父の形見の腕時計のことだ。
まったくこいつのこの性格にはほとほと呆れる。
「分かってるよ。長い付き合いだからな。」
「ふふっ。何かあったら頼むよ?」
「ああ、任せとけ。お前のこと、もちろんそれもな。」
何事も無かったのかのようにさらっと恥ずかしい台詞を吐きつつも
舞と雑談をしながら学校へと向かう。
ガッッシャ~~ン!!
角を曲がったところで自転車とぶつかってしまった。
「おい、お前ら大丈夫か?」
乗っていたのは強面のおっさんだったが俺たちのことを心配してくれた。
「ああ、おっさんこそ怪我無いか?」
「はっはっは、生憎とそんなやわな体をしていないんでね。」
おっさんと別れ、歩き出そうとしたところで舞が何かに気付く。
「無い!!」
「ん?何がだ?」
「僕の時計が無い!!」
辺りを探すこと数分、その時計は先ほど自転車とぶつかったせいか遠くに飛ばされて
いた。しかし、その先には車が近づいてきている。
このままではあの時計が轢かれて、それと同時に舞もお陀仏。
「ってそれはだめだぁぁぁぁ!!!!!」
気付けば俺は走り出していた。
「後ちょっと!!」
あと少しで、腕時計を掴める。そんな距離まで近づいた。
それと同じく、車も直ぐそこに近づいてきている。
(行けるか!?)
あと少し、そのせいで油断したのかもしれない。
そもそも取りにいったこと自体、間違っていたのかもしれない。
「もう少し!」
手を伸ばせば届く、そんな距離にまできた。だが、
「コウ、それはありがとう。でもきみにはしんでもらわないといけないんだ。
ごめんね。じゃあそういうことで、ばいばい♪」
え?何で?それよりもこいつこんな喋り方だったっけ?
というかさっきまであっちに居たのに一瞬でこっちに・・・
そんなことを思考するよりも早く、舞が俺を押した。
もう直ぐそこまで迫ってきた車へと向かって。
「えっ?」
今まで経験したことの無い痛みが全身を襲った。
(・・・ッツ)
それ以上は何も感じず、そこで意識が途絶えた。
果てしなく永い眠りからさめたような感覚で俺はようやく目を覚ました。
そして、そこは見た事の無いものが広がるセカイだった。
それを見た俺の第一声が
「なんじゃこりゃぁぁーーー!!!!!!」
なのは当然なはずだ。
キャラクターの紹介が殆どありませんがそのうちまとめて出します。
また次回お会いしましょう。
追記
プロローグの出来が最悪だったので書き換えてみました。
今後、ひどいところを大幅修正していきます。
前回のプロローグのプロローグはこれを修正したときに
思いついたものです。
追記
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