第1章・7話 初依頼へ
皆さんこんばんわ。Free Flyです。
少し投稿の時間が遅れましたがお許し下さい。
ついでと言ったらおかしいですが、今日から毎日更新が出来なくなるかもしれません。ストックがなくなってきたのもそうですが、塾の連休が終わり、また地獄の夏期講習が始まります。いつ毎日更新が復活できるかは不明ですが出来るだけ更新するようにしますので今後ともよろしくお願いします。また、小説が更新できない分、活動報告を少し書き始めるかもしれないのでそちらに顔をお出しいただければ幸いです。
前置きが長くなりましたが、どうぞ。
「おい、ラウ起きろ。」
「う~ん、美人さんがいっぱい。ぐへへへへ・・・」
「よし、朝っぱらから殺るか。」
今日は特別に3分身で私刑を決行することにした。
「「「ラウ?覚悟しろよ?」」」
「ふぇっ?なぁに?」
「「「男がそんな事言っても気持ち悪いだけなんだよ!くたばれ!」」」
「え、え、何で~!!」
ラウが何か無駄にかわいらしく(気持ち悪く)聞き返してきやがったので
問答無用に昨日の晩飯の時にナナとやったフルコースを食らわせてやった。
「ぐふぅおあっ!・・何故・・俺が・・何もしてないのに・・」
ガクッ、と燃え尽きた。
「お前の寝言が原因だよ。バ~カ。」
分身をといて、聞こえていないだろうが、問いに答えてやる。
ん?問い、と言えば何か忘れているような?・・・
ま、いっか。そのうち思い出すさ。
とりあえず俺たち(片方は気絶中)は朝飯を食べるべく食堂に向かった。
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今日の朝は校長の仕掛けたトラップが発動することなく、
無事生徒用食堂にたどり着いた。
そこでまた昨日のようにハルたちに会った。
「おはようございます。」
「おはよう。」
今日はハルたちが先に挨拶してきてくれた。
「ああ、おはよう。」
「よっ。」
俺たちもそれにあいさつを返し、食堂に向かう。
「あら、また会ったわね。おはよう。」
「「「「おはようございます(おはよう)。」」」」
どうやら今のところ、食堂での会長さんとのエンカウント率は100%らしい。
やっぱり授業の開始と終わりは殆ど同じ時間だからかな?などと考えながら
適当にメニューをみて料理を注文した。
例によって会長さんは俺らと一緒である。
「昨日は本当にありがとね。コウジくん♪」
「何度も言わせるな。俺はただ当たり前のことをしただけだって。」
恥ずかしいのか目もあわせずに言う鋼嗣。
そんな鋼嗣を見て何を思ったか悔しそうな顔でうらやましい、とかぼやくラウ。
「恥ずかしがっちゃて~かわいいわねぇ♪」
「別に、そんなんじゃないさ。」
鋼嗣が恥ずかしがっているのは分かっているので、からかい続ける。
すると、しだいに鋼嗣の顔も赤くなっていき、耐え切れなくなったのか、
下を向いて黙ってしまった。
「あらあら、からからかい過ぎたかしら。」
「こうしてると、かわいらしいですね。」
「いつもこのぐらいかわいげがあればいいのに。」
「コウジにもこんな一面があったとはな。意外だぜ。」
「っっっ!!」
「待て、コウジ。何故そこで俺に殴りかかる。話せば分かる・・ぎゃあああ」
ついに真っ赤になってしまった鋼嗣は、
とりあえずラウに八つ当たりをすることにして鬱憤を晴らすことにしたらしい。
「まだ一日しかたってないけどここでの生活はとても楽しいです。」
今度は4分身で殴られまくるラウを見ながら、ハルがポツリと呟く。
「当ったり前じゃない。今までの窮屈な生活じゃないんだから。」
「そうですね。こんな機会をくれたお父様とコウ様に感謝です。」
何となくナナのセリフに違和感を覚えつつも、話し続ける。
ひとしきりラウを殴って落ち着いてきたのか、
鋼嗣は届けられた料理を黙々と食べていた。
その後、全員が食べ終わったので、食器を片付けて生徒用食堂を後にした。
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「今日の授業は実際に”ギルド”の依頼を受けるみたいよ。」
本日二回目の私刑により気絶するラウを引きずりながら教室
まで向かう間に今日の授業の話題になってた。
「依頼ねぇ、そういえばお前らはもう”ギルド”に登録をしたのか?」
「私は最初っから、持ってたしね。ちなみにBランクよ。」
なんとナナはBランクだったらしい、ここで凄いなんて言ってしまうと
後々俺のランクがばれた時に嫌味に聞こえちまうからここでは言わない。
「ふ~ん。でハルは?」
「私は、昨日の夜にナナ様に教えていただきながら、登録しました。」
「そうか。ならいいや。こいつはどうすんだろう?ま、起きてから聞けばいいか。」
「ですね。」
「そうね。」
俺については聞かれなかったのでよかった。ここでSランクなんて言ったら
また騒がれるだろうしな。
教室について早々かなり騒がしかった。
どうせ今日の授業の話題で持ちきりなのだろう。
俺たちはすでにそれについては話したのでおとなしく席に着いた。
ナナたちと俺たちでは席が離れているので途中で別れる。
「お~し、静かにしろ~。授業を開始するぞ。今日の授業については
すでに何人かの生徒は知っていると思うが今日は実際に”ギルド”の
依頼を受けてもらう。今日受ける依頼は初心者でもできる簡単なものだ。
といあえずは4人以下のグループに分かれてから俺に報告しろ。
全員の報告が済み次第、各々の依頼を開始する。
では、グループに別れてくれ。
今回は”ギルド”に登録してない奴でも受けることができるぞ。」
レイトの指示と同時にいったん静まっていたクラス中がまた騒がしくなる。
言うまでもなく俺らはいつもの4人でグループを組んでレイトに報告した。
依頼は数十種類の中からランダムに決められるらしい。
意外とこのクラスの人数は多いのでここにある依頼はかなり多い。
俺らに振り分けられた依頼は以下のようなものだった。
{森に出た下級のモンスターを倒して下さい。
報酬・・倒したモンスターからいくらでも剥ぎ取っていいです
注意事項・・魔法が使えない人はやめておいた方がよさそうで
す。結構な量がいますのでお気をつけ下さい。
依頼主からのメッセージ
モンスターを討伐してくれたら家でご飯をご馳走しま
す。お金がないのでこの程度のことしかできませんが
受けてくだされば幸いです。}
何か凄くかわいそうな感じの依頼内容だった。
そのことをレイトに聞いてみたら、
「今回受けてもらう依頼は報酬がこんな感じのばっかりだ。今回のは
慣れるためにやるようなもんだ。だから、せめて貧しい人たちの役に
たってきてやれ。もしまともな報酬が欲しいなら寮の方で受けるんだな。
こういう依頼は大抵一年の授業にまわされるか、親切な奴が受けるんだ。
よろしく頼むぞ。」
そう言われてしまった。まあ、俺たちが受けさせてもらうようなもんだから
役に立て、ということらしい。
「よし、全員グループを組み終わって、依頼を受け取ったな。
それでは、校門に待たせてある馬車に乗っていってくれ。
もし近すぎたり、自分で移動したいっていう奴は勝手にしてくれてかまわんぞ。
ただし、どんなに遅くなっても今日の六時までだ。
連絡用の魔道具を持たせるから無くすなよ。では、解散。」
レイトの話が終わってからクラス中の生徒たちが騒ぎ出す。
「とりあえず俺たちはどうする?」
「ああ~、それなら俺に任せてくれ。いい案がある。」
「ってことは、馬車には乗っていかないの?」
「そういうことになる。でもまあ安心しろや。
多分、馬車よりもずっと安全で早く着くはずだ。」
「なら行きましょうか。」
ハルに言われて、俺たち全員で校門に向かうべく歩き出す。
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「で、校門にきたはいいがどうするんだ?」
「まあまあ、慌てなさんな。」
言って俺は久しぶりに[創造]の力を使い某22世紀のネコ型ロボットの
使っていた何処にでもいけるあのピンク色のドアを創りだす。
[創造]の力は想像した物を何でも創れる能力のほかにも想像した技を使うなんて
こともできたりする。ちなみに法則なんかもいじくりまわせるが念のため、
と思い舞に聞いてみたところやっぱり法則をいじくりまわすと
俺が更に神に近ずくらしい。
はぁ~。なんと迷惑な。
「ちょっと待て、お前そのドアをどっからだした?」
「気にするな。世の中気にしたら負けな事が多いんだよ。」
「コウ様、もしかしてまた創造の魔法なんてものを使ったんですか?」
「おお、さすがハル。少し違うがそんなもんだ。」
「「ええ~!!創造の魔法!?あんた(お前)そんなの使えるの(か)!?」」
「ああ、待て待て。もう少し声落とせ。」
二人して騒いでいるのでとりあえず黙らせた。
これ以上まわりから注目されんのはごめんだ。
「確かにこいつは創造だが魔法じゃねぇ。俺が元の世界にいた時に
偶然発現しちまった特異能力だよ。だから使えてるんだ。」
「「そうだったの(か)。」」
「だから、周りにあんまり知られたくないから黙っててくれよ。」
「「りょ~かい。」」
とりあえずごまかしに成功。
ハルだけはなんだか腑に落ちない顔をしていたが何とか納得してくれたらしい。
「じゃあ、これから起こることで騒いだりするなよ。
このドアを開けて中に入ってくれ。」
「はあ?馬鹿かお前。こんなドアに何があるってんだよ。」
「いいから入ってみろって。それと、お前に馬鹿とは言われたかない。」
3人とも了承して、入ってくれた。
行く場所は先生から聞いておいたので問題ない。
「うわっ、なんだこれ。」
「すごっ。」
「すごいです。」
3人とも三者三様の反応を見せてくれた。
「創造に続けて机上の空論だった転移魔法まで使っちゃうなんて
さすがだねぇ、コウジ。」
「こいつも俺の特異能力だよ。気にするな。」
「はあ、なんかコウジなら何でも有りって感じがしてきたわ。」
「俺もだ、いちいちこいつに突っ込んでいたらきりがない気がする。」
どうやら二人とも俺的には納得いかないが納得してくれたらしい。
「それじゃあ、依頼主さんのところに行きますかね。」
「そうすっか。」
「ええ。」
「はい。そうしましょう。」
何があるかは分からないが俺がいれば大丈夫だろうと考え
どこ○もドアを使って出てきた、草原っぽいところから見える
依頼主さんの家らしきところへと向かった。
~これから何があるかも知らずにのんきだねぇ、君は(笑)by作者~
おいおいおい、またこれかよ、
俺は無視するって決めたんだ。もう絶対に突っ込まないぞ。
よし、行こう行こう。
いかがでしたか?
次回は、ほんの少しのハプニングありの初依頼です。
お楽しみに。
ではまた次回お会いしましょう。
追記
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